Entry Navigation

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
category
スポンサー広告

プリンス・オブ・ペルシャ 映画レビュー

ディズニーエンタテインメントの捉え方に???あり



泣ける度☆☆☆ オススメ度◎◎◎
プリンス・オブ・ペルシャ
監督 マイク・ニューウェル/脚本 ボアズ・イェーキン、ダグ・ミロ、カルロ・バーナード
製作総指揮 マイク・ステンソン、チャド・オマン、ジョン・オーガスト、
ジョーダン・メクナー、パトリック・マコーミック、エリック・マクレオド
原作 ジョーダン・メクナー/音楽 ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ



【映画解説】
神秘に満ちた古代ペルシャを舞台に、時間をさかのぼって過去を変えられる
「時間の砂」をめぐる、エキゾチック・アクション・アドベンチャー大作


【映画レビュー】
アクションは超一流!
特撮も迫力満点!
スケール感もあり
超娯楽大作で申し分ない『プリンス・オブ・ペルシャ』
だが、なぜか観終わった後に感じた
イマイチ感は何なのだろう???

ディズニー映画を観て、たまに感じるのは
映画自体は凄い映画が多くその時はおもしろい!と思うのに
なぜか後で思い出しても
あまり印象に残っていない映画が多い気がする

それは、たぶん人間の心の深いところに触れるような作品が
少ないからではないだろうか?
もしかしたら、あえてディズニーは
エンタテインメントとはそういうものだと
割り切っているのかもしれない

同じディズニー映画で驚異的なロングランヒットを続ける
『アリス・イン・ワンダーランド』も
監督、俳優、特撮、おまけに3D上映と、言う事ないほど
ヒットする要素が満載で、実際とても面白かったのだが
観終わった後、なぜか心に残るような台詞やシーンが思い出せない
同じジェリー・ブラッカイマーが製作を務めた
『パイレーツ・オブ・カリビアン』も
豪華俳優陣と特撮で3部作も続けて大ヒットした映画だが
心に残ったシーンは?と聞かれても???なのだ

この『プリンス・オブ・ペルシャ』も
神秘の“時間の砂”を収めた伝説の短剣をめぐる壮大な謎と冒険の物語で
ダスタン王を演じた“ジェイク・ギレンホール”の迫真のアクションあり
タミーナ王女“ジェマ・アータートン”との時空を超えたロマンありの
神秘に満ちたスペクタクル感溢れるエキゾチックアクション巨編
(チラシではこう言ってます)なのだが
どんなシーンが心に刺さったか?と聞かれると???なのだ

幼いころ市場で、ペルシャ王にその勇気と行動を認められ
養子として王家に迎えられた少年ダスタンと
本当の王の息子たちとの関係性や心の葛藤、機微など
兄弟愛の部分がもう少し描かれていれば
“時間の砂”を使い、命をやり取りするシーンも
もっと感情移入できたのではないか?

これは私だけの個人的な印象かもしれないが
ディズニー映画はどれもおもしろく
それぞれが楽しめる作品ばかりなのだが
人と人の心の深いところや
心の琴線に触れるような描き方はしているものは少ない
(ハンナ・モンタナムービーは少し描いてましたが・・・)
それはエンタテインメントというものに対する
ある種の考え方の違いかもしれない

私が思うエンタテインメントとは
ストーリーもおもしろく、役者も一流で、特撮も迫力満点!
そして、観終わった後にいつまでも心に残るような
“じ~ん”とくるシーンや
思わず涙するような、心の琴線に触れるシーンが
ワンシーンでもいいから入っていること
目でも楽しめて、心も揺さぶられる
それが真のエンタテインメントだと思うのだが?
そんな映画ならば文句なく★も◎も並べられるのに・・・

そういった意味でも本作はとっても惜しい
大スペクタクルノン・ストップ・アクション超大作だったと思う
(ちょっと欲張り過ぎでしょうか?)


余談ですが
砂漠のシーンが多いと
観ている方も何故か、のどが渇くのは気のせいでしょうか???






ためになったらポチっとね!
人気ブログランキングへ ブログランキング blogram投票ボタン にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ

スポンサーサイト
category
最新映画レビュー

アイアンマン2 映画レビュー

特撮のようにストーリーも進化させて欲しかった


泣ける度☆☆☆☆ オススメ度◎◎◎◎
アイアンマン2
監督 ジョン・ファヴロー/脚本 ジャスティン・セロー
製作総指揮 アラン・ファイン、スタン・リー、デヴィッド・メイゼル
デニス・L・スチュワート、ルイス・デスポジート、ジョン・ファヴロー、スーザン・ダウニー
音楽 ジョン・デブニー



【映画解説】
自ら発明したパワード・スーツで平和のために死闘を繰り広げる
天才科学者兼経営者トニー・スタークを描き、大ヒットを記録した
アクション大作『アイアンマン』の続編。


【映画レビュー】
『アイアンマン』がここ1~2年で観たアクション映画の中では
秀逸だったので期待して『アイアンマン2』を観に行ったが
感想は「う~む・・・」である

スカッとしたい時に観る映画としては文句はないが
1と2どちらが良くできているかと言えば
残念ながら1に軍配が上がる

前作に比べ、アクションや武器、特撮などは格段に進化し
2の方が楽しめるが
ストーリー的によくできているのは断然1の方だ

≪ここで前作のおさらいを少し・・・≫
軍事産業のトップ企業スターク社の御曹司として生まれた
“トニー・スターク”(ロバート・ダウニー・ Jr)は
若くして世界に認められた天才科学者で
父である“ハワード・スターク”の後を継ぎ
アメリカ軍に自ら開発した、どこよりも優れた最先端の武器を提供し
アメリカ軍の兵士を救ってきたヒーローだと自負していた
そんな彼が視察に行った中東で、突然襲われ捕虜の身となってしまう
そして敵のアジトで彼は信じられないものを目の当たりにする
それは闇ルートで取引された自分が開発に携わった大量の武器
それまでアメリカ兵の強い味方となり自国の兵士を救ってきた
自分が製作に携わってきた武器で
大勢のアメリカ兵が殺されていた事を知り、愕然となる
囚われの身の彼は敵から武器製造に協力するように言われ
新しい武器を作るふりをして脱出用の防御装置を備えた
パワード・スーツを密かに開発する
その試作品のパワード・スーツを使用し命からがら脱出した彼は
本国に帰り武器開発企業の最高経営者として
すべての武器製造を中止すると発表する
そして、その天才的な脳を使い武器ではなくもっと社会に役立つものを
という願いから試作用のパワード・スーツに改良を加え
ついに誕生したのが“アイアンマン”なのだ

前作の『アイアンマン』は
こういったアメコミながらしっかりとしたヒーロー誕生の裏づけが
ただのヒーローアクション映画にはない
おもしろさを私たちに魅せてくれた

だが、2の方の基本的テーマは“復讐”だ
やはりスターク社で働いていたロシアの天才科学者が
私欲のために武器製造を敵側に売り渡して米国を追放され
スタークの父“ハワード・スターク”(ジョン・スラッテ リー)に
発明を盗まれたと息子に言い残し志半ばで亡くなってしまう
その父親の無念を晴らすべく父の残した設計図を基に
アイアンマンに対抗できる強烈な武器?を作り上げ
アイアンマンに挑戦してくる、もう一人の天才科学者
“ウィップラッシュ”(ミッキー・ローク)との
戦いで物語は展開していく


アイアンマン2ウォーマシンミッキーロークサミュエル・L・ジャクソン


この手の復讐劇は他のアクションものにもよくあるパターンで
アメコミのほとんどに使われているので
1のときに感じたお話しの新鮮さがまったく感じられない

あと、いろんな要素を詰め込み過ぎて変な登場人物が多く
字幕を追っていても文字が多すぎて登場人物を理解するのに一苦労だ
子供と一緒に見に行くならば字幕版ではなく
吹き替え版の方が内容を理解しやすいだろう


スカーレット・ヨハンソングウィネス・パルトロー


とかく映画は2匹目のドジョウはいないと言われているが
普通の人間がパワード・スーツで無敵になるというアイデアも良く
今までにない新しいタイプのヒーローだけに
今後、続くのならば
もう少し斬新で新鮮なストーリー展開で
多くのファンの期待を裏切ることなく、楽しませて欲しいものである






ためになったらポチっとね!
人気ブログランキングへ ブログランキング blogram投票ボタン にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ

category
最新映画レビュー

ねこタクシー 映画レビュー

全12話を106分に納めるのはやはり厳しい?



泣ける度☆☆☆☆☆ オススメ度◎◎◎
ねこタクシー
監督 亀井亨/脚本 永森裕二 、イケタニマサオ/原作 永森裕二
製作総指揮 吉田尚剛/音楽 野中“まさ”雄一



【映画解説】
万年ダメオヤジが運命の猫と出会うことによって勇気と元気をもらい、
新しい人生を切り開いていく姿を描く
猫と人間の友情をテーマにした心温まるヒューマン・ドラマ。


【映画レビュー】
動物によって人間が救われてゆく話は
他にもよくある話だが
ねこをタクシーに乗せるという発想は
なかなかユニークでおもしろい

元来、ねこはあまり人の言う事を聞かない
GOING MY WAY的な性格の動物
犬ではなく猫派の人は
そんな自分の自由にならないところが
ねこの魅力なのだと語る人が多い
だが本作の“御子神”さんは
まるで犬のように人懐っこく
どんな人に触られても嬉しそうに目を細め、喉を鳴らす

IPTVのドラマで話題になり映画化された『ねこタクシー』だが
ドラマでは “間瀬垣勤”(カンニング竹山)の
対人恐怖症気味の性格やダメダメぶりが
怒りキャラの竹山とは全く逆の情けない演技で
段々と分かるように演出されているのだが
映画にすると時間の関係で端折られているようで
本来のダメな性格のニュアンスがうまく伝わっていなく
とっても惜しいのだ

ねこをタクシーに乗せるようになってから
それまで全く会話できなかったのに
次第にお客さんとまともな会話が
できるようになる間瀬垣の変わり様や
それまで会話すらなかった娘の“瑠璃”(山下リオ)との距離感
ねこを介在することにより
お客さんたちの様々な人生を垣間見れるおもしろさなど
すべての厄が“御子神”さんによって取り払われていき
しだいに運が向いてくる“御子神”さんの招き猫ぶりが
映画だと展開が急がし過ぎてイマイチ有難味がない
ドラマがおもしろかっただけに
実に惜しいところだ

お客さんとのエピソードも、もう少し増やして
ドラマのニュアンスをもっと伝えられたら
観る人の評価もずっと上がったに違いない

気になった人はぜひTVドラマも観て
確かめて欲しいと思う。







ためになったらポチっとね!
人気ブログランキングへ ブログランキング blogram投票ボタン にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ

category
最新邦画レビュー

アウトレイジ 映画レビュー

ただの殺し合いでは賞は取れない?


泣ける度☆   オススメ度
アウトレイジ
監督・脚本 北野武/音楽 鈴木慶一



【映画解説】
アウトレイジは極悪非道を意味し、登場人物すべてが悪人という
ヤクザの世界で男たちが生き残りを賭ける、異色のバイオレンス・アクション。


【映画レビュー】
前評判に期待して『アウトレイジ』を観てきたが
ハッキリ言ってガッカリである
あの内容で賞を狙いに監督自ら会場に出向いたのは信じられない


ヨーロッパ、特にフランスやイタリアの映画監督には
リュックベッソンやガイリッチーなどの
アクションものやハードボイルドものの
得意な監督の作品がたくさんあるので
いくら日本の“YAKUZA”とはいえ
あのくらいの殺しには慣れっこだろう

本場のマフィアに慣れている?欧米の人たちに
バイオレンスアクションと称して
拳銃を撃ちまくったり、殺しまくっても
それがどしたの?的な反応だったろうと思われる

少し前に『あるいは裏切りという名の犬』という
オリヴィエ・マル シャル監督の
フレンチノワール映画が評判になったが
同じように暗黒街を描いていても
裏切りなどに対する悔しさ、女に対する嫉妬など
人間の心の機微や葛藤にスポットを当てている
今回の北野作品『アウトレイジ』には、その辺の描写が足りない
巨大暴力団組織にいいように使われ、裏切られてゆく
大友組の組長・大友(ビートたけし)の悔しさや
組を守ってゆくための葛藤などがもっと描かれていれば
それなりに好評価につながったのでは?

『キッズ・リターン』や『あの夏、いちばん静かな海』など
元来、人間の心の葛藤を描くのが上手い北野監督だから
あえて今回そういった部分をカットして
暴力の嵐を描いて見せたのかもしれないが
同じ不条理な殺しを描くなら
“ガイ・リッチー”や“タランティーノ”の描く
リズミカルな描き方の方が断然スカッとして切れがいい

今村昌平監督の『うなぎ』が
第50回カンヌ映画祭でグランプリを受賞したのは
妻の浮気に逆上し殺してしまった男、山下拓郎の
殺したいほど愛していた『愛』を描いていたからだ

日本のやくざ映画にファンが多いのは
彼ら裏社会の人一倍熱い義理人情が
人間が本来持っている心の琴線に触れるからではないのか?

やはり人を感動させるためには
“心”を描く必要があるのでは?

そういった意味でも今回の北野監督の描いた“殺し”は
欧州の人たちには中途半端に映ったのではないか?

北野映画ファンには、ぜひ観て確かめてほしい作品だ





ためになったらポチっとね!
人気ブログランキングへ ブログランキング blogram投票ボタン にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ

category
最新邦画レビュー

クレイジー・ハート 映画レビュー

アメリカ人にとっての♪カントリーとは?



泣ける度★★★☆☆ オススメ度◎◎◎◎◎
クレイジー・ハート
監督・脚本 スコット・クーパー/ 原作 トーマス・コッブ
製作総指揮 ジェフ・ブリッジス、マイケル・A・シンプソン
       エリック・ブレナー、レスリー・ベルツバーグ
音楽 T=ボーン・バーネット 、スティーヴン・ブルトン




【映画解説】
かつて一世を風靡した伝説のシンガーソングライターの愛と再生を
ジェフ・ブリッジスが好演し見事アカデミー賞主演男優賞、主題歌賞
を受賞した感動のヒューマンドラマ


【映画レビュー】
アメリカ、特に西海岸で売れたミュージシャン
ジョンデンバー、ボブディラン、リンダロンシュタット、オリビアニュートンジョン
シンディローパー、リトルフィート、ドュービーブラザース、イーグルスなど
そのほとんどがカントリーの要素を必ず持っていると言っても過言ではない
それほどアメリカ人(特に南部ユーロアメリカン)にとって
カントリーは心揺さぶられる音楽なのだ

学生時代からずっとロックギターを弾き続けてきた私には
本作はたまらないほどハートが揺さぶられる映画だった
Crazy Heart』という原題のままのこの映画は
まさしく観る者の魂を揺さぶり、希望を湧きあがらせ
“荒ぶるハート”を甦らせてくれる


本作の“バッド・ブレイク”(ジェフ・ブリッジス)は
かって、一世を風靡したカントリーミュージシャンだったが
年を経て、今では歌える場所ならどこへでも行く
落ち目のドサ周りシンガーになり果てていた

若いころは家庭を顧みることなくバンドツアーに明け暮れ
結婚生活は上手くいくはずもなく離婚を繰り返し
今はただ、その日の食いぶちの為に
1日500マイルも自ら車を走らせ
転々と酒場でライブ演奏をする生活と酒浸りの日々
もはやアル中といえるほど酒を切らすことのできない
57歳の体はすでに悲鳴を上げ
ステージに立っていられないほど疲れ切っていた

そんなその日暮らしを続けるバッドの前に、ある日
地方紙の記者“ジーン”(マギー・ギレンホール)が現れる
  人生に希望など捨ててしまったバッドは
離婚し4歳の息子を懸命に育てる彼女のひたむきさに次第に惹かれていき
彼女たちの為にもう一度人生を立て直す決心をする・・・

人生に疲れ果て、諦めかけていた初老の男と
結婚に失敗し男に頼ることを止め
息子と二人で生きてゆこうとしている女

出会ったときから互いに惹かれるが
そこからの1歩を踏み出すことが素直にできない二人
人生をそれなりに長く生きてきた人には
バッドとジーンのすべてを言葉に出さず
傷ついてきた相手の心を思いやる気遣いが
痛いほど伝わってきて、只々泣ける
アカデミー賞主演男優賞は伊達じゃない

バッドのまわりの登場人物もなかなかいい!
古くからの友人“ウェイン”(ロバート・デュヴァル)
マネージャーの“ジャック”(ポール・ハーマン)
かっての愛弟子“トミー・スウィート”(コリン・ファレル)と
一流の脇役たちの好演で
バッドと彼らのやり取りの微妙な距離感に
彼のそれまでの人生が浮き彫りにされてくる

クレイジー・ハート

もうひとつ特筆すべきはジェフの歌のうまさだ
ライブで歌うシーンはジェフ自らギターを弾き歌っている
使い込まれた“Gretsch Chet Atkins Country Gentleman?”と
ボロボロの“Fender”ヴィンテージアンプ
そして作曲に使っていた“GIBSON J-45”のアコースティックギターなど
ギター好きには垂涎の名器を使いこなす様が
とても、様になっていてプロのミュージシャンと見紛うほどだ
特に酒びたりの彼が、どんなに荒れた生活をしていても
モーテルで愛用の“Gretsch”を丁寧に磨くことは欠かさないシーンは
それで食べているミュージシャンなら誰もが共感できるいいシーンだ

ライブシーンにあえて字幕を出さなかったのは
彼の歌と演奏をじっくりと聴かせたかったからなのか?
本物のミュージシャン顔負けの歌と演奏に驚かされ
もうひとつのオスカー、アカデミー賞主題歌賞もうなずける


日本人にとっての演歌や民謡のように
フロンティアスピリッツで荒れ地を開拓してきたアメリカ人の心を
嬉しいときには陽気に歌って踊り
悲しいときにはしんみりと心を包み込んできた
カントリーミュージック

バラッドやジグ、リールなどアングロサクソンの伝統的な民謡の流れをくみ
ブルースやゴスペルの影響も受けながら発達してきた
南部のユーロ・アメリカンの音楽は
1920代にヒルビリーと呼ばれるようになり
その後“カントリー&ウェスタン”そして“カントリー”に名前を変える


音楽をテーマにした映画はいろいろあるが
アメリカ人の心とカントリーという音楽が
これほどピッタリとはまった音楽映画は初めてだろう


人は自分の為だけに頑張っても限界がある
愛する誰かの為や希望を感じることができる人がいるからこそ
新たな力が湧きあがり、生きてゆけるのだ


カントリーファンはもちろん
カントリー以外の音楽ファンや
音楽がそれほど好きじゃない人にも
ひとりのミュージシャンが再生してゆく魂の物語は
すべての人の“クレイジー・ハート”【荒ぶる魂】に
火をつけるに違いない!






ためになったらポチっとね!
人気ブログランキングへ ブログランキング blogram投票ボタン にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ

category
最新映画レビュー

告白 映画レビュー

本当の犠牲者と真の加害者とは???


泣ける度☆☆☆ オススメ度◎◎◎
告白
監督・脚本 中島哲也/原作 湊かなえ


【映画解説】
2009年本屋大賞に輝いた湊かなえの同名ベストセラー小説を
『下妻物語』『嫌われ松子の一生』『パコと魔法の絵本』の中島哲也監督がメガホンを取り
教え子にまな娘を殺された中学校教師の復讐(ふくしゅう)を描く衝撃のミステリー



【映画レビュー】
この作品を原作を読まずに観た人は
かなりショックだったに違いない

原作の小説も『告白』というタイトル通り
登場人物が本心を赤裸々に語っているため
かなりリアルな心理描写と残酷シーンがショックなのだが
映画はそれをじかに映像で目の当たりにされるため
映画から観た人はインパクトが強すぎるかも知れない

日本天然色映画のCMディレクター時代から
映像にかなりのこだわりを持っていた中島哲也監督
映像に関しては一切妥協しない彼の演出が
この作品をより一層インパクトあるモノに仕上げている。

原作通りいきなり子供を生徒に殺されたと語り出す
長い長い告白から始まる本作だが
誰もが理由もなく殺された森口悠子(松たか子)の娘
愛美(芦田愛菜)がいちばんの被害者だと思うだろう
だが、この物語の本当の犠牲者は
加害者である少年Aこと“渡辺修哉”なのではないか?
そして真の加害者はその母親ではないのか?

『プレシャス』でもそうだったように
物心ついた子供にとって最初の判断基準は親である。
子供に善と悪の倫理観を教えることが
親が最もしなければならない大切な仕事なのだ

世の中にはわが子を虐待する親のニュースがよく流れるが
そんなニュースを聞くたびに“いじめ”の連鎖反応を疑う

親が愛情をいっぱいに注いで育てた子供は
人を愛する事の大切さを学ぶ
それは頭で学ぶのではなく心が学ぶのだ
口でいくら褒めて育てても
心が伴わなければ子供はすぐに見抜く

親が何気なくしている小さな仕草の一つ一つまで
子供はじっと観察し見ているものだ
子供にとっては今いる小宇宙しか学ぶものはないのだから
その中で必死にあらゆることを吸収していく
そうした一連の生活の中の出来事で
子供の中に自然と善悪の基準が出来上がっていく

人の悪口を平気で言う親に育てられた子供は
人の悪口は悪くはないという基準を自分の中につくるだろうし
道端に平気で痰や唾を吐く親に育てられた子供は
痰や唾を道端にはくことは悪いことではないという基準が自分の中に出来上がる
親に理由もなく叩かれたり殴られて育った子供は
理由もなく他人を叩いたり殴ったりする事に何の抵抗もなくなる

生活の中で日常的に繰り返される行為は
その人の心にその行為に対する基準を作っていく

本作の渡辺修哉の人格は
幼いころに理由もなく母親から受け続けた暴力と虐待
でも成績がいいと抱きしめられ褒められるという
子供からしてみれば訳が解らない矛盾した行為
そしてその結果できあがった彼の基準は
頭のいいやつしか認めない
人を傷つけることなど誰もがやっていること
という歪んだ人格
でもその根底にあるのは
いつか母親に認められたい、褒められたいという
子供ならだれでも持っている素直な感情だ

もう一人の加害者、少年Bの“下村直樹”も
別の形での親の犠牲者だ
映画にはないが原作の小説は
少年Bこと下村直樹の姉が告白する章で
その父親不在の家庭がすでにバランスを欠き崩壊していること
それ故そのストレスを息子を偏愛することでバランスを保つ母親
二人の姉と母親の過保護なまでに愛され
お手本となる男親がいない環境でそだった少年Bは
内気で目立たない普通の少年であること
何か障害があるとそれに立ち向かおうとせず
避けてきたため何かにつけて長続きしなかったこと
そのくせプライドだけは高く
友達と呼べる人間はクラスにいない
そんな彼の性格を見抜いた少年Aに狡猾に利用され
助けられたはずの森口先生の娘を
少年Aに対する意地と嫉妬で殺してしまったことなど
同じ愛情でも注ぎ方を間違えると
善悪の判断ができない気弱な人間に育ってしまうことがうかがえる


心と体のバランスがいちばんとれない
大人でもない子供でもない中学生という時期
世の中を変えるようなことが何だってできる自分と
世の中に対して何もできない弱く無力な自分が共存し
一人悩み葛藤するが、けっして答えは出ずに更に悩み続ける
そんな精神的に不安定なときに
ほんの些細な事がきっかけで暴走してしまう二人の少年

本作には現代社会が抱える様々な問題が
至る所に見てとれる

賛否両論、物議を醸しだしている作品だが
映画だけ観ずに原作の小説も読むと
また違った感想を持てると思うので
ぜひ原作も一読されることをお勧めする






ためになったらポチっとね!
人気ブログランキングへ ブログランキング blogram投票ボタン にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ

category
最新邦画レビュー

マイ・ブラザー 映画レビュー

原題の意味するところはもっと大きい?



泣ける度★★★☆☆ オススメ度◎◎◎◎
マイブラザー
監督 ジム・シェリダン/脚本 デヴィッド・ベニオフ
製作総指揮 タッカー・トゥーリー 、ザック・シフ=エイブラムズ
音楽 トーマス・ニューマン



【映画解説】
デンマーク映画『ある愛の風景』を、トビー・マグワイア、ジェイク・ギレンホール、
ナタリー・ポートマンらの豪華共演でリメイクした作品。
戦争のもたらすあらゆる悲劇と家族のきずなが胸を打つ感動の家族ドラマ。
【映画レビュー】
“世界の果てをみた兄に、まだ声は届くだろうか。”
『マイ・ブラザー』原題は『BROTHERS』
この二つは同じようだがまったく違う

予告編を見て兄弟愛がテーマの泣ける映画だと思い観てきたのだが
テーマの焦点は兄弟愛ではなく
むしろ『BROTHERS』という原題通り
残された人を総称して
弟たち[夫婦愛や家族愛]を描いている。


親の期待を裏切らず、軍人となった出来の良い兄と
それとは対照的な厄介者の弟
『リバー・ランズ・スルー・イット』など
そんなパターンの映画は過去にもいくつかあったが
この映画は一見同じようなパターンを装いつつ
戦争を体験した人とそうじゃない人
人を殺したことがある人とそうじゃない人
が描かれている。

戦争の為の精神的犠牲者とそれに戸惑いながらも
しっかりと支えていこうとする人たち
そう考えると原題の『BROTHERS』は納得できる。


銀行を襲い刑務所で服役し出所してきた弟を迎える家族
父親は自分も軍人だった経験から
職業軍人として国の為に努める兄を誇りに思うが
犯罪を犯し出所してきた弟を厄介者扱いし批判する
兄嫁の“グレース”(ナタリー・ポートマン)も
この昔から乱暴で厄介者の義弟があまり好きではない
だが、兄の“サム”(トビー・マグワイヤ)は
この弟にはひたすらやさしい
でもそんな兄よりも何倍もやさしいのが
弟の“トミー”(ジェイク・ギレンホール)だ。


兄のサムにある日アフガン出兵の任務が下り
愛する幼い二人の娘と妻を残し戦場へと赴任する
残された妻のグレースは夫の帰りを待ちながら
娘たちを元気づける毎日
一方、弟のトミーは払えなくなった飲み代を借りる電話を
平気で夜中に掛けてくるような
相変わらずずさんな生活を送っていた

そんな時、突然サムの戦死の知らせが届く
あまりの父親の突然の死に、悲嘆にくれる妻と娘
兄の突然の死に自分もどうしていいか判らずにいるトミーに
元軍人の父は心ない言葉でその無念さをぶつける

サムの死で家族がバラバラになりかけてしまいそうになるが
トミーは愛する兄の代わりに残された家族を元気づけ
その傷を癒そうとあらゆる面で懸命に支えになろうとする

最初は距離を置いていたサムの娘たちも
そんな叔父のやさしさにだんだんと癒されて心を開き
次第に打ち解けていく

それを見ていたグレースも
自分の心の穴を埋めてくれるトミーのやさしさに心を開き始めるのだが
そこへ死んだと思っていた兄のサムが
生きて帰ってくる
喜びと戸惑いの入り混じる中、家族はサムを迎えるが
戦場で心に深い傷を負ったサムは
別人のように心を開かない人間となってしまっていた

映画の後半はそんなサムを必死で受け入れようとする家族と
絶対に戦場での出来事を明かさない
サムとの心の葛藤が描かれてゆくのだが・・・

この映画の放題である『マイ・ブラザー』
それを思わせるのがジェイク・ギレンホール演じる
弟“トミー”のやさしさだ

無事に家族の元へ帰ってきた兄のサムが
トミーと妻や娘たちの仲の良さを見て
ふたりの関係を疑った言葉をトミーに投げかける
そんなサムを何も言わずにじっと見つめ、ただ抱きしめるトミー
その後、娘のイザベルの誕生会に招かれたトミーが
たった1時間前に知り合った女性をケイヒル家に連れてくるシーン
自分を含め妻のグレースも疑っている兄に
“自分にはちゃんと彼女がいるよ”と
安心させるため、わざわざ家族の集まる場所に連れてくる
そんな気遣いができるトミーこそ
この映画の中でいちばん心のやさしい人間なのだと感じた

この映画の邦題を『マイ・ブラザー』にしたのも
そういった理由からかもしれない
でも、この映画の伝えようとしている事は
そんな個人の話よりももっと大きななもののような気がする。



私の父は昭和3年生まれで17歳で終戦を迎えた
年齢的に戦場へは行っていないが
静岡の工場で武器を作らされていて
育ち盛りなのに食べるものが満足に支給されず
毎日ひもじい思いをしながら作業させられていた。

昭和20年3月10日の東京大空襲で母と姉を亡くし
私が物心ついたときから毎年3月10日には※東京都慰霊堂に必ず連れて行かれ
訳もわからず拝まされた記憶がある。
※(関東大震災58,000人、東京大空襲100,000人の亡くなった人たちの
御霊と遺骨もあわせて奉安されている、東京墨田区横網町公園にある霊堂


だが、父が戦争の話を私たち家族に語った事は一度もない
父の記憶の中には人生で最も苦しい記憶だったのだろう
私にとっては祖母と伯母が逃げ込んで焼夷弾が落ちた明治座に
父は母と姉を探しに行ったが
黒焦げの丸太ん棒のような死人の山をかき分け必死に探しても
ついに母と姉と判る死体は見つかなかったらしいと
私は母から聞かされた。

元来、芝居が好きだった父が
明治座の芝居をそれ以来一度も見に行かなかったのは
そういった記憶を思い出したくなかったからだろう・・・

戦場に行かなかった父でさえ
戦争の事を全く語らなかったのだから
戦地で戦友が死に、敵を殺してきた人たちが
たとえ生きて帰ってきたとしても
自分を待っていた家族に戦争の話などできるわけがない

戦争とは我々戦争未経験者には解らない大きく深い心の傷を
人間に刻みこんでしまうものなのだろう。


本作のサムが行った戦地は2007年のアフガン
つい3年ほど前のできごとだ
何の目的でアメリカが未だに中東で戦争を続けているのか
まったくわからないが
この映画で描かれているサムのように
戦争の真の犠牲者は亡くなった人ばかりではなく
身近な人を亡くしたり、それを見てきた人たち
そんな普通ではなくなってしまった人たちの心を救おうとする
家族なのではないのか・・・?

そんなことを考えさせられた邦題よりも原題の『BROTHERS』に近い
大きなテーマの貴重な作品だった。





ためになったらポチっとね!
人気ブログランキングへ ブログランキング blogram投票ボタン にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ

category
最新映画レビュー

あの夏の子供たち 映画レビュー

フランス映画観賞論???



泣ける度☆☆☆ オススメ度◎◎ 
あの夏の子供たち
監督・脚本 ミア・ハンセン=ラヴ




【映画解説】
尊敬する映画プロデューサーの自殺という経験を基に
自ら命を絶ってしまった父親の死に戸惑いながらも
その悲しみを乗り越えようとする家族の再出発の人生の光と影の物語を
ミア・ハンセン=ラヴ監督が繊細に描いた人間ドラマ


【映画レビュー】
「あの夏の子供たち」 LE PERE DE MES ENFANTS/THE FATHER OF MY CHILDREN
原題に夏という単語は入っていないが
タイトルから察するにスポットは子供に当てられている

本作の主人公の父は小さな映画制作会社の社長で
映画プロデューサーだ
映画の仕事でいちばん大変なのは制作資金集めだろう
最近日本でも「○○制作委員会」なるファンドを組んで出資者を集め
儲かったら興行収益をその出資者に分配する
方式が取られているようだが
それは一種の博打のようなもので
本の段階で資金集めをするので
出来上がりの良し悪しで観客の入りが大きく変わり
興行成績が悪ければ
まったく元が取れない事も大いにあるわけだ

本の段階でどのくらいの規模で
どんな監督と役者を使い
どんな映画にしていくか
どのくらいプロモート費をかけて宣伝するか
その辺のことを仕切っていくのが
映画プロデューサーという仕事だと
私は理解している(間違ってたらごめんなさい)

いちばん神経を使い
あらゆる面に豊富な人脈と気配りが必要な
最も過酷な職業ではないだろうか?

ただ、自分がすべて仕切った映画が
大成功を収めたときの快感と報酬は、計り知れないので
(『アメリ』は1作品でビルが建ったとか?)
この大きなギャンブルにのめり込み
映画プロデューサーという仕事に
魅せられていくのだろう…

本作の父グレゴワール・カンヴェル(ルイ=ド・ドゥ・ランクサン)は
仕事が忙しい分
家に帰ると、家族、特に娘たちを溺愛した

ただ、職業柄、家族で旅行している時も
常に携帯電話は手放せず仕事の電話をしっぱなし
妻も娘たちも判ってはいるのだが
そんな父に少し不満気味だった・・・

だが、父の会社も近年はヒット作に恵まれず
次第に資金繰りが上手くいかなくなり
借金を返せない日々が続く
会社をなんとか立て直そうと奔走するが
にっちもさっちもいかなくなって
ついに父親は自殺してしまう

妻と娘たちにとっては
自分たちをこよなく愛してくれた父親の突然の死に
ただ、ただ、呆然とする
後に残ったのは膨大な借金と
未完成の映画のみ

妻は哀しみの中、夫の会社を受け継ぎ
未完成の映画を完成させようと
奔走するのだが…

タイトル通り、妻を含め残された子供たちが
父の死を、どう受け止め
どう変わってゆくのか
そこがこの映画の表現したかったポイントだと思うが
そこの心理的描写がもうひとつだった気がする

幼い下の娘二人は難しいかも知れないが
父の死後知らされる意外な事実も含め
分別のつく年頃の長女の微妙な感情の変化などが
もう少し表現されても良かったように思う


私が過去にいくつかのフランス映画を観て感じたことは
フランス映画はアクションより人の心の描写を描いたものが多く
その点は日本映画に近いのだが
日本映画のような観客に訴えかけるようなものが少なく
抒情詩のように坦々と表現されている映画が多い気がする
あえて結論めいたものは出さずに
それをどう感じるかを観客にゆだねる
観方によっては「えっ?ここで終わっちゃうの?」
みたいに思えるような
悪く言えば中途半端なまま終わってしまう
そんな映画が多いように感じる

本作も冒頭の父の映画プロデューサーの仕事の多忙さと
それと対照的に家に帰ってくると
家族を溺愛する描写が延々と続き
それまでの娘たちの幸せそうな表情と
父が亡くなった後の娘たちの
どうしたら良いのか判らない表情や振る舞いを坦々と見せ
それを観た観客にどう感じるかをゆだねる
といった作りになっている


仕事の事でいろいろトラブッて悩んだ時に
死にたくなる気持ちは私にもわかる
だが、無様な姿をさらけだしても
それを子供たちに見せて
そんな生きざまもあるんだと教えるのが父親の役目なのではないのか?

本当に子供たちや家族を愛していたのなら
死んではダメなんじゃないのか?
苦しみも分かち合って乗り越えていかなければ
本当の家族とは言えないのではないか?

フランス映画ファンにはどう映るのか?判らないが
映画についつい感情移入してしまう私には
ちょっと物足りない映画だった・・・






ためになったらポチっとね!
人気ブログランキングへ ブログランキング blogram投票ボタン にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ

category
最新映画レビュー

RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語 映画レビュー

大切なものは記憶の深いところに眠ってる


泣ける度★☆☆☆☆ オススメ度◎◎
REILWAYS
監督・脚本 錦織良成/脚本 ブラジリィー・アン・山田 、小林弘利
製作総指揮 阿部秀司/音楽 吉村龍太

【映画解説】
仕事に追われ、家族を省みることのなかった50歳目前の男が、
あることをきっかけに人生を見つめ直し、幼いころの夢を追い求め始める感動ストーリー


【映画レビュー】

『RAILWAYS』49歳で電車の運転士になった男の物語
タイトルからして人生を感じさせる本作
中井貴一の実直そうなイメージと
電車の運転士という役柄はピッタリだった


世の中には鉄道ファンは100万人いるらしいが
確かに子供の頃(特に男の子)は物心つくと
動くものに興味を持ち始め
大きくは電車派と車派に分かれるそうだ
その電車派の子の何分の1かが
そのままずーっと電車に興味を持ち続け
鉄道関係の会社に就職し
鉄道マン人生を歩むことになるのかも

でも、ほとんどの電車派の子供は
いつの間にか電車から離れ
大人になって生活の為に別の道を見つけ
趣味として鉄道模型に走ったり
休日にカメラを持って
好きな電車を追いかけて
遠くの田舎町まで出かけていき
ベストショットを写して
大切にアルバムに飾ったりしているのだろう

本作の主人公“筒井肇”(中井貴一)も
いつの間にか夢をあきらめ
生活や家族のために
企業戦士として毎日戦い続けている

が、そんな彼がふと自分の人生を
見つめ直すことに出会う
それは、会社で同期の唯一の親友の死と
遠い田舎で一人で暮らす母の発病

それまで家族も顧みず夢中で走り続けてきた
自分の人生のレールの行き先に
ふと疑問を感じてしまう

そして残りの人生をどう生きるべきか
自分が本当にやりたかったことは何なのか
改めて見つめ直し
もう一度夢に向かって挑戦してゆく…


とても、いい話で
特に盛り上がるでもなく
電車が走るがごとく、坦々と物語は進行してゆく
観た人の評価も高く
私もいい映画だとは思ったのだが
なぜか泣けはしなかった

私が映画を観終わったときに感じたことは
“帰れる場所がある人はいいなぁ…”だった
東京で生まれ、東京タワーの下で育った私も妻も
帰りたくても帰れる田舎がない
今住んでいるマンションも
盆暮れにはほとんどの人が帰省し、ひっそりとして
駐車場もガラガラになる
そのたびに「帰れる田舎がある人はいいねぇ…」と
妻と話している

「ALWAYS三丁目の夕日」は
自分が生まれ育った
東京の我善坊町近辺を舞台にした話だったから
自分の子供の頃の記憶がよみがえってきて
とにかく泣けて泣けて仕方がなかった

この映画は子供の頃に美しい田舎で育ち
盆暮れには必ず帰省して
都会での疲れを癒して帰ってくる
そんな人たちの記憶の琴線に触れる映画のような気がする


子供の頃に初めて見たモノ
初めて触れたモノ
初めて感じたモノは
いつまでも記憶の奥深いところに残り
その人の感性や判断基準になっていると思う

主人公の筒井肇がバタデンの運転士に憧れたのも
初めて見たバタデンがとてもカッコ良く
大きく立派に見えたからに違いない
そんな子供の頃の記憶が
いつまでも心の奥深いところで消えずにいたから
改めて人生を見つめ直した時に
運転士になる決心をしたのだろう

そんな彼とは対照的に
この映画には自分の夢を諦めた
もうひとりの運転士“宮田”(三浦貴大)が登場する

49歳になって初めて自分の夢に挑戦する男と
方や18歳?で肩の故障からプロ野球選手の夢を諦めた男
奇しくも同じバタデンの運転士として同期入社となる二人
そんな二人のやりとりもこの映画のもう一つの観どころだ


いずれにせよ人生を見つめ直す時期に
差し掛かっている方々には
グッとくる映画かもしれない・・・



今は下町のごく一部でしか味わえないかもしれないが
正月の東京は人口密度も、ぐっと減り
私が育った昭和30年代の頃の風情を取り戻して
人も車も少なく、空も青く、
のんびりとした空気が漂い
凧上げやコマ回しに夢中になった
記憶の中の東京を思い出せるので
田舎のない私にとっては
唯一の心のふるさとなのだ






ためになったらポチっとね!
人気ブログランキングへ ブログランキング blogram投票ボタン にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ


category
最新邦画レビュー
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。