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てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~ 映画レビュー

ねらい過ぎ?SPネタ盛り込み過ぎ?


泣ける度★★☆☆☆ オススメ度◎◎
ていだかんかん
監督 李闘士男/脚本 鈴木聡、林民夫/原作 金城浩二/音楽 coba


【映画解説】
世界で初めてサンゴの移植・産卵を成功させ
2007年環境大臣賞・内閣総理大臣賞をダブル受賞した
金城浩二氏の実話を映画化した感動作


【映画レビュー】
この映画のプロモーションだったのだろう
TVで実物の金城さんのインタビューを見た。
根っからの沖縄人らしく
喋り方がとてもゆっくりで
芯は強いがとてもやさしい人なのだろう?
という印象だった

それを意識したせいなのかその金城さん役の岡村隆史が
普段は早口なのに妙にゆっくりとした口調で話す演技に
とても違和感と不自然さを感じた

他の俳優陣がとてもすばらしかっただけに
よけいに岡村隆史の演技が浮いていた

内容自体は沖縄の美しい海を取り戻そうと
世界で初めて養殖サンゴの移植・産卵を成功させた男の
実話の映画化という、すばらしい話だけに
もっともっと感動する映画にできたはず

だいたい何で金城さん役が岡村隆史でなければならなかったのか?
ど突きのシーンで笑を取るためなのか?
それも完璧にギャグになっていないので
とても違和感を感じた

彼としては精いっぱい頑張っていたし
まあ悪くはなかったのだが
やはり役者としては、まだまだ未熟で
素の自分を抑えて役を演じるのは
もっともっと役者の勉強をしなければ無理だと思う


松雪泰子はこの1~2年で出演した映画の中で
全く違うキャラクターを見事に演じ分けている技量の持ち主
原田美恵子の母役も彼女の新境地が見られてお見事というしかない名演!
國村 隼の漁協組合長は本物か?と思うほどの大迫力!
なのに岡村だけがウソ臭い


映画をヒットさせるためには
何か話題となるネタが必要なのはわかるが
そのために一番大切な主役に
本物の役者を使わずお笑いタレントを持ってくるのはいかがなものか?
若者の観客動員をねらってお笑いブームに乗じたのか?
お金持ちのよしもとから製作費をひっぱりたかったから
仕方なく起用したのか?
いずれにしろもっともっと良くなりそうな映画だっただけに
残念で仕方がない

でも、じゃあ金城さん役は誰?と言われると
すぐには思いつかないのですが…
特にここに持ってくる役者次第で
もっともっと地味~な映画になってしまうような映画なので…
いやーキャスティングは難しいですな~



監督の趣味なのか受け狙いなのか
ラストの山下達郎のエンディングテーマも
ちょっと、ねらい過ぎ?のような気がしました。

それと“長澤まさみ”は何だったんですかねぇ?
これも観客動員のためのSPネタですか…?


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最新邦画レビュー

のだめカンタービレ 最終楽章 後編 映画レビュー

前編♪音楽感<後編♥恋愛感


泣ける度★★★☆☆ オススメ度◎◎◎◎◎
のだめカンタービレ最終楽章
監督 川村泰祐/脚本 衛藤凛/原作 二ノ宮知子


【概要】
累計発行部数3300万部を突破し、日本中にクラシックブームを巻き起こした
大人気コミックス「のだめカンタービレ」のTVドラマシリーズの完結編として
映画化された2部作の後篇


【レビュー】
私が「のだめカンタービレ」を初めて知ったのは
今から5年ほど前
知り合いのCMディレクターが“クックック”と
笑いながら読んでいたコミックが「のだめ…」でした。

借りて読んでみるとゴミの部屋で暮らすピアノ科の音大生
“のだめ”こと野田恵が主人公のクラシックを題材にした物語で
掃除や料理はまるでダメだがピアノは天才的な要素を持つという
他に類を見ない設定が、確かにおもしろい!と思いました。
それがTVドラマになると聞き、さっそく見ましたが
〈第一印象はコミックと役者のイメージが違うな〉と感じ
期待していたもの以上ではなかった
でも、回を追っていくうちにTVドラマも
独自の世界観を作り上げて
これはこれでありかな?と思うようになりました。

そして、去年の暮れに公開された
『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』
期待以上のできに後編を楽しみにして観てきたのですが…



前編のレビューでも書いた(Yahoo映画にて)
クラシック音楽のオーケストラの大迫力は
後編では少し後退したように感じました。

清良のブラームス「ヴァイオリン協奏曲」
Ruiのラヴェル「ピアノ協奏曲ト長調」
のだめのショパン「ピアノ協奏曲第1番」
そして、千秋とのだめが奏でる
モーツァルト「2台のピアノのためのソナタ」
とそれぞれの曲は、それはそれで素晴らしかったのですが
前編のマルレオーケストラを甦らせた
千秋のチャイコフスキーの「序曲1812年」
のときに感じたような心揺さぶられる迫力のようなものが
今回の演奏にはあまり感じられませんでした。

その代りに映画はふたりの恋の行方に
グッとスポットを当てて描いています。



本来、大ピアニストになることなど
微塵も考えていなかった音大生“のだめ”が
あこがれの千秋先輩に近づきたくて
パリまで追っかけて行き
千秋先輩と同じステージに立ちたい一心で
自分の苦手だった楽譜を見てキチンと演奏する
テクニックを身につけるべく
頑張って授業と格闘する日々

友達の清良のように有名コンクールへ出て上位入賞すれば
千秋と共演という夢もきっと叶うはず
でも厳しいオクレール先生は
コンクールに出ることすら許してくれない
ただの音大生では
千秋との音楽での距離はどんどん開いていく
そんな焦りの中、ふと舞い込んだ
シュトレーゼマンと共演という華々しいデビュー
その演奏にエネルギーを注ぎ込んだ“のだめ”は燃え尽きてしまう
再起不能と思われた“のだめ”を救ったものは…



音楽は文字通り「音」を楽しむもの
クラシックの演奏家は
難しい曲を弾きこなさなければならないので
テクニックに磨きをかけることも重要で
かなりの練習量が必要なのも仕方ないが
やはりその演奏自体が楽しくなければ
聞いている人にその音楽のよさは伝わらない

画家は毎日、キャンバスに向かうし
書道家は毎日、筆を取る
でも、その過程は苦しくても
やはり好きだから続くので
今日よりも、さらにいいものを
永遠に求め続けていく
その活動に終わりはないのです。

のだめと千秋も結局、音楽が好きだから
音楽によって出会って、
お互いの音楽の才能に惹かれ
音楽を追い求めて
音楽で悩み
でも最後はその音楽で結ばれる?

のだめの心を取り戻す千秋の行動には
ジーンときて思わず涙を誘われます。

コミックから始まった『のだめカンタービレ』
音楽好きには永遠に心に残る名作に
この映画が昇華してくれたのではないでしょうか?


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最新邦画レビュー

月に囚われた男 映画レビュー

宇宙でコンピュータが信じられなくなったら?


泣ける度★☆☆☆☆ オススメ度◎◎◎◎
月に囚われた男
監督 ダンカン・ジョーンズ/脚本 ネイサン・パーカー
製作総指揮 マイケル・ヘンリー、ビル・ザイスブラット
トレヴァー・ビーティー/ビル・バンゲイ/音楽 クリント・マンセル


【概要】
近未来の地球に必要不可欠なエネルギー源を採掘するため
月の基地に3年間も滞在しなければならない男が
次々に遭遇する奇妙な出来事をデヴィッド・ボウイの息子
ダンカン・ジョーンズが初監督で見事に描いたSFスリラー


【レビュー】
アポロが初めて月面着陸に成功したとき
積んでいたコンピュータの性能は
私たちが今、使っているノートPCよりも
性能が落ちるモノだったらしいが
それでもちゃんと月に行って帰って来れたのだから
性能の良し悪しはともかく
コンピュータの手助け無しには
人間が月や宇宙に行くのは絶対無理だと思う。

でもそのコンピュータを信じられなくなったら
とても恐ろしいと思いません?

この映画の中に出てくるコンピュータ“ガーディ”は
一見、主人公の“サム”に忠実なようだが
実はずっとウソをつき続けている

エネルギー源を採掘するため月の基地に
たった一人で3年間も滞在しなければならない“サム”には
人工知能コンピュータの“ガーディ”だけが唯一の頼りなのに
その人工知能コンピュータにずっとウソをつかれていたと思うと
人ごとながらゾッとする。

『2001年宇宙の旅』に出てきたコンピュータの“HAL”も
途中で反乱をおこし人間の言う事を聞かなくなるが
広い宇宙で唯一の頼りにしている人工知能コンピュータが
信じられなくなったら
これほど恐ろしいことはない!

この映画の中でも主人公とコンピュータが
会話する場面が何度かあるが
『2001年…』の時もそうだったように
コンピュータのレンズが
ズームしたりワイドになったりする動きが
なんだか心の中を見透かされているようで恐ろしい
しかも今回はディスプレイ画面に出てくる
スマイルマークのアイコンが
笑ったり、悲しんだり、といろんな表情をするのも
別の意味で恐ろしさを増長している。
月に囚われた男2
月面の採掘機の動きや探索機の動きなど
とても低予算で作った映画とは思えないリアルさで
会社と人工知能コンピュータに騙され
月に囚われる男の恐怖さがシュールに描かれている
なかなかの秀作だ!

正当派SFファンにはオススメです!



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最新映画レビュー

映画 『第9地区』 レビュー

人種差別の行きつく先にあるものは・・・?


泣ける度★★☆☆☆ オススメ度◎◎◎◎◎
第9地区
監督・脚本 ニール・ブロンカンプ/脚本 テリー・タッチェル
製作総指揮 ピーター・ジャクソン、ビル・ブロック 、ケン・カミンズ
音楽 クリントン・ショーター



【概要】
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのピーター・ジャクソン製作
南ア生まれでアパルトヘイトを知る新鋭ニール・ブロムカンプが脚本・監督を行った
今も世界の至る所で続いている難民問題を彷彿とさせる異星人難民SFムービー


【レビュー】
ついに人間は宇宙人にまで差別をするようになり
その結果このような事態を招いてしまうという
予言めいた内容の映画に感じた。

なんで人は差別をしたがるのだろう?
日本のような島国で四方が海で囲まれていると
あまりいろいろな人種が共存する環境にはなりにくく
ヨーロッパやアメリカのような大陸で他国と陸続きだと
当然のように自国に自分とは違う肌の色や目の色や髪の色の
人びとと共存する環境が生じるだろう

太古の昔から人は
自分と違う姿かたちをした人間を警戒した
それは、もしかしたらその人間が自分よりも
身体的にも、知能的にも、技術的にも
優れたの能力を持っていた場合
自分の地位が脅かされるからではないか?

自分とは違う環境で育ち
自分とは違うものを食べて
自分よりも優れた運動能力で
自分の知らない知識を持ち
自分にはない技術を持っているとしたら
それらにすべての面で負けてしまうのは
火を見るより明らかで
そうなる前に拒絶し排除してしまおう
という思想が差別の根幹ではないのか?

もし仮にこの映画の宇宙人が“エビ”ではなく
姿かたちも人間と変わらなかった場合
地球人はどんな対応をしたのだろう?

どんな理由があるにせよ
ヨハネスブルグ上空に宇宙船で突然現れ
やむを得ず難民として地上で暮らすことになった彼らが
地球人よりも知能も技術も劣っているわけはなく
そんな彼らを28年間もスラム街に隔離し差別してきたこと自体が
人類の驕り以外の何物でもない


第9地区


エイリアンの強制移住の責任者を任命された“ヴィカス”は
最初は逆らえば“抵抗”を理由に簡単に彼らを殺していたが
あることきっかけ立場が逆転したとき
初めて彼らの気持ちを理解し、今までとは違う行動に出る
差別している側は差別されている側に立たなければ
彼らの立場や悲痛な気持は絶対に理解できない
“ピーター・ジャクソン”と“ニール・ブロムカンプ”は
難民エイリアンという題材を使い
そんなメッセージを驕れる人々に伝えたかったのではないか?

理解し難い近未来のこの複雑な状況を
インタビューという手法を用い
短時間で観客に解からせるブロムカンプという新鋭監督の手腕は
短い秒数でコンシューマーを説得してきた
CM出身の監督ならではのものでは?


奇しくもエイリアンの難民生活年数と
“ネルソン・マンデラ”氏の拘留年数を同じにした揶揄めいた表現に
彼の伝えたい何かを感じたのは私だけではないはず

でも宇宙時間にしてみれば28年はあっという間なのかも・・・



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自宅派は一足お先に輸入盤でいかが?


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最新映画レビュー

映画 『ソラニン』 レビュー

忘れていたあの頃の気持ちを思い出させてくれる・・・



泣ける度★★☆☆☆ オススメ度◎◎◎◎
ソラニン
監督 三木孝浩/脚本 高橋泉/原作 浅野いにお/音楽 ent



【概要】
60万部を売った浅野いにおの原作コミックを
音楽系PV監督の三木孝浩が映像化した青春恋愛ストーリー


【レビュー】
学生時代に音楽系サークルでバンドをやっていた私には
この映画はグッときた・・・

それまで何とか音楽の仕事に携わりたいと思っていた私は
卒業してある仕事でCMの音楽録音の現場に行く機会があり
初めてスタジオミュージシャンの演奏を聴いて
そのあまりのレベルの違いに愕然となり
その日限り、スッパリと音楽を諦めた

それ以来それまで毎日弾いていたギターを封印し
今の自分の仕事に打ち込んだ
幸い美術系の大学を出てそちらの方を仕事に活かせたので
進んだ仕事も自分の好きなことの一つだったため
音楽を仕事にできなくてもさほど苦にならず
40代になるまで殆どギターには触らなかった

でも、ある日電車の中でS社の車内吊り広告に
「いつの間にか大人になって、いつの間にか音楽のそばにいない」
というコピーを見て≪これは自分のことだ!≫とショックを受け
再びギターを手に取った

それ以来、学生時代に買えなかったブランドのギターを買って
弾けなかった曲や、やりたかった曲などを毎日練習し、
再び昔の仲間とバンドを組んで、今もバンド活動を続けている。

私の場合、進んだ仕事も多少、音楽に関わる仕事だったため
いろんなプロのミュージシャンたちの歌や演奏を
何度もスタジオで生で聴く機会があった

そのつど感じたことは、音楽業界はとても層が厚く
本当に音楽で食えている人はその中のほんの一握りで
それでも音楽と離れたくない、ほとんどの人は
その周りの音楽に関わる仕事で食べている
(この映画の冴木隆太郎のように)

生活の為にやりたくない仕事を続けていると
体の中にソラニン(毒)が溜まっていくと
この映画は表現している
私は音楽ではないけど、やりたいことをずっと続けてきたので
その辺りのストレスはあまり感じたことはないが
高給の為に毎日人の金を数えている人
朝早くから夜遅くまでPCの前に釘付けになっている人など
確かにソラニンが溜まっていきそうな気もする

でも青春時代の一時期、真剣に音楽に打ち込んだ人は
中途半端な練習量じゃ上手くなれないこと
オリジナル曲を生み出す苦しみ
バンドメンバーとのコミュニケーションの難しさ、など
音楽の難しさを痛いほど解っているだろうから
本作の“種田”の葛藤や“加藤”“ビリー”の気持ち
並大抵の練習量じゃ実現しなかったであろう
ラストのライブの予想以上の迫力や完成度など
涙しながら心の中で拍手を送ったのではないか?

この映画の評価は賛否両論、
中にはけっこう厳しい評価もあるようだけど
この映画を観ていたら
好きなことに打ち込んだあの頃の情熱が
ふつふつと甦って来て
忘れかけていたあの頃のピュアな感覚や想いを
改めて感じて思い出させてくれた
私にとっては“ど真ん中のストライク”な
“青春情熱想起ムービー”だった

でも私が今もバンドでやっている曲は
20歳の頃に聞いていた
“EAGLES”や“DOOBIE BROTHERTH”で
ほとんど進歩がないのだけれど
多くの人の音楽は20歳くらいで止まったままなんじゃない?



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最新邦画レビュー

映画 『マイレージ、マイライフ』 レビュー

あなたの人生でいちばん大切なモノとは?


泣ける度☆☆☆☆☆ オススメ度◎◎◎◎
マイレージ、マイライフ
監督・脚本 ジェイソン・ライトマン/脚本 シェルドン・ターナー/原作 ウォルター・カーン
製作総指揮 トム・ポロック、ジョー・メジャック、テッド・グリフィン、マイケル・ビューグ
音楽 ロルフ・ケント


【概要】
ウォルター・カーンの同名小説を基にリストラ請負人として全米を駆け巡る男の
一見身軽そうだが実はそうでもない人生を軽快なテンポで描くヒューマンドラマ。


【レビュー】
この映画を観て最初に思ったことは
日本とアメリカではリストラもそのやり方が
ずいぶんと違うんだなぁ…?ということ

少し前に読んだ小説、垣根亮介氏の「君たちに明日はない」「借金取りの王子」も
大企業に雇われて人事部の代わりに社員にクビを宣告するリストラ請負人の話だが
この映画のように突然呼び出され、クビを宣告されて
数時間後には荷物をまとめて出ていかなければならない
というほどドラスティックなことはなく
リストラを宣告される方にも
それを受け入れるかどうかの時間的余裕を与えてくれ
あくまで本人の意思で選択するというカタチを取っている。

それはたぶん日本とアメリカの雇用形態や
労働基準法などの違いによるものだろう

戦後、私の母がGHQの食堂で働いていたとき
食糧事情もまだ良くなく
日本国民には十分な食べ物が行き渡らなかった
終戦時に17歳だった母は
5人兄弟の長女だったこともあって
食事時に弟や妹たちに自分の食べ物を分けてあげていたため
とてもお腹が空いていて
ついキッチンにあった惣菜をつまみ食いしてしまった。
運悪くその現場を見回りに来ていた将校に見られてしまい
その場でクビになったらしい
それもすぐに荷物をまとめてその場から立ち去れ!
というようなクビの切られ方だったと何度か聞かされた記憶がある。

他の映画でもよく会社を辞めて去っていくシーンがあるが
クビになった場合も自分で辞表を出した場合も
皆そのすぐ後で、段ボール箱に荷物をまとめて
それを抱えながら会社を出ていく
もともと日本のような終身雇用的な習慣や考え方が無い
アメリカならではの、雇う側と雇われる側のドライな関係が
そんなシーンにも見てとれる


リストラ請負人という職業は
冷酷非情な人間ならば誰にでもできそうだが
本作のシーンにもあるように、年配の社員などは
「何十年もこの会社の為に捧げてきたのに、なんでこんな小娘に
クビを切られなきゃならんのだ!」といった具合に
感情を露わに逆上する場合も、ままあるようで
やはり大学出たての若い人がすぐにできる職業ではないようだ

マイレージ、マイライフ2

主人公のライアン(J・クルーニー)は
自分の人生にバックパックに入らない荷物を背負うことを嫌う
結婚もしていなければ、家も待たず、もちろん子供もいない
気ままな独身生活で1年のうち322日も
企業のリストラ対象者に解雇通告するため出張するという生活

「君たちに明日はない」の村上真介もそうだが
リストラ屋が変に家庭など持ってしまうと
リストラされた人の家族などの悲惨な状況を
リアルに感じてしまうため
あえてそういう身の置き方をしているのだろう

そんなライアンが自分のバックパック人生に
疑問を感じ始める出来事がいくつか起こる

ひとつはナタリー(アナ・ケンドリック)という自分とは正反対の
人生観を持つ新入女性社員と
アレックス(ヴェラ・ファーミガ)という仕事も人生観も共通する
キャリアウーマンの2人の女性との出会い

もうひとつは結婚式当日に突然「結婚を辞めたい」と言いだした
妹の婚約者を説得しながら自分の言葉に矛盾を感じたとき

それまで人との深いつながりを避けてきた彼の中に
人との“つながり”の大切さが芽生え始める
そして新たな人生へと1歩踏みだそうと決心した彼に
待っていた現実とは・・・



仕事は誰にとっても人生の大半を占める大事な要素
でも会社にどっぷりと人生を捧げてしまうと
結局、会社に守られて、会社に依存している人ほど
真っ先にリストラされていくことが多いのも事実

今の世の中、自分の人生を会社中心に考えてはダメなのだと
改めて教えてくれる映画だけど
実際リストラされた人には、けっこう堪える映画です。


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映画 『17歳の肖像』 レビュー

学問だけでは“教育”できない揺れる☆17歳


泣ける度★☆☆☆☆ オススメ度◎◎◎◎
17歳の肖像
監督 ロネ・シェルフィグ/脚本 ニック・ホーンビィ/原作 リン・バーバー
製作総指揮 ジェームズ・D・スターン、ダグラス・E・ハンセン、ウェンディ・ジャフェット
デヴィッド・M・トンプソン、ジェイミー・ローレンソン、ニック・ホーンビィ
音楽 ポール・イングリッシュビー


【概要】
ベストセラー作家のニック・ホーンビィが、英国の人気記者リン・バーバーの回想録を基に脚本を手掛け
傷つきながらもしっかりと自分の人生を選択し進んで行くヒロインを描いた青春映画。

【レビュー】
原題のAN EDUCATION【教育】を辞書で引くと

ある人間を望ましい姿に変化させるために、
身心両面にわたって、意図的、計画的に働きかけること。
知識の啓発、技能の教授、人間性の涵養(かんよう)などを図り、
その人のもつ能力を伸ばそうと試みること。


とあるように、けして勉強だけが【教育】ではないのだ!

本作の主人公16歳のジェニー(キャリー・マリガン)は
典型的な箱入り娘
厳しい親の期待に応えるべく
ミッションスクールで優秀な成績を維持し
名門オックスファオード大学を目指す
大学に行けば今の厳しい生活から解放され
もっと自由に好きな音楽や憧れのパリにも行けると信じ
日々勉学に励んでいる。

そんな彼女がある雨の日に
デイヴィッド(ピーター・サースガード)という年上の男性と出会い
彼女の人生感が大きく変化し始める・・・

17歳の肖像2

誰でも16~17歳の頃は
将来の自分に希望や不安を抱えながら
でも目の前の受験に勝ち残るために
必死に勉強しているという人が殆どだろう

高校生活で経験できる世界は
個人差はあれ、ある程度限られていると思う
ましてや女子高生を持つ親なら心配で
厳しい規則を押しつけたくなるのもしかたなく
よけいに体験できる世界は限られたものになる。

でも自分もそうだったように
経験や失敗を重ねなければ
人生は学べないのだ!

まさに人生勉強とはその連続で
そうして誰もが大人になっていく
学校という教育機関では
その辺のことは学びたくても学べない
それは自分で経験するほかないのだ。

そういった意味でも主人公のジェニーのした経験は
けして無駄ではない
一つ間違えば取り返しのつかないことになったかも知れないが
若いうちはいくらでもやり直せる
“取り返しのつかないこと”など99%ないと
人生の折り返し地点を過ぎた私は断言できる。


続けてイギリスを舞台にした映画を観ることになったが
観れば観るほど英国人は日本人と共通する点が多いと思う
周りを海に囲まれた島国で独自の文化が発達
歴史は古く規則などにも厳しい
限られた国土と人口のため米国のような一攫千金のビジネスはなく
ほとんどの国民が質素な生活
文学などにも関心が強い(言い回しが独特)
食後にお茶(紅茶)を飲んでいる・・・

などなどイギリス好きの私としては
いたるところに納得できる要素が隠れているのです。

ただ彼らは“7つの海を支配した”というプライドが
心の中にいつもあるので
話すと、ちょっと高慢な態度に見えるのですかね?


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