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映画 『人間失格』 レビュー

捨てるしかない人生か?掴むしかない人生か?


泣ける度☆ オススメ度◎◎
人間失格
監督 荒戸源次郎/原作 太宰治/脚本 浦沢義雄 、鈴木棟也
製作総指揮 角川歴彦/音楽 中島ノブユキ


【レビュー】
恥ずかしながら、私はこの名作をまだ読んでいない(汗)
でもこの映画を観て読んでみたくなり
映画館の帰りにさっそく古本屋?へ駆け込んだ・・・


昭和を代表する作家、太宰治の「人間失格」
映画化は難しいと言われていたせいか
映像も役者もかなり気合が入っていたように思う

スクリーンから受ける印象は
小津安二郎やマキノ雅弘時代の映画の雰囲気を
意識して作っているような感覚
時間の流れ方もゆっくりでセットや美術もかなり凝っていて
昭和の始めのあの時代を見事に再現している
同じ太宰作品の『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』も
美術などはかなり凝っていたが
ロケセットも含め
この作品はそれ以上に凝った作りに感じた。


文学的な表現を意識したせいだろうか?
映像もかなり美しく撮られていて
それを観るだけでも一見の価値はある!
冒頭の大貫妙子の"アベマリア"もちょっとレトロチックで
なかなか良い味を出していた
と、後で気づいたが何で"アベマリア"だったのだろう?
という疑問の答えがラストシーンの数カット前に明かされる
この曲は荒戸監督の仕組んだレクイエムだったのだと
そのシーンを観て初めて理解する
みなさんもそのシーンをお楽しみに・・・


『ヴィヨンの妻 ・・・』の主人公もそうだったように
太宰作品には自殺のシーンが付きもので
大量の薬を飲むシーンを観るにつけ
つくづく太宰作品に出る役者さんは大変だなぁ・・・と思う


太宰治はの実家は青森県北津軽郡でも有名な大地主で
彼は生まれながらにして
両手に抱えきれないほど多くの富を手にしていた

そういう意味で彼の人生はその手に抱えきれないものを
捨てるしかない人生だったのだろう?

その放蕩ぶりも自堕落な生活の果てに堕ちてゆく生き様も
何も持たないで生れてきた人間からは考えられないものだったであろう


あの時代、貧しさの中から何かを掴もうと必死に努力し
頑張った人間が日本経済を支え、後の日本を造ってきた

ほとんどの貧しい日本人は生きるのに必死で
死を考えるような余裕などとてもなかった

だから太宰の分身である"葉蔵"のように自分の出自に悩み苦しんで
「生まれてきてすみません」などと言えること自体が贅沢なことで
まして自殺など到底理解できなかったに違いない
でも葉蔵はとにかく捨てたかった
他人から見れば羨ましい富や境遇も
葉蔵には重荷だったのだろう
そして最後は命までも捨てるしかなかったのか・・・

そんな彼が女にもてたのも
その儚げな雰囲気に加え
太平洋戦争へと突入していく時代に
葉蔵のような弱そうな男は少なかったから
女たちから見れば男尊女卑の封建社会とは正反対に見える
今でいう草食系男子に新種の魅力を感じて
魅かれていったのでは・・・?



聞くところによると原作の大庭葉蔵は映画とは違った
自意識過剰の自堕落青年に描かれているようなので
原作を読むとまた違った太宰像が見えてくるかも知れない
さっそく読んでみたいと思う


スポーツの世界でもそうだが
トップに立つような人は
幼い時から何不自由なく育ったという人はあまり聞かない

やはり人間は努力して自分の手でひとつひとつ
欲しいものを掴み取らなければ
自分の理想とする人生にはならないのだ!

と、自分に言い聞かせ
人間失格にならにための努力を
今日も続けるのである・・・



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最新邦画レビュー

映画 『恋するベーカリー』 レビュー

すべてを見せ合った夫婦だからこその複雑な悩み?


泣ける度☆☆☆☆ オススメ度◎◎◎◎◎
恋するベーカリー
監督・脚本 ナンシー・マイヤーズ/音楽 ハンス・ジマー、ヘイター・ペレイラ
製作総指揮 イロナ・ハーツバーグ、スザンヌ・ファーウェル



【概要】
人気ベーカリーの女性経営者ジェーンが
ある出来事をきっかけに思い、悩み
仕事、家族、友人との関係を通して
自分らしい幸せな人生を手に入れるために奮闘する物語

【レビュー】
またまた邦題に対する議論が飛び交っているようですが
原題『It's Complicated』とは確かに大違いですけど
この邦題を考えたコピーライターには☆☆☆☆☆をあげたいです。

メリル・ストリープ演じる人気ベーカリー経営者ジェーンが
ひょんなことから元夫のジェイクと宿泊先のホテルのバーでばったり出会い
盛り上がってベットインしてしまうことからその関係に悩みはじめる話ですが
お話の展開は別に『恋するベーカリー』と言われてもまったく違和感はなく
よくできた大人のラブストーリー+50代女性の心の葛藤を描いた
とてもおもしろい映画でした。


夫婦も長年付き合っていると空気のような存在になってくる
とはよく言われますが
空気は人間にとって普段意識していなくても
いざ無くなってしまったら生きてゆけない
とっても大切なもの

誰が言ったかわからないけど
非常にうまい表現だなあ・・・と
年齢を重ねてきた私は、最近特に思うのです。

この夫婦は離婚して10年
元妻はやっと心の傷が癒されて自分を取り戻した時期に
ひょんなことから再び元夫と関係を持ってしまい
癒えたと思っていた自分の心のバランスが崩れ始め悩みだします。
自分でもどうしていいか判らず
セラピーの先生に判断を仰いだりして・・・

恋するベーカリー2

更年期障害はもちろん心と体のバランスが保てなくなる年齢
特に欧米人にはSEXは重要なようで
お肉を食べてるせいかいくつになっても
精力は旺盛なご様子(笑)
女友だち同士の辛辣な下ネタ話もバンバン飛び交います!

でもその悩みの裏には
自分だけではなく子供たちや周りの人たちのことも
関係しているわけで
いちばんの理由はいろんな意味でこの人なら楽だからという気持ちが
心のどこかにあったのでは?と思うのです。

お互いに良いところも悪いところも
すべて見せ合ってわかり合っている関係だったからこそ
その人と縒りを戻すことになるかも?
という関係になってしまったことで
今まで意識していなかった空気を
また急に意識してしまい息苦しくなってしまうのです。

新恋人のアダムが引いてしまう理由も
空気には勝てないと思ったからではないでしょうか?

恋するベーカリー3


でも夫婦の時は空気を意識しなさ過ぎて
たいせつな人を悲しませてしまったり
その淀みに気づかなく酸欠にさせてしまったりして
関係が壊れてしまうのもよくあること
この夫婦の離婚もたぶんそうだったのでしょう

だからみなさん
普段意識していない空気も
ときどき深呼吸してその存在の大切さを実感し
感謝してみなければだめなんですよ!

と、あらためて思い知らされた映画でした(笑)

この感覚は夫婦の機微を経験した人にしかわからないんだろうなぁ・・・???


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最新映画レビュー

映画 『インビクタス/負けざる者たち』 レビュー

スポーツの持つチカラを信じる人へ!


泣ける度★★★★☆ オススメ度◎◎◎◎◎
インビクタス/負けざる者たち
監督 クリント・イーストウッド/原作 ジョン・カーリン/脚本 アンソニー・ペッカム
製作総指揮 モーガン・フリーマン、ティム・ムーア/音楽 カイル・イーストウッド、マイケル・スティーヴンス


【ストーリー概要】
1994年南アフリカ共和国大統領となったネルソン・マンデラは
いまだにアパルトヘイトによる人種差別や経済格差の残る国をまとめるため
1年後に自国で開催するラグビー・ワールド・カップでの
南アフリカ代表チームの優勝を熱望する。
代表チームキャプテンの"ピナール"はその熱い思いを受け止め、チームの再建を図り
ワールドカップ優勝へと導くよう一致団結して前進する。
ジョン・カーリン原作のノンフィクション小説をクリント・イーストウッド監督が映画化

【レビュー】
冬季オリンピックも開幕し、日夜、日本人選手の活躍に一喜一憂している人も多いと思うが
オリンピックはもちろん、サッカーにしろ、野球にしろ
いざワールドカップとなると普段あまり気にしていない日本という国を
殆んどの日本国民が一致団結して応援しているのでは?

スポーツにはそんな魔法のチカラがある!

この映画もまさにそんなスポーツのチカラを見ることのできる感動の実話だ!



反アパルトヘイト運動により反逆罪として逮捕され27年もの長きに渡り
刑務所に収容されたネルソン・マンデラ氏

釈放され大統領になった彼がいちばん大切にしたこと
それは白人に対する復讐などではなく、いかにして国家を立て直すか・・・?

それを実現するためには4200万人の南アフリカ国民の心を一つにするものが必要だ!
そう考えた彼はスポーツの持つチカラに一縷の望みを託す


彼が目をつけたスポーツ、それはラグビー!
それも連敗続きで解散に追い込まれそうだった南アフリカ代表チーム

それまで南アフリカではラグビーは白人のやるスポーツで
黒人やカラードの子供たちはサッカーしかしなかった
スポーツにまで人種の壁があったのだ!

映画の中でマンデラ大統領の白人ボディガードの台詞に
"紳士が野蛮人のようにふるまうスポーツがラグビー"
"野蛮人が紳士のようにふるまうスポーツがサッカー"
というくだりがあるが
同じ南アの国民でありながら、まさにこの一言に
この国に沁みついている人種差別の考え方が見てとれる

インクビクタス/負けざる者たち2


この奇跡の物語には
ラグビーのワールドカップが彼の就任1年後に
南アフリカで開催されるというタイミングにも
運命のようなものを感じるし
"南アの恥"とまで言われ優勝とは程遠かったチームが
並みいる強豪国のチームを相手に勝ち抜いて行けたことにも
不可能を可能にするマンデラという人の熱き思いや
4200万人の南ア国民の期待が
スポーツに宿る神に働きかけ
もはやラグビーという枠を超えて国を背負って立つ選手たちに
実力以上の奇跡ともいえる力を与えてくれたからだと思う!


インビクタス/負けざる者たち3


スポーツ好きの方はもちろん
スポーツにそれほど興味の無い方でも
マンデラ氏の国を思う情熱や
27年も自分を投獄した者たちを赦すという慈悲の心の偉大さに
感激し、感動し、感銘し、感心し
きっとあたたかい涙が止まらないはず!
ぜひ観て泣いてください
私の中では今年度のイチオシです!


撮影もすべて南アフリカで行ったクリント・イーストウッド監督が
「南アフリカ以外での撮影は考えられなかった、
南アフリカという土地、そこに住む人々が必要だった」と語っているように
"人類に対する犯罪"とまで言われた20世紀最悪の制度
アパルトヘイトを体験した民族にしか出せない熱やパワーや土地の空気感までも
この映画にはしっかりと焼きついている



思えば昨年のワ-ルド・ベースボール・クラシック決勝のとき
それまで打てなかったイチローが
日本国民の熱い期待を一身に背負い
2ストライクまで粘ってセンター前に弾き返した、あのときも
スポーツの持つ神がかり的なチカラを感じたのは
私だけではないでしょう・・・?


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最新映画レビュー

映画 『バレンタインデー』 レビュー

バレンタインの慣習の違いを痛感する!

泣ける度★☆☆☆☆ オススメ度◎◎◎
バレンタインデー
監督 ゲイリー・マーシャル/脚本 キャサリン・ファゲイト/音楽 ジョン・デブニー
製作総指揮 トビー・エメリッヒ、サミュエル・J・ブラウン、マイケル・ディスコ、ダイアナ・ポコーニイ


【概要】
バレンタインデーを過ごす男女15人の愛の行方を
ハリウッドを代表する俳優たちがロサンゼルスを舞台に繰り広げる恋愛映画

【レビュー】
何か軽い映画が観たくて、なんとなく明るいタッチの
ラブシネマと思い選んだのだが
ラスト15分くらいで思わずジーンときて暗涙してしまった

この映画を観てもわかるように
バレンタインデーの捉え方はクリスマスのように
日本と欧米では大きく違うようだ

バレンタインデー2


そもそもバレンタインデーとは
ローマ皇帝の迫害下で殉教した聖ウァレンティヌス(テルニのバレンタイン)
に由来する記念日であるとされている。

ローマ帝国の時代に豊年を祈願するルペルカリア祭の始まる日の前日
娘たちは紙に名前を書いた札を桶の中に入れ
翌日、男たちは桶から札を1枚ひいた
ひいた男と札の名の娘は祭りの間パートナーとして一緒にいることと定められていた
そして多くのパートナーたちはそのまま恋に落ち、結婚した。

ローマ帝国皇帝クラウディウス2世は、愛する人を故郷に残した兵士がいると
士気が下がるという理由で、ローマでの兵士の婚姻を禁止した
キリスト教司祭だったウァレンティヌス(バレンタイン)は
秘密に兵士を結婚させたが、捕らえられ、処刑されたとされる。

処刑の日は、ユノの祭日であり、ルペルカリア祭の前日である2月14日があえて選ばれた。
ウァレンティヌスはルペルカリア祭に捧げる生贄とされたという
このためキリスト教徒にとってもこの日は祭日となり
恋人たちの日となったというのが一般論である。(Wikipediaより)

バレンタインデー3

この桶の儀式が現代ではいつの間にかチョコレートになったわけで
女性から男性への告白もその名残かも知れないが
この映画を観る限り欧米では男も女も関係なく告白できるようだ。

年齢も老若男女問わず色めきたって
この日にプロポーズする人が多いみたい

この映画の中でも思いを伝える人々は様々で
結婚していても、親子でも、男同志でも?
この日に愛を確かめ合うのが常識らしい・・・

でもやはり宗教に由来する記念日なので
日本のようなお返しのホワイトデーなるものは無いのです。


恋愛映画好きでアメリカ好きな人なら
ニューヨークとはまた違うハリウッド近辺に住む
スノッブな人たちの生活ぶりも垣間見れるこの映画は
一人で観てもカップルで観ても
ホンワカした気分に浸れる
オススメ映画だと思う

バレンタインデー4

特にケイト役のジュリア・ロバーツ
軍隊からたった1日の休みをもらい
11か月ぶりに飛行機で14時間かけて
会いに行く人に会えたシーンで
思わずジーンときたのは
私だけではないはず・・・?

あと、ENDロールの時にNGシーンが出てくるが
ジュリア・ロバーツの乗ったリムジンが
ビバリーウイルシャー通りを通りかかったときの
運転手に「この辺で買い物をしたことがあるか?」と聞かれ
「過去に一度だけ、最悪の思いでだわ・・・」という会話は
ゲイリー・マーシャル監督 ならではのジョ-クで笑えた!


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映画 『50歳の恋愛白書』 レビュー

邦題詐欺?恋愛映画の名を借りたドラッグ障害告白ムービー


泣ける度☆☆ オススメ度◎○○ 
50歳の恋愛白書1
監督・原作・脚本 レベッカ・ミラー/音楽 マイケル・ロハティン
製作総指揮 ブラッド・ピット、ジル・フットリック、ジェレミー・クライナー、ウォーレン・T・ゴズ
スチュワート・マクマイケル、ジャン=リュック・デ・ファンティ、ジェフ・サガンスキー

【概要】
ベストセラー作家の妻として誰もが羨む生活を送っていた"ピッパ・リー"が
あることをきっかけに、自分でも気付かなかった深層心理の病みに気づき
新たな愛に目覚めると共に新しい人生の始まりを迎える人間ドラマ

【レビュー】
THE PRIVATE LIVES OF PIPPA LEE という原題からも想像がつくように
ピッパ・リーの私生活を告白していく映画で
恋愛映画では断じてない!

しかも劇場配布のチラシのコピーが
"大人たちよ、まちがった恋をしよう。"という
わけのわからないコピーが書いてあるものだから
殆どの人は絶対に50歳の女性の恋愛映画だと勘違いしてしまうだろう
邦題を付けた人は何を考えているのか?
恋愛映画なら観客動員が増えるという計算か?
もしそうならこれは知能犯的集団詐欺としか思えない!

50歳の恋愛白書2

ドラッグが簡単に手に入ってしまう米国は
ある程度のクラスの生活をしている人たちが
その生活を守るために我慢をしていることによる
精神的鬱屈から逃れるための逃避の道具として手をつけ
知らず知らずのうちに中毒になっていくという

この映画の主人公"ピッパ・リー"もその母親も
そんなドラッグの犠牲者の一人だと思う

50歳の恋愛白書3

普通に描いたら重~くなってしまいがちな
一人の女性のドラッグの影響による告白ストーリーを
監督のレベッカ・ミラーが独自の感性で
まるで恋愛映画のようにうまく仕上げている

確かにキアヌ・リーブスとの恋愛的絡みもあるが
まるで50歳女性と年下の男のラブストーリー映画のように
見せかけたトレーラーや宣伝コピーはいかがなものか?

そんな期待をして観に行った女性たちは
まったく期待を裏切られてしまうだろう

50歳の恋愛白書4

映画自体はひとりの50歳女性の人生を
身の周りで起こる様々な問題と絡めて振り返る
告白形式ムービーとしては良くできているし
別の観点からはドラッグのもたらす
精神障害の恐ろしさを伝える
警鐘的な映画としてとらえることもできる

そういう意味ではいろんなことを考えさせられる
とても深い内容の映画だと思う

ただ、精神的に破綻しかけていた彼女の人生を救ったのも
自分を包みこんでくれそうな"愛"だし
知らないうちに彼女の心を蝕んでいった原因も
罪滅ぼしと責任感からくる"愛"だったというのが
なんとも皮肉だが・・・

でもだからといって『50歳の恋愛白書』っていう邦題は
この映画の伝えようとしている内容と
あまりにもかけ離れているんじゃないのか?

この脚本に惚れ込んで一番に製作総指揮を買って出た
ブラッド・ピットは日本でのこの売り方に納得しているのだろうか?


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最新映画レビュー

映画 『食堂かたつむり』 レビュー

美味しい記憶は消えない・・・?

泣ける度★★☆☆☆ オススメ度◎◎◎◎○
食堂かたつむり1
監督 富永まい/原作 小川糸/脚本 高井浩子/音楽 福原まり


【ストーリー概要】
信用していた恋人に、自分の夢だったレストラン開店資金も、家財道具もすべてを持ち逃げされ
ショックのあまり一時的に心因性失声症を患ってしまう倫子。
そんな彼女が失意の内に実家に戻り、自活のため食堂を開いて得意の料理で人々を癒やしていく。

【レビュー】
美味しいと評判のレストランのシェフは、幼いころから美味しいものを食べてきた
という人がほとんどだと聞く
その記憶を頼りに日々工夫して新たな美味しい料理を生み出してゆくのだそうだ
そのくらい人間の舌の記憶というのはいつまでも消えずに
味覚として脳に刻まれていくものらしい

この『食堂かたつむり』は、主人公の作る料理を食べた人の
そんな美味しい記憶がしあわせの記憶を思い出させ
人々を元気にさせてゆく
それぞれの味覚に隠された記憶の物語だ


美味しいものを食べて不愉快になる人はまずいない
美味しいものは人をしあわせな気分にしてくれる
逆に腹が減っていると人はイライラする
昔から大切な話をするときは、たいてい美味しいものを食べて
気分を良くしてから話すように習慣化されている

だからを片思いの彼と"ジュテームスープ"を飲んだら
彼女の思いが通じてしまうのは奇跡ではなく
ごくごく自然なことなのだ!
それくらい美味しいものには力がある


美味しい記憶は
ときには人を元気にさせ
ときには人を幸福にさせ
ときには人を恋しくさせる

でも心の奥に仕舞っておいた
誰にも言えない記憶も
ときには食べた瞬間、舌が甦らせてしまう
そう、それまで意識して避けていた祖母のヌカ漬けを
口に入れた途端思いだしてしまったルリコのように・・・

食堂かたつむり2


CM出身の監督らしく
料理のシズルは本当に美味しそうに撮っている
アニメを駆使したしあわせの表現や
コマ撮りの過去を振り返るシーンなども
女性監督ならではの感性を感じる

あと喋らない柴崎コウがなかなかイイ!
失語症の役だから当然なのだが
彼女が喋らない分"ルリコ"役の余貴美子のシャベリが
彼女のセリフまでカバーしているようでルリコの演技が光っている!

食堂かたつむり3


大嫌いだった人が本当はいちばん自分を思ってくれていた
近くにいるときは案外気づかないもの・・・


観ていて何となくあったかくなってくる映画
観ながらウンウンと頷いていて
気づいたら頬を涙が伝っていた・・・


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最新邦画レビュー

☆新作映画試写会情報!

今回は試写会のお知らせです! 


☆『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』
パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 
世界各地でベストセラーとなった人気小説を『ハリー・ポッターと賢者の石』のクリス・コロンバス監督が映画化した神話ファンタジー大作。

☆『シャーロック・ホームズ』
シャーロック・ホームズ
 名探偵シャーロック・ホームズをロバート・ダウニー・Jr.、その相棒のジョン・ワトソン博士にジュード・ロウが扮し、コナン・ドイルの傑作ミステリーを映画化。

☆『シャッター アイランド』
シャッター アイランド
『ディパーテッド』(2006年)ではアカデミー賞最多4部門を受賞した巨匠マーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオのコンビが贈る驚愕の謎解きミステリー。

☆『アーマード 武装地帯』
アーマード 武装地帯
最新テクノロジーを搭載した走る要塞アーマード・トラック=装甲現金輸送車。この装甲車で現金の警備に命を削るプロたちが、犯罪計画に乗り込むクライム・サスペンス。

☆『アイガー北壁』
アイガー北壁
ナチス政権下のドイツで起こり、山岳史上最大の悲劇とも呼ばれる実話を基にした、本格山岳映画。

☆『パレード』
パレード
ルームシェアという不思議な関係性で「居場所」を見出している若者たちを包囲していく連続暴行事件――。第15回山本周五郎賞に輝く吉田修一の同名小説を行定勲監督が映画化。

☆『誘拐ラプソディー』
誘拐ラプソディー
『特命係長 只野仁』としてすっかりおなじみの高橋克典が、従来のイメージを捨てて、さえない前科者に挑む。『ぼくのおばあちゃん』の榊英雄監督作品。

☆『ソラニン』
ソラニン
累計60万部を突破した浅野いにおの同名コミックを宮崎あおい、高良健吾を主演に迎えて映画化した青春恋愛映画。

☆『時をかける少女』
時をかける少女
アニメ版『時をかける少女』でヒロインの声を演じた仲里依紗が、今度は2010年を生きる新たなる時をかける少女を演じている。

☆『フィリップ、きみを愛してる!』
フィリップ、きみを愛してる
2009年のサンダンス映画祭やカンヌ映画祭で好評を博したヒューマン・ドラマ。

☆『ハート・ロッカー』
ハート・ロッカー
世界で最も危険な仕事=アメリカ軍爆発物処理班の活躍を描き、アカデミー賞最有力と目される力作。『ハートブルー』『K-19』のキャスリン・ビグロー監督が、爆弾処理を巡る緊張した人間ドラマを描く。

☆『すべて彼女のために』
すべて彼女のために
長編デビュー作となるフレッド・カヴァイエ監督のヒューマン・サスペンス。無実の罪で投獄された妻と彼女を信じ続ける夫が、極限状況の下で愛する人のために全てを掛ける。


※すべて『ぴあ映画生活』さんからの情報です。
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先取りしたい方はまずコレを読む!  
       
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試写会情報

映画 『ラブリーボーン』 レビュー

子に先立たれた親の悲しみは計り知れない!?

泣ける度☆☆☆☆ オススメ度◎◎
ラブリーボーン
監督 ピーター・ジャクソン/原作 アリス・シーボルド/音楽 ブライアン・イーノ
脚本 フラン・ウォルシュ 、フィリッパ・ボウエン 、ピーター・ジャクソン
製作総指揮 スティーヴン・スピルバーグ 、テッサ・ロス 、ケン・カミンズ 、ジェームズ・ウィルソン[製作]

【ストーリー概要】
弱冠14歳で殺されてしまった少女スージー・ボーンが
残された家族や友人たちの悲しみから立ち直っていく姿を
この世とあの世の狭間から見守り続けるファンタジックムービー

【レビュー】
賛否両論、何やら物議を醸し出している作品だが
この映画で監督が本当に伝えたかったことは
やはりよく解からなかった・・・


私の独自解釈は
たとえ殺されても
いつまでも犯人を恨んでいたりしては誰も幸せにはなれない
すべてを受け入れ、前に進んでゆくことが
本人にとっても残された家族や周りの人にとっても
幸せにつながってゆくのだ
というところだろうか…?


この世には成仏できずに彷徨っている霊があるという
とくにやり残したことや人を恨みながら死んでいった場合
霊魂は成仏できず地縛霊などになり
この世に居続けるという

まさにこのスージー・サーモンは
そんな状態の霊魂なのだろう

最初は自分が殺されたことも解からずに
父親や母親に叫びかけ助けを求める
だが次第に自分がいる場所(まだ天国ではない)に
気づき始め自分が殺されたこと
犯人が誰かを必死に家族に伝えようとする

が、自分がそういう思いでいる限り
残された家族は幸せにはなれないことを感じて
この世への未練は捨てて、後戻りせずに前へ進んで行こうとする

霊魂も恨みを忘れないと成仏できないのだ
そんな霊の思いは現世に残された人たちにも伝わり
その人たちも幸せになれない…

でも子供に先立たれてしまった親の悲しみは
たとえそれが病死であれ事故死であれ
計り知れないものがあると思う
ましてやそれが殺人だったら
その悲しみの何百倍もの恨みが
残ったとしても不思議ではない

そのあたりの表現はさすがピーター・ジャクソン監督
来世へのまだ見たことのない世界と
愛娘を失った父親の悲しみでその世界に起こる様々な現象を
お得意の特撮を交え思う存分表現している

ラブリーボーン2


愛する子供を失った家族がその死を乗り越えて
支え合って励まし合って生きて行けるほど
すべての人が仏さまのような悟りの心を
持ち合わせているわけはないのだ!というのも解かる

弱い人間はこの映画の母親のように
家族の傍にいることすらできないだろう

でも、そんな恨みや悲しみを癒してくれるのは
やはり時間なのだろう…



犯人逮捕に、まったく頼りにならない警察や
霊として犯人になにもできないスージーなど
観ていて歯がゆい展開も多々あるが
この映画は人としての生き方や考え方を
改めて観ている人たちに問う
仏教的?宗教的悟りテーマにした映画なのだろう

もうひとつ解からなかったのは
小枝を飲み込んで死にそうになった弟のバックリーを
無免許なのに必死に病院まで運転し
助けたスージーにリンお祖母さんが言った
「この世で人の命を救った人間は長生きするよ」
という一言は何の伏線だったのだろう???
だからまっすぐに天国へ行けずに
この世との堺をを彷徨ってしまったのか?

それにしても主演のシアーシャ・ローナンは
文句なくカワイイ!
次期ハリウッドを背負ってっ立つ大女優になるに違いない!



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