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小さな命が呼ぶとき 映画レビュー

虚仮の一念岩をも通す



泣ける度★☆☆☆☆ オススメ度◎◎◎◎
小さな命が呼ぶとき
監督 トム・ヴォーン/脚本 ロバート・ネルソン・ジェイコブス
原作 ジータ・アナンド/製作総指揮 ハリソン・フォード 、ナン・モラレス
音楽 アンドレア・グエラ



【映画解説】
アメリカであった実話を基に難病に侵されたわが子を救う治療薬の開発のために、
製薬会社まで設立した父親の奔走と親の覚悟を映し出す感動のヒューマン・ビジネス・ドラマ



【映画レビュー】
この映画は子供の命を題材にした、
お涙頂戴のヒューマンドラマではない
原題の“Extraordinary Measures”が示す通り
目的達成のためなら手段を選ばず
どんな手を使ってでも成功させる
ビジネスサクセスストーリーのお手本を描いた映画だ!

この奇跡とも言うべき感動の物語は
ストーンヒル博士役で出演している
“ハリソン・フォード”が実話である原作に惚れ込み
自ら製作総指揮を買って出たとか?

物語は平均寿命9年という難病のポンペ病の子供を持つ両親が
現代医学では治す薬が無いと医者に宣告され
絶望感に苛まれ
9歳の娘の残り少ない命をじっと見守り続ける
とまあ、よくある、お涙頂戴のヒューマンドラマなら
こういう筋書きになりがちだが
この映画の父親“ジョン・クラウリー”(ブレンダン・フレイザー)は違った!

ネットで自らポンペ病の情報を調べ上げ
いちばん進んだ研究結果を残している医学博士
ロバート・ストーンヒル博士に会いに行き
その日のうちに、ポンペ病の治療薬を開発してもらうよう説得し
50万ドルもの資金提供を約束してくる。

あまりにも簡単に資金提供を了解したジョンに疑問を持った博士は
逆にジョンの経歴を調べあげ
今のジョンに新薬開発の為の資金を集めるのは無理だと思い
今、自分が勤めている大学病院の研究室でではなく
一緒にベンチャー企業を立ち上げ
自分の過去の実績を評価する新薬投資会社から資金援助させて
新薬開発に取り組まないかと持ちかける。

一流企業で将来を約束されていたポジションにいたジョンは
愛するわが子の為に、それまでのキャリアを捨てて
バイオ・テクノロジーのベンチャー企業を博士と一緒に起し
自力でポンペ病治療薬を開発するという
“Extraordinary Measures”(驚くべき手段)に打って出る。


新薬開発には、とてつもない時間と金がかかるのは
世間の知るところだが
この映画のジョンの新薬開発のための資金集めのやり方が凄い!

欧米の投資家たちは可能性のない投資は絶対にしない
特にアングロサクソン系の人たちの金銭感覚は
例えば1万円を貸して欲しいと言うと
OKと言って8000円貸してくれる
残りの2000円は利子として最初に引いてしまうほど
厳しいらしい
だから「子供が難病で死にそうなので」などという理由で
資金集めができるほど甘くはなく
投資家たちが情にほだされるようなことは一切無い

本作でも次から次へと必要になる、開発費の資金不足を補うために
あらゆる手段で投資家たちを説得し、資金調達してゆく
ジョンのビジネスの手腕は実に見事で
会社とは、こうやって大きくしてゆくのか!という
いいお勉強になる

ジョンの凄さはそれだけではない
頑固で人とのコミュニケーションが取れない
ストーンヒル博士の微妙な手綱さばきや
彼に反発する周りのチームとの調整
利潤追求型の会社を説得するために
あらゆる手段を講じるなど
“娘の命を救いたい”という目的達成のためならば
どんなに困難な障壁も乗り越えてゆく様は
ビジネス版インディ・ジョーンズとでも言うべきか?
(ハリソン・フォードじゃないですよ)


病気の弟や妹たちのために
愛用のスケボーを売って新薬開発の資金に使ってくれと
父に差し出す兄のシーンなど
途中、何度かウルッとくる場面もあるが
それよりも、目的達成のために突き進む
ジョンの不屈のビジネス魂に圧倒され
涙も途中でひっこんでしまった。


子供たちの命を助けたい!という
他には変えられないことだからこそ
父として信念を貫けたのだろうが
人は「必ず目的を達成して見せる!」という
不屈の精神で事に当れば
不可能を可能に変える神がかり的なパワーを
秘めているんだと、改めて思い知らされた
正に「虚仮の一念岩をも通す」奇跡のお話しが
実話の映画化だということに
さらに驚かされ、考えさせられた

あとは、研究開発のときは周りの迷惑を気にせず
好きなロックを大音量で流す
頑固で変わりモノのストーンヒル博士を好演した
ハリソン・フォードの頑固爺ぶりが
初老の域に達した彼の感じと
とっても合っていて可笑しかったです(笑)





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最新映画レビュー

トイストーリー3 映画レビュー

大好きだったおもちゃを捨てた記憶はありますか?



泣ける度★★★★★ オススメ度◎◎◎◎◎
トイストーリー3
監督・脚本 リー・アンクリッチ/製作総指揮・脚本 ジョン・ラセター
脚本マイケル・アーント、アンドリュー・スタントン
音楽 ランディ・ニューマン



【映画解説】
世界中で大ヒットした『トイ・ストーリー』シリーズの第3弾
大学生になったアンディと、ウッディを初めとするおもちゃたちとの別れを描く
感動的なシリーズ完結篇



【映画レビュー】
観たい観たいと思っていた『トイストーリー3』を
やっと観ることができた
残念ながら2D吹替え版だったが
それでも充分に伝わって来て、感動し、そして泣けた・・・


最初の『トイストーリー』公開が1995年というから
すでに15年も経っているのか?と
あらためて時の過ぎる速さを感じたが
15年前というと、現在、大学受験に向けて猛勉強中の長男が
まだ3歳くらいの頃で
映画を観た後に出したハガキの応募で
本物の“バズライトイヤー”が当り
大喜びして一緒にトイストーリーごっこをした記憶が
懐かしさと共に甦ってきた。
その後5歳違いの次男がしばらく遊んでいたように思うが
二人にその所在を聞くと
「母さんがいつの間にか捨てちゃった」と
口をそろえて言っていた(結構ショックでした)

私の場合もそうだったのだが
あれだけ大切にしていたお気に入りのおもちゃを
いつ手放したのかの記憶がまったくない
片時も離さず遊んでいたのに
いつの間にか、おもちゃ箱の隅にホッタラカシになっているのを
母親か父親が用済みと思い、捨ててしまったのだろう・・・

本作のアンディのおもちゃ達のように
ずっと、たいせつに保管されていて
惜しまれながらも、ついに別れの時を迎えるなんて珍しく
自分のおもちゃを、捨てられたことすら覚えてない人が殆どだろう
それほど子供の興味は次から次へと変わってゆく
大学の寮に越すために、こんな劇的な別れがあって
こんな感動的なストーリーとして映画になるなんて
アンディのおもちゃ達は本当に幸せです!


子供がモノを大切にすることを覚える
いちばん最初の対象が“おもちゃ”なのだと思う
ぬいぐるみのような単純な構造のものは壊れにくいが
バズライトイヤーくらいのおもちゃになると
羽が飛び出さなくなったり、光線がでなくなったり
ボタンを押しても声が聞けなくなったりと
たいせつに扱わないとその寿命は一目瞭然で
現に私の家にあったバズは
羽は出っぱなし、光線は出たり出なかったり
声は何とか聴けたが、そこらじゅうマジックの落書きだらけで
それを見てショックを受けた私は
苦労してジッポーのオイルで、落書きを消したのを覚えている。


大好きだったおもちゃ達に別れを告げるとき
それは子供から大人へと成長していく過程で
誰もがきっと経験する人生の通過点
『トイストーリー3』を観てあふれ出る涙は
そんな、ひとりひとりの心の奥に眠っていた
おもちゃ達との、楽しかった、懐かしい記憶が甦り
心の琴線に触れるからなんだろう・・・

映画の中のウッディのセリフのように
家がもっと広くて、仕舞っておけるスペースがあったら
自分が夢中で遊んだおもちゃを
子供たちや孫たちが遊べるように、とっておけたのだろうな?と
ちょっぴり残念な気持ちにもさせられたが
某TV局の「◎◎鑑定団」なんかを見ると
ものすごい値段がついてたりして
とても遊ばせられないかもネ・・・(笑)





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最新アニメレビュー

カラフル 映画レビュー

今のジブリより数倍泣けて、数倍刺さる、感動アニメ作品



泣ける度★★★★☆ オススメ度◎◎◎◎
カラフル



【映画解説】
直木賞作家・森絵都のベストセラー小説を原恵一監督がアニメーションでリメイクした感動大作
突然現れた天使により、自殺してしまった少年の体に“ホームステイ”することになった主人公の
心の旅をアニメならではの細かな映像表現で描く



【映画レビュー】
いじめによる自殺者が後を絶たない日本の学校
いや、学校だけではない
職場でも“いじめ”は存在し
うつ病になり仕事を続けられない社員が急増しているという

まわりの人と少し違うこと
それを個性と受け取るか異分子と受け取るか
それはその国の集団社会の目に見えない不文律のようなもの
昔から村社会として発展してきたこの国は
けしてそれを個性とは捉えず異分子として排除してきた
そうでないと村社会が崩れてしまうから?
集団をまとめることができないから?
そんな村社会の悪習慣は
身体的に他の人と違う人にも向けられ、差別や隔離したりしてきた
もしかしてそれは一種の種族保存本能とでも言うべき行動なのか
自分たちと違う何かを持っている人に対する本能的恐怖なのか
現に過去に天才と言われた画家や音楽家には
普通の人には見えないものが見えたり
聞こえない音が聞こえたりしていたという

カラフル』の主人公“小林真”も
小さいころから絵が好きで、ひとり静かに絵を描き続けていた
やがてそれは他の人より秀でた才能となり
彼の絵の上手さは誰もが認めるところとなった
一人の時間を大事にしたために
他の人とのコミュニケーションが取れなくなったのか
彼の絵の才能を嫉んだ結果が
いじめというカタチで現れたのかは解らないが
友達もいなかった彼は中学校という集団の中で
3年間ずっといじめられている
そんな彼の唯一の安息地は美術部の教室
その教室の端でキャンバスに向かい絵を描いているときだけが
誰にも干渉されずに自分でいられる時間

だが、少し憬れていた同級生の“桑原ひろか”と
信じていた母のあるショッキングな場面を目撃してしまい
ずっと耐えてきた彼の中で何かが崩れ
ついに自殺に踏み切ってしまう


映画は前世で罪を犯し、輪廻のサイクルに入ることができず
もう一生、生まれ変わることはできない魂が
その判断をされるぎりぎりの場所で
“プラプラ”という天使?に呼び止められ
もう一度だけ“ホームステイ”というカタチで
やり直す機会を与えられる場面から始まる

その魂がやり直す機会として与えられた肉体が
この“小林真”なのだ
“真”の肉体を与えられた魂は
はじめは以前の“真”の性格や行動に反発を覚え
まったく違う人間として行動するが
しだいに以前の“真”の境遇や性格
何で自殺に至ったのか?などを知るに連れ
モノの見方や考え方が変わってくる
その大きなきっかけとなったのが
中学3年間で初めてできた友達“早乙女”の存在だ

ひょうひょうとした性格でわが道を行くタイプの早乙女は
真がハブられていることなど気にもせずに
偶然出会った駅で声をかけてくれる
成り行きで早乙女に付き合うカタチで玉電の跡地を散策し
お互いの事を語り合いながら
しだいに心を開いていく真と早乙女
友達という存在のたいせつさに初めて気づいた真は
自殺未遂から生き返った自分を気遣ってくれる家族や
以前から気にかけてくれていた佐野唱子に対する接し方が
間違っていたことに気づかされる

人を思いやる気持ちや、やさしさは
自分もそれを心から有難いと感じる経験をしないと
気づかないのかも知れない


中学生という多感期には何でも語り合える友達という存在が
どれほど大切か?
自分も中学生のときの有る事件をきっかけに、すべての友達がいなくなり
この世に自分ひとりだけ取り残されたような思いに苛まれたことがある
そんなとき、別の友達からのたった一本の電話にどれほど救われたか
「何してんの?」という何でもない会話だったが
自分の事を気にかけてくれている友達がたった一人でもいてくれたことを
心の底から有難く思い、ギリギリのところで救われた経験がある

それだけにラスト近くの食卓で
自分の進路を心配してくれる家族に申し訳なく思いながらも
自分の本当の思いを語る真の気持ちは
痛いほど伝わって来て、涙で画面が滲んでしまった


人種の坩堝であるアメリカの社会は
キンダーガーデンの頃から
人と違ったものを持っている子供を
けして無理して皆と同じように直させることはせず
個性として認め、伸ばすようにするという
当然、ハンディキャッパーも個性として認められ
隔離せずに皆と同じ教室で
皆と同じような教育を受け
皆と同じように生活をしているので
ハンディ部分は皆が自然と協力し補っていく
本作の『カラフル』という題名のように
みんなと違う色
その色を認め合うことこそ
この国にも、今、いちばん必要なことなのだ

いいかげん日本の教育現場も
都立や県立の東大・京大コースへ何人合格させられたという
点数至上主義的な集団重視教育を改め
個性を認め、それを伸ばすような教育へ変われれば
集団が異分子を排除するような流れに
歯止めをかけられるのではないのだろうか?

と、いろんなことを考えさせられた
現中学生には、もちろん
元中学生にも、ぜひ観てもらいたい
心に刺さる感動の問題作品だ!




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最新アニメレビュー

ベスト・キッド 映画レビュー

同じ土俵で戦う事のたいせつさ



泣ける度★★★☆☆ オススメ度◎◎◎◎
ベスト・キッド
監督 ハラルド・ズワルト/脚本 クリストファー・マーフィー
製作総指揮 ダニー・ウルフ 、スーザン・イーキンス 、ハン・サンピン
音楽 ジェームズ・ホーナー



【映画解説】
1985年公開の名作『ベスト・キッド』を『ピンクパンサー2』のハラルド・ズワルト監督が
ウィル・スミスの実子ジェイデン・スミスとジャッキー・チェンという師弟コンビでリメイクした
伝説のカンフーヒューマンストーリームービー



【映画レビュー】
『魔法使いの弟子』と同じく
ハリウッドメソッドの成功したカンフー版の典型が
この『ベスト・キッド』だ。

その典型的な構成とは?

1.(ハリウッド映画の主人公は少しだけ問題を抱えている
主人公のドレ・パーカー(ジェイデン・スミス)は
父を亡くし母と二人アメリカ・デトロイトの母子家庭で暮らしている
母は働いている自動車工場の業務命令で
アメリカから中国の北京に転勤を命じられる
ドレも仕方なく仲の良かった友達に別れを告げ
住み慣れた故郷を離れ母と共に北京に引っ越していく。
2.(そんな主人公に普段と違う何かが起こる)
北京に越して来たドレは早速、同じアパートに住むアメリカ人に
公園で一緒に遊ばないかと誘われる
その公園でバイオリンの練習をしている少女メイ(ハン・ウェンウェン)に出会い
一目惚れしたドレは、思い切って声をかけ仲良くなりかけたとき
それを阻止するかのようにチョン(ワン・ツェンウェイ)が現れ
言い争いになってカンフーでのされてしまう。
翌日、学校に行くと、なんとメイもチェンも同じ学校に通う生徒で
やはりメイが好きなチョンが事あるごとにドレに乱暴してくる。
何とか見返してやりたいと思っていたドレが
ある日街でカンフー道場を見つけ
自分も強くなりたくて見学に行くと
なんとその道場の上級クラスの生徒がチョンだった。
ある日、学校でチョンとその仲間たちに乱暴された仕返しに
帰り道にチョン達に汚水を浴びせて逃げるドレだが
自分のアパートの裏でついに囲まれてしまい
集団で殴る蹴るの暴行を受けてしまう。
そこへ、アパートの管理人をしているハンが助けに入り
相手を一発も殴らずに全員を倒してしまう。
ハンがカンフーの達人だったと知るドレは
カンフーを教えてくれるように頼むが
ハンはなかなかクビを縦に振らない。
だがチョン達のカンフー道場の話をドレから聞き
彼らの師匠の教え方に疑問を感じたハンは
ドレと一緒にカンフー道場に出向くが
倒れた相手にとどめを刺さない弟子を殴る師匠を見て愕然とする。
逆にチョン達の師匠に戦いを挑まれ
仕方なくカンフー大会にドレが出場しチョンと決着をつける羽目になってしまう。
3.(主人公の心の葛藤の始まり)
本当のカンフーを教えてやると言うハン師匠の下
厳しいカンフーの特訓が始まるが
ハン師匠からの指示は、来る日も来る日も
自分の上着を脱いで杭に掛け、それをまた着る動作の繰り返しで
一向にカンフーの技は教えてくれない。
それでも我慢して、それを1000回も繰り返してきたドレだが
ついに我慢しきれなくなって、ハンにもう辞めると告げる。
そのときハンがいきなり攻撃を仕掛けてくるが
ハンが指示する通りに上着を掛ける動作と
脱ぐ動作、床から拾う動作で
ハンの攻撃をすべてかわすことができる自分に驚く
ハンが教えていた上着を掛けたり着たりする動作は
すべてカンフーの基本技だったのだ。
4.(主人公は悩み抜いた末、その壁を乗り越えていく)
それからドレは毎日腕立て伏せや腹筋
何百という階段のある山に登ったりと
更に厳しいカンフーの訓練に耐え抜き
ついに、チョンと対決するカンフー大会に臨む日がくる
はたして、その結末は・・・

と、説明上、仕方なくネタばれもしましたが
これが『ベスト・キッド』における
ヒットの極意のハリウッドメソッドです。

ここで大切なことは
ドレがチョンにやられたときに
ナイフやけん銃などの武器を使わずに
チョンと同じカンフーで勝負するところ
同じ土俵で相手を負かさなければ
本当に勝ったことにはならないということを
この映画は暗に語っています。


部活で人間関係がうまくいっていない中学生の次男が
観たいというので一緒に観てきましたが
観ている人を勇気づけてくれる
なかなかの感動ストーリーに
息子は何か感じてくれたのでしょうか?


歳を取ったジャッキーはなかなか渋くて
いい役者になったなぁ・・・と感じましたが
カンフーの腕は相変わらずで
キレのいいカンフーアクションを見せてくれます。


この映画に限らず
過去のハリウッド映画をこのメソッドに当て嵌めて
改めて観てみると、あら不思議、
殆どのハリウッド映画が当て嵌まるじゃア~リマせんか???

皆さんも、これからハリウッド映画をご覧になるとき
このメソッドを思い出して観ると
また違った面白さを発見できるかもしれませんよ・・・





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最新映画レビュー

魔法使いの弟子 映画レビュー

ハリウッドメソッドがハマった魔法使い版サクセス物語


泣ける度☆☆☆ オススメ度◎◎◎◎
魔法使いの弟子
監督 ジョン・タートルトーブ/脚本 ダグ・ミロ 、カルロ・バーナード 、マット・ロペス
製作総指揮トッド・ガーナー 、ニコラス・ケイジ 、マイク・ステンソン 、チャド・オマン
ノーマン・ゴライトリー 、バリー・ウォルドマン/音楽 トレヴァー・ラビン



【映画解説】
アーサー王伝説に登場するマーリンとモルガナ・ル・フェイの設定を大胆にアレンジ
現代のニューヨークを舞台に、800年にわたり繰り広げられてきた魔法大戦争に勝つため
伝説の魔法使いマーリンの後継者に選ばれた気弱な物理オタク青年の成長を描くファンタジームービー。



【映画レビュー】
『ベスト・キッド』『魔法使いの弟子』と
続けてハリウッド映画を観たが
どちらもハリウッドメソッドが見事にハマった
ヒット性を感じさせる内容の映画だった。


映画の都ハリウッドの制作会社には
1日に何百もの映画の原案が送られてくるらしい
その原案をハリウッドメソッドというやつに乗っ取りチェックしていき
その型にハマらないものは
すべて、その時点でゴミ箱行きになるそうな・・・

映画を完全にエンタテインメントビジネスとして培ってきた
ハリウッドの歴史がそうさせたのか
早くからマーケティングが確立されていたアメリカらしく
過去のハリウッド映画のヒットの法則というものを分析し
それに乗っ取った方式でチェックされて
合格したモノだけが映画として制作され
私たちの目に触れるのだという


この『魔法使いの弟子』も正にそんな構成で
1.主人公には非の打ちどころのない完璧な人間は使わない
(ハリウッド映画の主人公はいつも何かちょっとした問題を抱えている?)
2.そんな主人公に普段とは違う何かが起こる(乗り越えなければならない壁)
3.そこで主人公の心の葛藤が始まる(人は悩んで成長する?)
4.だが主人公は悩み抜いた末、頑張って、努力して
 何とかその壁を乗り越え最後は問題をを解決してゆく・・・

とまあこんな感じのストーリーメソッドがあるわけで
その魔法版が『魔法使いの弟子』で
カンフー版が『ベスト・キッド』なのです。

噂によるとこの映画はニコラスケイジが自分の息子たちの為に
高校の同級生のジョン・タートルトーブ監督に話を持ちかけ
実現したファミリー映画なんだとか・・・

でも、以前に書いたと思うけど
ディズニー映画の中では
『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』と同じ
ジェリー・ブラッカイマーがプロデュースしているのに
少しだけ心に残る共感できる部分もあって
それはやはり主演のデイヴ(ジェイ・バルシェル)の
ダメ男君ぶりによるところなのでしょうか?


日本で子供たちに絶大なる人気の『NARUTO-ナルト- 疾風伝』も
主人公のナルトは、けして優等生ではなく落ちこぼれ忍者で
その落ちこぼれぶりに子供たちは自分を重ねて
その奮闘努力に共感し、勇気づけられ、応援したくなるから
あれだけの大ヒットを成し遂げたのだろう・・・
それってやっぱりハリウッドメソッドか?


魔法を使って戦うシーンは、なかなかの迫力で
ハリウッド特撮技術の真骨頂という感じだが
いい味出してた敵役の魔法使い
マクシム・ホルヴァート(アルフレッド・モリナ)は
『プリンス・・・』にもシーク・アマール役で出ていた
ジェリー・ブラッカイマーのお気に入りなのでは?

特に泣ける映画ではなかったのですが
ラストのヴェロニカ(モニカ・ベルッチ)を救うため
バルサザール(ニコラスケイジ)が
モルガナを自分の中に封じ込め命を落とすシーンで
何故か隣にいた若いカップルの彼女が泣いていて
人の涙腺の境界はそれぞれなんだなぁ・・・
と思いました。


よく考えると、なんで魔法が使えるのに“カーチェイスが必要なの?”とか
中華街の人たちは“本物のドラゴンを見慣れてるの?”とか
???な部分は多々あったりしますが
往年のディズニーアニメの名シーンの
箒が魔法で掃除してくれたりする実写版があったりと
なかなか楽しめる
“ハリーポッター”とはまた一味ちがった
アメリカ版魔法使いのファミリー映画です。





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最新映画レビュー

ちょんまげぷりん 映画レビュー

今の東京が忘れかけているもの・・・



泣ける度★★★☆☆ オススメ度◎◎◎◎◎
ちょんまげぷりん
監督・脚本 中村義洋/ 原作 荒木源/音楽 安川午朗


【映画解説】
180年前の江戸から現代にタイムスリップしてきた侍が
ひょんなことからシングルマザーの家庭に居候してお菓子作りの才能を開花させ
人気パティシエになるてん末を描くハートフル・コメディー



【映画レビュー】
保育園に間に合わないので残業はできない
時間がないので食事はすべて冷凍食品をチン!
公共の場で子供が騒いでも厳しく注意しない
ふだん寂しい思いをさせているので
ついつい甘くなってしまう・・・
そんな母子家庭の典型ともいえる
ひろ子(ともさかりえ)と友也(鈴木福)
のっけから現代社会が抱える奥深い問題が山積という本作だが
それに気づかせてくれるのは
江戸時代からタイムスリップしてきた侍だ

木島安兵衛(錦戸亮)
はるか江戸時代から
突然現代の東京、巣鴨へタイムスリップしてきた直参だ

元来武士の生活はいい加減では成り立たない
特に安兵衛がタイムスリップしてきた江戸末期は
徳川幕府に仕える旗本のシステムが確立された
いわゆるサラリーマン侍の典型
ライバルも多く手柄を立てる機会もないから
毎日せっせと言われた仕事をキチンとこなしていかなければ
お役御免になってしまう
いいかげんでは武士は務まらないのだ

そんな勤勉で実直な性格が
現代社会の見て見ぬふりに納得がいくはずがない
キチンとしなければならないことはキチンとする
そこでハマったのがお菓子作り!
お菓子は他の料理より材料の分量で味に大きく差がでる
典型的なキチンとした料理
加えて刃物の扱いに関しては
誰よりも慣れている武士ですから!

そんな男性版キチンとさんが
パティシエコンテストで負けるはずもなく
更なる高みに向かって寝食を惜しんで猛勉強
そこで、またまた現代社会の働く女との雇用問題にぶち当たる

安兵衛の言うように江戸時代は
奥向きの御用は女の仕事
表向きの御用は男の仕事
というバランスで成り立っていた
だが現代は片方の収入だけでは子育てもままならぬ厳しさから
共働きぜざるを得ない家庭がかなりの割合で増えている
夫婦の共同作業としての子育てならば
女性が働いていてもなんとかなるとは思うが
母子家庭で子育てとなると
ありとあらゆる障壁が山積しているのが現代社会の現状だ

この映画は一風変わったハートフルコメディのようだが
江戸時代の侍の視点で
現代社会の問題点を鋭く抉っている
問題提起的な映画でもある

中村義洋監督らしく
細かい会話のひとつひとつに
思わず笑ってしまうのだが
気づくと笑いながら涙している自分がいる
さすが『ゴールデンスランバー』のヒットは伊達じゃない!


スイーツ好きな方はもちろん
シングルマザーも
シングルファザーも
ダブルインカム夫婦も
自分の子育てを改めて見直す気になる
子育て奮闘中の方々に是非見てもらいたい秀作です!





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最新邦画レビュー

借りぐらしのアリエッティ 映画レビュー

“ジブリブランド”をもっと大切にしていくべきでは?


泣ける度☆☆☆☆☆ オススメ度
借りぐらしのアリエッティ
監督 米林宏昌/脚本 宮崎駿、丹羽圭子/原作 メアリー・ノートン/音楽 セシル・コルベル



【映画解説】
メアリー・ノートンのファンタジー小説「床下の小人たち」を基に、
古い家の台所の下に暮らす小人一家の物語を描いたジブリ・アニメ


【映画レビュー】
“スタジオジブリ”
アニメーション制作会社で
これほどのブランド力を持った会社が、かつてあっただろうか?

ハリウッドでアカデミー賞を獲得し
一気に“世界のジブリ”に名を馳せただけに
出す作品、出す作品に
皆の期待が集まるのは当然である。

それだけに、最近のジブリ作品は
裏切られた感に憤懣やるかたないファンの酷評が
飛び交うのだろう。


私は根っからのジブリファンではないが
いつもこれだけ前評判で騒がれれば
取りあえずチェックはしておかなければ
という気にさせるのも
“ジブリ”ブランドの力だろう


日本のアニメ映画が世界的に戦えるのは
日本の映画界に、ハリウッド映画のような
莫大な制作費をつぎ込んでも回収できるという土壌が無く
実写にするとかなりのハンデを背負うので
物語の内容が良ければ
アニメの方が格段に
表現力で勝負できるからではないだろうか?
実際に過去のジブリ作品を借りに実写で制作したとしたら
ちょっとやそっとの費用じゃ
あれだけの壮大な映画は作れない
つまり、ジブリアニメには
世界の人を唸らせるほど
内容が濃い作品が多かったのでは・・・

やはり人を感動させるのは
特撮技術ではなくストーリーなのだということを
ジブリアニメは改めて世界に証明したのだと思う


この『借りぐらしのアリエッティ』にはそんなストーリー性はなく
床下に住む小人とそこに越してきた病気の少年の
ほんの数日間のお話しを90分間にした物語で
そこには寓話的教訓も風刺もない
滅びゆく種族である小人たちと
余命幾許もない少年の
“命”にテーマ性があるのかと思いきや
そうでもない
観終わった直後の素直な感想は
何を伝えたかったのかがまったくわからないよ???
であった


そのせいか最近のジブリ作品は音楽に力を入れている気がする
前回のポニョもそうだったが
このアリエッティも予告で流れるテーマ曲が
とても、せつなさを感じさせ
小人と人間の少年の切ない恋愛体験や
決して結ばれない異なった種族の運命のような
展開を期待していたのだが
その片鱗はあったにせよ
そこまで物語は深く描かれていない


観客動員の要であるトレーラーとテーマ曲
その二つが良くて“スタジオジブリ”というブランドで
TVで煽るだけ煽れば、かなりの客を映画館に来させることはできる?
興行的に成功すればいいのなら
今回もかなりの観客動員数は確保できただろう
でも、これを続けていけば
せっかく育て上げた“世界のジブリ”ブランドは
信用を失い、崩壊していくのは目に見えている


最近はむしろディズニーアニメのほうが
日本人でもホロリとくる場面が随所にあったりして
日本のアニメは負けている気がする
『カールじいさん・・・』などは
アニメの中に登場する手紙を日本語に書き換えてあった
(多分そのシーンはすべての上映国の言語になっているはず)

日本人の我々はもちろん
世界が涙するような作品を創出して
往年の作品のような“スタジオジブリ”のブランドエクイティを
図ってほしいものである。





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最新アニメレビュー

ソルト 映画レビュー

チョー痛い、“女スパイ”アクションムービー


泣ける度☆☆☆☆ オススメ度◎◎◎◎◎
ソルト
監督 フィリップ・ノイス/脚本 カート・ウィマー/音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード
製作総指揮 リック・キドニー 、マーク・ヴァーラディアン 、ライアン・カヴァナー


【映画解説】
二重スパイの容疑をかけられたCIAエージェントをアンジェリーナ・ジョリーが熱演する
超ド級、スパイアクション・サスペンスムービー



【映画レビュー】
のっけから、あ痛たたたたたっ・・・が続く
超ド級アクションにハラハラドキドキのしっぱなし
M系の人にはゾクゾクする、キモチイイ~!!映画かも?

何故か?
それは、主役の“ソルト”(アンジェリー・ナジョリー)が
女性だから???

もともとは、トム・クルーズのために書かれた脚本を
トムが降板してアンジーが代役を務めたらしい
そういう視点で見ると
もしトム・クルーズがソルトを演じていたら
一連のアクションは、まあこんなものか・・・
で終わっていたかも?
男用のアクションを女が演じることで
「凄い」が「スッゲー!!!」になってしまうから不思議だ

コロンビアピクチャーズにしてみれば
まさに瓢箪から駒!
トムさん、降りてくれて、ありがとう!である

女とはいえ、派手なアクションは男顔負け
さすが、肉食ってるだけあるなぁ・・・、と感じる
“狩猟民族の女”の超過激アクションです
(ほんとガッチガチです w)


おりしもロシアのスパイが米国で捕まったというニュースが
1か月ほど前に話題になったばかり
これも、映画のプロモーションか?と
思ってしまうほどグッドタイミングなニュースだった
(あの国だったらやりかねないですよ・・・)

スパイといえば、捕まったら即、拷問と、誰もが思うところ
本作も定石どおり、北朝鮮に捕まったソルトの拷問シーンから始まる
そのまま嬲り殺しにされるか?と思いきや
人質交換というカタチで、なぜか九死に一生を得る
(でなきゃ映画がここで終わってしまいますよね w)
そんなソルトを救ったのは米国政府ではなく
昆虫学者で後の夫(アウグスト・ディール)が奔走し
米政府に働きかけ
世論を敵に回したくない米政府が動いたから

米政府の諜報機関(CIA)の女スパイと昆虫学者
この二人の関係が物語の終盤で、重要になってくる
アンジーが彼を見つめる眼差しが
物語のカギを握る重要な演技なのです


『トゥームレイダー』『ウォンテッド』と過去にも
ド派手なアクションシーンをスタントなしで
自ら演じてきたアンジーだが
今回のアクションは、更に凄い!しかも痛い!

『インセプション』で夢の中の夢、そのまた夢、夢、夢を見せられて
頭がこんがらがったばかりだが
スパイも二重、三重と重なってくると
もう何が何だが判らなくなってくる
そこがこの映画のおもしろさなんだけどねぇ

それにしても、この映画の中のロシアのスパイは皆、とても優秀で
10年以上もアメリカに潜伏し
しかも、政府の重要なポストにまで入り込んでいるのを見ると
アメリカ政府って、ダメダメじゃん(笑)
と思ってしまうのは私だけでしょうか?
それとも、こんな描き方を許すほど
アメリカという国はロシアを認めていたってこと?


この終わり方からすると『トゥームレイダー』のように
2、3と続きそうですが

兎にも角にも、連日、不愉快な暑さが続く中
スカッとしたい人には、打ってつけの
お勧めスパイアクション映画です!





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最新映画レビュー

インセプション 映画レビュー

あなたは夢と現実の境界がハッキリ判りますか?


泣ける度☆☆☆☆☆ オススメ度◎◎◎◎◎
インセプション
監督・脚本 クリストファー・ノーラン/音楽 ハンス・ジマー
製作総指揮 クリス・ブリガム 、トーマス・タル


【映画解説】
他人の夢の中に侵入しアイデアを盗むという高度な技術を持つ企業スパイが、最後の危険なミッションに臨む
『ダークナイト』クリストファー・ノーラン監督がオリジナル脚本で観る者を圧倒する
想像を超えた次世代アクション・エンターテインメント


【映画レビュー】
話題のクリストファー・ノーラン監督作品『インセプション
第一印象は『マトリックス』を始めて観たときのような感覚
凄い!けど、難しい!けど、おもしろい!


元来“夢”とは眠りの浅いときに見るモノと言われているが
この“インセプション”では、夢の中で更に夢を見る
というか、夢を見させる
その夢の中で更に夢を見させるという具合に
夢が何層にも重なって
深く、深く、潜在意識の中にまで入っていく
夢を見させられている方は、今いる場所が
夢なのか?現実なのか?はたまた夢の中の夢なのか?区別がつかなくなる
観ているほうも、そんなノーランマジックにどんどん引き込まれていき
何が何だか解らなくなってくる

これはもう深層心理学の“ユング”や“フロイト”の世界に近い話で
真剣に観ていないと、理解できない部分も多々あるが
映画そのものは、そんな理屈を抜きに、とにかくおもしろい!


その夢の中で、潜在意識に架空の記憶の“植え付け”(INCEPTION)をして
夢と現実を判らなくさせ、重要な〈アイデア〉を盗みだす。
そのスペシャリストが “コブ”(レオナルド・ディカプリオ)だ
そのコブに重要な仕事を依頼する“サイトー”役に(渡辺 兼
コブの相棒“アーサー”役に『500日のサマー』の(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)
コブの妻“モル”役に『パブリック・エネミーズ』の(マリオン・コティヤール)
コブが夢の設計を依頼する建築学科の学生“アリアドネ”役に
『ローラーガールズ・ダイアリー』の(エレン・ペイジ)
その他(マイケル・ケイン)(キリアン・マーフィ)(トム・べレンジャー)などの
豪華俳優陣が脇を固める

特に『ダークナイト』に引き続き
ノーラン監督作品に出演している渡辺 兼の“サイトー”は
ディカプリオと同じくらい重要な役で
押しも押されもしない国際俳優の座を獲得したと
感じさせてくれる


撮影はノーラン監督のこだわりで、極力CGIを使わず
大掛かりなセットをカメラと共に360度回転させて
夢の中の浮遊感や無重力状態を、リアルに再現させている

ロケ地も4大陸6カ国に及び
夢の中で次々と変わる世界の、様々な季節感のリアルさを強調
ノーラン監督のこだわりは“夢”と“現実”の境界線を
観ている私たちにも判らなくさせる、超リアル感だったのではないか

その効果は本作のあらゆる場面で、見事に実証されている
特にパリの街角のオープンカフェで
コブとアリアドネだけ何の影響も受けずに
辺りのモノが吹き飛ぶシーンは
爆薬使用の許可が下りないパリ市内で
高圧窒素を使用した見事なエフェクトで
夢の世界を表現している

音楽も私の大好きな“ハンス・ジマー”が
夢の世界のあやふやさを見事にバックアップしている
音階に仕掛けがしてあり、ある音階を越えると
ピアフの音楽は聞こえるそうな・・・
そんなとこにもノーラン監督のこだわりを感じる


本作で私が面白いと感じたシーンは
コブがアリアドネの夢の設計力を
2分間で迷路を作らせてテストするシーン
昔、まだITという言葉がなかったころ
私の友人がSEの会社に就職して
SEを目指していたときの判定基準が正に迷路で
迷路を見た瞬間に入口と出口が判らないと
SEにはなれないと言っていたが
IQの高さを調べるのには
迷路は世界共通な必要不可欠の道具らしい?
その辺のちょっとした演出にも
ノーラン映画のIQの高さを匂わせている


たまに現実の世界で
そのシーンを以前に体験したことがある感覚
既視感覚(デジャヴュ)にとらわれることがあるが
初めて会ったのに、前にどこかで会ったような人や
初めて訪れた場所なのに、妙に懐かしさを覚える所とか
改めて“夢”と“現実”の境界線がどこかと問われると
自信を持ってここまでが夢でここからが現実と
断言できない自分がいることに気づく



“夢”を題材にして、新しい映画世界に挑んだ『インセプション』
映画のスケールも、物語のスケールも
久々に感じた超大作映画だったが
あなたも、ぜひ一度、その目で観て、自分が今いる世界が現実かどうかを
確かめてみてはいかが?





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