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 キック・アス 映画レビュー

名作の陰にブラピあり?


泣ける度☆☆☆☆☆ オススメ度◎◎◎◎◎
キック・アス
監督・脚本 マシュー・ヴォーン/脚本 ジェーン・ゴールドマン
原作 マーク・ミラー[コミック]、ジョン・S・ロミタ・Jr
製作総指揮 ピエール・ラグランジェ、スティーヴン・マークス
マーク・ミラー[コミック]、ジョン・S・ロミタ・Jr、ジェレミー・クライナー
音楽 ジョン・マーフィ、ヘンリー・ジャックマン、マリウス・デ・ヴリーズ、アイラン・エシュケリ


【映画解説】 公式サイトはこちら⇒
ごく普通のコミックオタクのさえない高校生が、ある日突然コスチュームを着て
“キック・アス”というなりきりヒーローになって悪を退治し始める
痛快、新ヒーローアクションムービー


【映画レビュー】
とにかく観た方がいい!!!
ぶっ飛びました!『キック・アス』

特殊能力ゼロ(スーパーマンのような超能力はない)
運動能力ゼロ(スパイダーマンのような俊敏さもない)
資金力ゼロ?(アイアンマンのようなお金持ちでもない)
体力ゼロ?(バットマンのようにマッチョでもない)
間違いなく世界一弱いヒーロー
その名は“キック・アス”


■プチSTORY
デイヴ(アーロン・ジョンソン)は
アメコミ好きでスーパーヒーローに憧れる
ごく普通のさえない高校生
毎日ニュースで繰り返される事件を見るたびに
「どうして誰もスーパーヒーローになろうとしないのだろう?」
という疑問がムクムクと湧きおこり
とうとうインターネットで注文したコスチュームを着て
悪党を退治するべく、勝手にパトロールを始める。
しかし現実は厳しく、最初に出会った車泥棒にナイフで腹を刺され
走ってきた車に跳ねられてしまう。
だが怪我の治療で背中に金属板を入れたため
神経が鈍くなった彼は、痛みに耐える能力がアップしていた。

そのせいか、二度目の戦いぶりも無様なものだったが
ボロボロになりながらもなんとか耐えているうちに
パトカーのサイレンの音に悪党たちが諦めて退散してしまう
それを目撃していた若者たちが撮影した映像がYouTubeにUPされ
一躍なりきりヒーロー“キック・アス”として大フィーバーに!

自分がヒーローになったという自信から、気を良くしたデイヴは
ゲイと間違われても、彼女の相談相手を快諾してしまう。
その結果、思い焦がれていた彼女の悩みを解決するべく
キックアスの出で立ちで、チンピラのアジトへ単身乗り込むが
反対に危うく殺されそうになりかけたところへ
突然、本物のヒーロー?のような鍛えられた動きを見せる
“ヒット・ガール”と“ビッグ・ダディ”が現れ
悪党どもを一網打尽にしてしまう。
自分の手下を殺されたマフィアのボス“ダミコ”は
“キック・アス”のせいだと勘違いし、始末しようと
子分たちに命じ、血眼になって彼を探し始める。
さて、なりきりヒーロー“キック・アス”の運命は・・・?

キック・アス2


『パルプ・フィクション』しかり『スナッチ』しかり
今までにないタイプの映画を目の当たりにすると
この映画を撮ったのはどんなスタッフだ???
と、思わずパンフレットを買ってしまう。
私は1本でも多く映画を観たいので
極力パンフレットは買わないようにしているのだが
その映画に感動して、制作者が知りたくなると
やはり詳しく載っているパンフレットを買ってしまう。
今年は『アバター』『レオニー』に続き
この『キック・アス』で、3冊目のパンフを買ってしまった。
それほどショックを受けた、まったく新しいタイプの
ヒーロー・アクションムービーだ!

原作(作画)は「アイアンマン」「デアデビル」の
コミックを手掛けた“ジョン・ロミータ・Jr”
製作はあのブラッド・ピットが代表を務める
〔プランBエンターテインメント〕で
『チャーリーとチョコレート工場』『ディパーテッド』
『食べて・祈って・恋をして』など
近年、なかなかいい映画を世に送り出している制作会社なので
現在、制作中の『TREE OF LIFE』にも期待が高まる。

監督・脚本は『ロックストック』や『スナッチ』で
プロデューサーを務めた“マシュー・ヴォーン”
原作・製作総指揮は「ウルヴァリン」「ウォンテッド」
などを手掛けたコミック作家の“マーク・ミラー”
と、見れば納得のスタッフ陣に加え
キャスティングにもセンスが光る

主演のさえないヒーロー【キック・アス】は若き日のジョン・レノン
『ノーウェアボーイ…』の“アーロン・ジョンソン”
キュートで大胆なヒロイン【ヒット・ガール】は
若干13歳の“クロエ・グレース・モレッツ”
彼女のキレのいいアクションときわどい台詞が
この映画の最大の見せ場でもある。

そして彼女の父【ビッグ・ダディ】は
自身も大のアメコミファンの“ニコラス・ケイジ”
マフィアの大ボス【フランク・ダミコ】は
最近すっかり悪役の不動の地位に納まった感のある
名優“マーク・ストロング”
その息子の【レッド・ミスト】役は
人気の若手コメディ俳優“クリストファー・ミンツ”
と、これだけでも観る価値ありでしょ!


自らの自伝的ヒーローが“キック・アス”と語るのは
原作者でコミック作家のマーク・ミラー
スコットランドとブルックリンの違いこそあれ
ミラーが育ったのも労働者の町、コートブリッジ
デイヴと同じく勉強も運動もからきしで
コミックに逃避する、いじめられっ子だったという
そんな彼が学生時代に憧れたのは
スーパーマンのような超能力はなくても
傷だらけで悪に立ち向かう
『ウォッチメン』のロールシャッハのようなリアルヒーロー
スーパーパワーのない“キック・アス”が
戦いの果てに奇跡を起こす
そんな誰の心にも潜んでいるヒーロー魂に
少年たちは感動するのではないか?と
このダメダメヒーローを思いついたらしい。

それだけにラストの見せ場で自分を奮い立たせる
キック・アスの頑張りには
胸の中のもやもやが晴れて
相手のケツを蹴り返したような
スッキリした気分になれるのだ(笑)
バックに流れる「夕陽のガンマン」の曲もGOOD!

映画の最後に“レッド・ミスト”が口にする
『バットマン』のジョーカーの口癖
「俺様の登場を期待しな」という一言に
早くも製作発表された『キック・アス2』への期待が高まる!


※P.S
余談ですがTOHO川崎に行く予定を間違えて109川崎に行ってしまい
受付で「キック・アス」と言ったら「ハッ?もう一度お願いします」と言われて
始めて、(しまったTOHOシネマズだった)と気づいた。
こんなにおもしろい映画なのに
シネコンの受付の人でさえ知らないくらいメジャーじゃないのが不思議で
配給会社の人にもっと多くの映画館で上映できるよう、頑張って欲しいです!www





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最新映画レビュー

 最後の忠臣蔵 映画レビュー

使命の為に生き続けるという武士道


泣ける度★★★★★ オススメ度◎◎◎◎◎ 最後の忠臣蔵
監督 杉田成道/脚本 田中陽造/原作 池宮彰一郎
製作総指揮 ウィリアム・アイアトン/音楽 加古隆


【映画解説】 公式サイトはこちら⇒
大石内蔵助率いる赤穂浪士の吉良邸討ち入り事件で、四十六士が主君に殉じ切腹したが
ひそかに生き残った知られざる二人の男の物語を描く池宮彰一郎の同名小説を
「北の国から」シリーズの杉田成道監督が映画化した、もうひとつの忠臣蔵物語


【映画レビュー】
泣けた!
今年、観た映画の中でいちばん泣けた!
『武士の家計簿』では
新しいカタチの時代劇に、暖かな涙を流したが
本作は忠義の中の忠義、あの『忠臣蔵』を
別の視点でとらえた、まったく新しい『忠臣蔵』だった。

武士道とは、主君の為に命をささげ
主君が果てるときには、潔くお伴をして命を絶つことを
何よりの喜びと感じるくらい
自分が信じて仕えた主のために人生を捧げている生き方
(死生観が現代の我々とはまったく違う生き方)
なのではないか?と思うのだが?


本作の主人公“瀬尾孫左衛門”(役所広司)は
その主君“大石内蔵助”に討ち入り前夜“密命”を託される
それは自分と共に討ち入りして死ぬことを許されず
生きて内蔵助の妾とそのお腹の中の子供を守り
無事育て上げるという大役

主君の命令は絶対の武士道
孫左衛門は泣く泣く、その密命を引き受ける
そして、出産のとき亡くなったのか?母“可留”の代わりに
“可音”と名付けた内蔵助の隠し子を
然るべき家に嫁がせるため、男手ひとつで
16年間育て上げる。

討ち入りで伝令役を務めた“寺坂吉右衛門”(佐藤浩一)も
内蔵助から、残った家臣と四十七士の家族を助け
討ち入りの詳細を後世に伝えよ、という役目を命ぜられ
死ぬことを許されなかった、もう一人の家臣

二人に共通しているのは使命を全うするために
「生かされている」という辛さ
主君を追って「死ぬことを許されない」悔しさ
赤穂四十七士の忠義が評判になり
武士の鑑として語り継がれれば継がれるほど
死に損なってしまった二人には16年もの間
世間の目や裏切り者という思いが強くのしかかり
自己嫌悪感に苛まれる日々を過ごしながら生きるという
屈辱に耐えねばならない
主君と共に命を絶つが武士道なら
主君の命で生き続けなければならぬのも武士道なのだ。


それぞれに生きろ!と命じられた二人だが、その立場はまたっく違う
使命を受けて生き残った藩士と四十七士の家族に
討ち入りの仔細を伝え続ける吉右衛門は
かろうじて日の当たる生き方をしてきたが
密命を受けて内蔵助の娘を育てる孫左衛門は
討ち入り前夜に逐電したとされている、いわば日陰の身
共に16年年の歳月を費やし
やっと使命を全うするときが来たのだが・・・


ほとんどの女の子は
いちばん最初にお父さんに恋をするという
生れて初めて触れる異性がお父さんで
その異性は無償の愛を与えながら育ててくれる
私のまわりにの父親も自分の娘は目に入れても痛くないほど
溺愛している人ばかりだ
幼いころの可音と孫左衛門も
まるで本当の父娘のような、そんな関係だったのだろう
16歳の娘に成長した可音も
御多分にもれず父親代わりの孫左に恋をする
だが、二人は親子ではない
主君の娘と家臣という身分の違いが歴然とあり
可音が成長するごとに距離を置き始める孫左に不満が募る・・・

最後の忠臣蔵2

武士道という厳しい戒律と
微妙な女心とのインモラルな描写も
この映画の見せ場のひとつだ
ふたりの心の葛藤を代弁するかのように
インサートされる人形浄瑠璃「曽根崎心中」
の語りが効いている。

使命を全うするために生き続けるという主君への忠義心
手塩にかけ育て上げた娘(主君の娘だが)への親心
さまざまな想いが重なるラストシーン
孫左衛門の脳裏をよぎる16年間のカットバックには
胸を熱くさせられ、涙が止まらない。

毎年、暮れになると、おきまりのように放映される
ちょっとマンネリ気味の「忠臣蔵」だが
この『最後の忠臣蔵』は今までとは違う
現代の私たちも十分に共感できる
どんな人の心にも通じる、新しい忠臣蔵だ!





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最新邦画レビュー

 バーレスク 映画レビュー

本場ハリウッドのショーがスクリーンで観れる幸せ・・・


泣ける度☆☆☆☆☆ オススメ度◎◎◎◎◎
バーレスク
監督・脚本 スティーヴン・アンティン
製作総指揮 ステイシー・コルカー・クレイマー、リサ・シャピロ
音楽 クリストフ・ベック


【映画解説】 公式サイトはこちら⇒
世界的人気のアーティスト、クリスティーナ・アギレラが映画初出演で主演を務め
圧倒的なパフォーマンスとその実力を魅せつける、本物のエンターテイメントムービー


【映画レビュー】
ラスベガスやブロードウェイで
ショーを観たことがある人はわかると思うが
ショービジネスの世界では、アメリカの右に出る国は無い!
ミュージカル、バレエ、イリュージョンなど
一流といわれるエンターテイナーたちが
歌って、踊って、笑わせ、観客たちを心から満足させてくれる
『バーレスク』は、そんな本場アメリカのエンターテイメントを
たっぷりと堪能できる映画だ。

ステージで繰り広げられる
美女たちのセクシーなダンスと圧倒される歌声
厳しいアメリカのショービジネスの世界で頭角を現し
世界的な人気を誇る“クリスティナ・アギレラ”の歌は本物だ!
過去にも『シカゴ』『キャバレー』など
エンターテイメントの名作は数多くあったが
この手の映画を作らせたら、ハリウッドにはかなわない。

バーレスク2

バーレスク・クラブのステージを
縦横無尽に動き回るダンサーたちの迫力は
まるで実際にその店の客席に居るかのようで
これもデジタル映像とデジタル音響の恩恵か?

アギレラだけではない、往年のミュージカルスター
“シェール”の素晴らしい歌声も健在で
カラダの芯まで痺れさせる二人の歌唱力は
音楽好きにはたまらない!

ストーリーにも無理がなく
歌手になる夢を追い掛けている“アリ”の役も
その道で苦労してきたアギレラには
等身大で演じられたのでは?


暮れから新年に向けて、時間とお金のある人は
本場ニューヨークやハリウッドに行って
本物のショーを満喫してくればいいと思うが
そうでない人は
1800円で、しかも日本で
本場ハリウッドのショーを満喫できる
極上のエンターテイメントムービーだ!


※P.S
先日ケーブルTVでローリング・ストーンズの『シャイン・ア・ライト』をもう一度観ていたら
途中にでてきた白人の女性歌手が“クリスティーナ・アギレラ”だったと気づいた。
映画を観たときは、小さいのにものすごいパワーの声の持ち主だな!?
と驚いた記憶があったのだが
それがアギレラだったとは今まで気づきませんでした。
ミック・ジャガーとデュエットで1曲だけ歌ったのですが
あのミック・ジャガーが圧倒されるほどのパワーで
ミックも映画の中で「気に入った!」とべた褒めでした!
みなさんも機会があったら観てみてください。





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最新映画レビュー

トロン レガシー 映画レビュー

このスケール感とセンスがSBヤマトにも欲しかった!


泣ける度☆☆☆ オススメ度◎◎◎
トロン レガシー
監督 ジョセフ・コシンスキー/脚本 エディ・キッツィス、アダム・ホロウィッツ
音楽 ダフト・パンク


【映画解説】 公式サイトはこちら⇒
1982年に制作され話題になった『トロン』の続編
「コンピューターの中の世界が現実世界を侵食したら」という発想から作られた
“トロン”と呼ばれるコンピューターの世界へ導かれた若者が体験する
ゲームの世界に入り込んだような感覚を体感できるSFムービー大作


【映画レビュー】
28年前に制作された『トロン』の続編
前作も全編CGという映画始まって以来の快挙で話題になったが
あれから28年、IT技術もCGも進化した現在
3Dで更にパワーUPしたトロンワールドが展開される。

前作のデザインは『ブレード・ランナー』で世間を驚かせた
“シド・ミード”が担当したが
今回は“ベン・プロクター”を中心としたデザインチームが
各デザインを担当し、新たなトロンワールドを魅せてくれる。

まず独特の世界を醸しだす衣装だが
デザイナーは“クリスティーン・ビスリン・クラーク”
俳優の全身を3Dスキャンして、そのデータを元にZBrushで
コスチュームをデザインしていった
大変だったのはコスチュームの中に埋め込む発光体で
148回もトライ&エラーを繰り返したという。
ヘルメットも全部で60種類ものデザインを検証しているらしく
アーキテクチャ志向のジョセフ・コシンスキー監督の
デザインへのこだわりが感じられる。

そして前作でも話題になった“ライト・サイクル”(二輪型ビークル)
デザイン担当のダニエル・シモンが
「全てのアングルでカッコ良く見せることが、最大のチャレンジだった
なるべくオーガニックなシェイプにし、オリジナル版『トロン』で
シド・ミードが手掛けたデザインへのオマージュだが
さらに“アップ・グレード”したデザインを目指した」
と語っているように、ライトサイクルを始めとしたビーグル類も
この映画の世界観を決める重要なファクターになっている。

コシンスキー監督が
「いかにもCGという映画にはしたくなかった」と語るように
ナイトクラブのセットには、実際にプログラミングされて光る
巨大な強化LEDスクリーンがフロアに埋め込まれ、
ケヴィンの隠れ家には、ビクトリア調の透明なテーブルや
真っ白な暖炉が置かれるなど、魅惑的な異空間を作り上げている。

ストーリーはコンピュータの世界に閉じ込められた父を
20年経ち成長した息子の“サム”が
探し出し助けようとする、【父と子の物語】になっているが
コンピュータの中に入ったサムを待っているのは
なんと35歳の若い時のままの“ケビン”と
55歳の年老いた“ケビン”という二人の父なのだ!
ここにも『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』にて開発された
デジタル・ダブルの技術をさらに発展させた
最新のCG技術が使われていて
この映画の観どころの一つになっている。
(私的には歳とってからのジェフ・ブリッジスの方が好きですが)

この映画はストーリーよりも『アバター』のように
私たちがまだ観たことのない
新しい映像を楽しむ映画のひとつだと思う。
ただ、3D上映を一つの売りにしている割には
立体的に見えるシーンは少なく
字幕ばかりが浮いて見えていた。

少しでも鑑賞料金を取りたい関係者側の思いも判るが
ちょっと騙された感が否めない作品でもあったのが残念だ。





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最新映画レビュー

SPACE BATTLESHIP ヤマト 映画レビュー

この薄っぺらさは何なのだろう?



泣ける度☆☆  オススメ度
ヤマト
監督 山崎貴/脚本 佐藤嗣麻子/原作 西崎義展/音楽 佐藤直紀


【映画解説】 公式サイトはこちら⇒
長年にわたって愛されてきたテレビアニメ「宇宙戦艦ヤマト」を
『ALWAYS 三丁目の夕日』の山崎貴監督が日本最高峰のVFXチームを率い
最新CG映像技術を駆使した実写版の映画化。


【映画レビュー】
あの国民的人気を博した「宇宙戦艦ヤマト」の実写化
ということで、あの頃小学生だった今の40代アニメファンには
上映前からかなり期待されてきた『SPACE BATTLESHIP ヤマト』
私はテレビアニメが放送されたときには、すでに高校生だったので
あまり見ていないのだが
主題歌の「さらば~地球よ~♪…」はよく覚えている。

当初はあまり観る気はなかったのだが
TVでのプロモーションが盛んに行われていたのと
監督が『ALWAYS三丁目の夕日』の山崎貴監督と聞き
取りあえず観に行ってきた・・・

第一印象は、
何で日本のSF映画はこんなに薄っぺらくなってしまうのか?
という、またもがっかりの感想だった。
アニメのイメージを大事にしているのかは判らないが
まあ、主演に木村拓哉&黒木メイサで観客動員数を稼ぐのは
百歩譲って仕方がないとしても
まわりを固める俳優は超一流のベテラン陣で
錚々たる顔ぶれだ
なのに、何故か薄っぺらいのだ!

沖田艦長役の山崎勉は『おくりびと』のときのような
独特の癖がまるで感じられないし
徳川機関長役の西田敏行も人間臭さがまるでない
演出の仕方なのか?なんか真に迫る感じがまるでないのだ
他にも、堤真一、橋爪功、緒方直人、高島礼子などなど
日本アカデミー賞受賞級の役者が勢ぞろいしているのに
その巧さや良さがまるで出てない
なぜか柳葉敏郎と池内博之はハマってたけど・・・(笑)

同じSFものでも『スター・ウォーズ』は
薄っぺらさはまったく感じないし
ハリソン・フォードやナタリー・ポートマン
ユアン・マクレガーなども
ちゃんと本物の未来の船長や未来の女王
ジェダイの騎士になりきっていて
映画の重厚さに一役買っていた。

予算のかけ方が違うと言ってしまえばそれまでだが
「日本映画初の本格SF」と称している割には
CGもこんなものなの?ヤマトの艦内のセットはこれかよ?
といったレベルになっている。

だいたいからして2194年といえば
今から184年も経っている設定なのに
艦内のディスプレイはまだ液晶?
宇宙船のスイッチがレバー式???というチープさ
セットデザインにもシド・ミード級のデザイナー使って
もっと金かけて欲しかったですね、山崎監督・・・
28年も前に作られた『ブレード・ランナー』のほうが
まだ本物ぽかったよ(笑)

原作がアニメということで
その雰囲気を壊さない設定だったのか?
それとも役者が割り切って演じていたのか?

いずれにしても、もともとは大日本帝国海軍の誇る
戦艦大和がモデルでヒントだった『宇宙戦艦ヤマト』だが
TV放映された1974年なら戦後30年ほどなので
最後の“古代進”の台詞は判るだろうが
今の人たちには戦艦大和が撃沈覚悟で出港していった
悲劇のエピソードも知らない人が多くて
まるでピンとこなかったんじゃないか?

木村拓哉はもう“キムタク”しか演じられないと思うので
TVの恋愛ドラマかスマスマのコントドラマで我慢して
映画には出ないほうがいいんじゃない?と
思ったのは私だけでしょうか???

プロモーションのときの話によると
日本最高峰のVFXチームが最新技術で作った
今まで観たことのないCGが完成したと言っていたが
ハリウッド映画と比べたら大したことなくて
エンディングテーマをスティーブン・タイラーに歌わせたことに
お金を使い過ぎちゃったんじゃない?と
思ってしまったのです・・・





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最新邦画レビュー

ロビン・フッド 映画レビュー

高倉健さんの言うとおり、これが映画だ!


泣ける度★★★☆☆ オススメ度◎◎◎◎◎
ロビン・フッド
監督 リドリー・スコット/脚本 ブライアン・ヘルゲランド
製作総指揮 チャールズ・J・D・シュリッセル、マイケル・コスティガン
ジム・ウィテカー、ライアン・カヴァナー
音楽 マルク・ストライテンフェルト


【映画解説】 公式サイトはこちら⇒
12世紀のイギリスを舞台にした、あの伝説の義賊“ロビン・フッド”誕生の物語を
『グラディエーター』のリドリー・スコット監督とラッセル・クロウの
黄金コンビが手掛けた歴史スペクタクル大作



【映画レビュー】
映画を観終わって、映画館を出てきた人たちの会話でよく聞くのが
「1800円の価値は無かったネ」とか
「DVDで十分だね」とかいう感想
その映画がどんなジャンルの映画だろうと
観た人の期待どおりか、期待以上の出来だった場合は
心から満足して「観てよかった!」と思う人がほとんどだろう
中には感動し興奮しながら
「3000円の価値はあったね!」とか言う人もいるくらいだ。

リドリー・スコット監督&ラッセル・クロウの黄金コンビ
『ロビン・フッド』もまさにそんな期待以上の
歴史スペクタクル大作映画だ!


理由その1.映画館ならではの大迫力!
『グラディエーター』のときも感じたが
どう見てもロケーション撮影としか思えない広大なシーンに
堅牢そうでリアルな古城がいくつも登場してくる
『ブレードランナー』のときの特撮とは思えない
大スケールの未来都市もみごとだったが
もともと美術大学を出て
BBCにセットデザイナーとして入社した経歴の持ち主なので
美術セットやCGに対する技術とこだわりは
ハンパじゃないことが本作でも改めて証明された。

理由その2.巧みな人間描写
美術セットのみごとさだけではない
この手の映画が見過ごしてしまいがちな
人間の心理描写もリドリー監督は実に上手い!
『ブレードランナー』でのレプリカントたちの
人間に対する恨みと故郷への思い。
『ワールド・オブ・ライズ』のベテランCIA局員と
それに雇われた元ジャーナリストとの心理的かけひき。
本作でも“マリアン”(ケイト・ブランシェット)と
“ロビン”(ラッセル・クロウ)の惹かれながらも
簡単には心を開かない微妙な心のかけひきや
“サー・ウォルター・ロクスリー”(マックス・フォン・シドー)への
恩義と、殺された悲しさ、無念さ、など
細やかな心理描写に、目頭を熱くさせられるシーンが少なくない。

理由その3.新しい視点
“ロビン・フッド”は、今までいく度となく語り継がれ、作られてきた
強気をくじき、弱きを助ける伝説の義賊だが
その“ロビン・フッド”がどのようにして誕生したのか?
という視点が、この映画をただの中世のヒーロー映画にしてない
おもしろさのひとつだ。

理由その4.比類なき映像センス
本篇の迫力ある映像や衣装にもセンスを感じるが
ラストのタイトルバックの実写を基にしたイラストにも
リドリー監督のセンスの良さが光っていて
エンドタイトルが終わるまで席を立たせない
最後までこだわった演出。

『ブレードランナー』のときも
カメラには映らない街角の新聞売りの新聞にも
未来の新聞記事を作らせたくらいだからネ・・・

と、観る人の期待を絶対に裏切らない出来の本作品
トレーラーのCMのスーパーにある
高倉健さんの「これが映画ですね!」の一言に
誰もが納得して、満足してしまうにちがいない。





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最新映画レビュー

ノルウェイの森 映画レビュー

村上春樹はこの映画に納得したのか???


泣ける度★☆☆☆☆ オススメ度◎◎
ノルウェイの森
監督・脚本 トラン・アン・ユン/原作 村上春樹/音楽 ジョニー・グリーンウッド


【映画解説】 公式サイトはこちら⇒
映画化は難しいと言われた、村上春樹のベストセラー「ノルウェイの森」を
『青いパパイヤの香り』などのトラン・アン・ユン監督が映画化
主人公の青年の愛と性、生と死をみずみずしい世界観で叙情的につづる


【映画レビュー】
映像は美しく
役者も悪くない
純粋に映画だけ観れば、完成度は高いと思う

だけど、これは村上春樹の伝えたかった
『ノルウェイの森』ではない・・・と私は思う


原作を読んだのは、もうかれこれ20年以上前なので
細かい部分の記憶は定かではないけれど
この本を読んだときの私の第一印象は
心を病んでしまい、自殺してしまった人たちより
普通に生きている人たちの方が
本当はまともではないのではないか?
というものだった

人はピュアな心の持ち主ほど
人を深く愛することができ
そんなピュアな心を持っている人ほど
身近な人の死で深く傷つき
まともではいられなくなってしまうのでは?
身近な人が死んでも、平気でいられる人は(本当は平気ではないが)
それだけ、人として純粋な部分を失くしてしまっているのでは?
人を深く愛せないのではないか?

どちらがまともで、どちらがおかしいのか?
読んでいるうちに判らなくなってくる
そんな思いにさせられる村上春樹の文章力に
とても驚き、感動させられた記憶がある


このトライ・アン・ユン監督の『ノルウェイの森』には
観ている人をそんな思いにさせるような
心理的描写のやりとりが、あまり無い
言葉のひとつひとつに
相手の心を慮るような、心の動揺や、葛藤は
感じられない・・・

村上春樹のあの独特の文体を
映画の脚本にして台詞にするのは
やはり難しいのか???


私はべつに村上春樹ファンではないし
むしろあの独特の言い回しが、あまり好きではないが
『ノルウェイの森』を読んだときには
言葉で頭を強くなぐられたような
そんなショックを覚えるほど
彼の感性と文章力に、感心させられた

映画では難しいのかもしれないが
ワタナベと直子の台詞のやり取りに
精神を病んでいる人と、病んでいない人の
どちらがまともで、どちらがまともではないのか
観ている私たちが判らなくなってしまうような
『インセプション』的だまし絵の
言葉遊びみたいなものが、もっとできなかったのか?
が、少し残念な気がした・・・


世界的に支持され、多くのファンがいる村上文学
その代表的な作品である『ノルウェイの森』だが
原作も読まず、何の先入観も持たずに
純粋に映画として観るならば
3人の巧みな役者たちの台詞の
微妙な言い方やニュアンスと
『青いパパイヤの香り』にも負けない
美しい映像との相乗効果で
トライ・アン・ユン、ワールドに浸れるかも知れない・・・





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最新邦画レビュー

酔いがさめたら、うちに帰ろう。 映画レビュー

アル中をなめたらいかんぜよ!



泣ける度★★★☆☆ オススメ度◎◎◎◎◎
酔いがさめたら、うちに帰ろう
監督・脚本 東陽一/原作 鴨志田穣


【映画解説】 公式サイトはこちら⇒
人気漫画家・西原理恵子の元夫で戦場カメラマンの鴨志田穣が
自身のアルコール依存症の経験をつづった自伝的小説を
ベテラン、東陽一監督が映画化したヒューマンドラマ。


【映画レビュー】
飲み屋のカウンターで酔いつぶれてしまい
イイ気分で家に帰って、トイレに入ったと思ったら
いきなり大量の吐血をして救急車で病院へ
そのまま3日間も昏睡状態で眠り続ける・・・
目覚めた安行と母の会話から
その吐血が10回目だと知り
主人公“塚原安行”(浅野忠信)のアルコール依存症が
半端じゃないことを見せつけられる。


昔からアル中と言われていた【アルコール依存症】とは
薬物依存症の一種で、飲酒などアルコール(特にエタノール)の
摂取によって得られる精神的、肉体的な薬理作用に強く囚われ
自らの意思で飲酒行動をコントロールできなくなり
強迫的に飲酒行為を繰り返す精神疾患である。(ウィキペディアより)
と言われる通り、りっぱな精神病なのだ。

本篇でも安行が治療のために入れられるのが精神病院で
アルコール依存症患者専用の病棟があり
体だけではなく心も治療していかないと
立ち直ることはできないのか・・・と
改めてこの病気の恐ろしさを思い知らされる。

軽いものであれば、頭痛、不眠、イライラ感、発汗、
手指や全身の震え(振戦)、眩暈、吐き気など主に身体的な症状だが
重度になってくると「誰かに狙われている」といった妄想や振戦せん妄
痙攣発作(アルコール誘発性てんかん)なども起こり
幻覚(幻視・幻聴)も頻繁に起こる症状で
小さな虫のようなものが見えたり
いるはずのない人が見えたり
耳鳴りや人の声が聞こえたり
怒りっぽくなったり、抑うつ状態になるなど
完全に精神的な疾患症状が表れる。

本作でも安行には幻覚症状がでたり
ふだん温厚な性格なのに急に怒鳴ったり
同じ病棟の患者に、突然殴られたりするが
当の本人は、まるで覚えていないという
かなり重度のアルコール依存症なのだということがわかる。

この病気は本人が努力して克服する以外に治しようがなく
まわりの家族たちは、ただジッと見守るしかない
そんな、元妻であり母である“園田由紀”役の永作博美の
苦しいけれど逃げずに
すべてを受け入れる芯の強い女の演技が光っている。
父を「おっとしゃん!」と呼ぶ娘と兄の二人の子供たちの
けれんみの無い自然な演技も好感が持てた。

脚本を読んだ途端、この役を好きなように演じたいと
心から思ったというだけあって
あまりお酒が飲めないので酔っ払う機会が無いという
浅野忠信の酔っ払いぶりも、なかなか様になっている。

生来、心優しい性格の安行が
戦場カメラマンという職業上
世界各地の厳しい現実に耐えられず
お酒に逃げてしまったという悲しいエピソードを
退院間際の自己紹介スピーチで語る場面では
思わず目頭が熱くなった。


アルコール依存症患者の治癒率はとても低いらしいが
それを見事に克服し
離婚していた西原理恵子さんとその家族のいる「うち」に帰り
癌で亡くなるまでの半年間を
家族と一緒に穏やかに暮らしたという鴨志田穣氏

「最後にちゃんと帰ってきました。いい男でした。」
という西原さんの残した言葉に
アルコール依存症の夫と向き合い
共に戦い抜いた妻ならではの深い愛情を感じる。

エンディングの忌野清志郎の「誇り高く生きよう」の歌詞も
まるでこの映画のために作ってもらったようで
心にじわ~っと沁みてきた・・・





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武士の家計簿 映画レビュー

新しい視点の時代劇、配役もパーフェクト!



泣ける度★★★☆☆ オススメ度◎◎◎◎◎ 武士の家計簿
監督 森田芳光/脚本 柏田道夫/原作 磯田道史/音楽 大島ミチル


【映画解説】 磯田道史原作の「武士の家計簿『加賀藩御算用者』の幕末維新」を森田芳光監督が映画化
“そろばんバカ”と呼ばれた加賀藩御算用者の下級武士が、そろばんの腕だけで一家を支え
藩の財政を切り盛りしていく姿を描く異色時代劇



【映画レビュー】
『武士の家計簿』というタイトルだけで
なぬっ?と興味をそそられる

古書店で偶然発見された
幕末期の下級武士の家計簿を基にした実話で
チャンバラシーンは一切なく
まったく新しい視点で描いた異色の時代劇だ!


加賀藩の御算用者(会計係)として
先祖代々仕えてきた猪山家
その八代目の当主、猪山直之(堺雅人)は
剣の腕はからきしだが
そろばんバカと言われるほど
計算と帳簿付けには、天才的才能を発揮し
めきめきと頭角をあらわしていく

加賀百万石と言われるだけあって
加賀藩には100人を超える御算用者(会計係)が
働いていたらしい・・・
100人といえば現代でも中堅どころの
りっぱな会社組織だ
その中でそろばんだけで出世するのは
並大抵の腕ではない!?

そんな直之が自家の借金が嵩み
財政が逼迫していることを知る
このままではお家は潰れてしまうと
年収の倍の6000匁の借金を返済するべく
恥も世間体もかなぐり捨てて
家財一式をすべて売り払い借金返済に充て
残りの借金を計画的に返済するべく
家計立て直し計画を直之が中心になって断行
猪山家の極貧倹約生活が始まる・・・

時代劇と言えば、武士道や仁義、忠義などがテーマで
それゆえの心の葛藤や敵討ちなどを描いたものが殆どだが
この映画の描く武士社会は
現代の私たちの生活と同じような視点で描かれていて
今の自分たちの暮らしと比べながら観ることができ
いろんな点でおもしろい

体面を重んじる武士社会だからこそ
苦しい家計でも、それを繕うために
借金を重ねてしまうという構造が
今の消費者金融などへの多重債務と重なり
いつの世も我慢と自制の強い意志が必要なのだと
改めて考えさせられる

実直で融通が利かないが
そろばんの腕は加賀藩随一という猪山直之の役に
境雅人はピッタリの嵌り役だ
そんな直之を支える献身的で芯の強そうな妻“お駒”も
仲間由紀恵の健気さ勝気さがいい
その他、直之の父、猪山信行役の中村雅俊のおとぼけぶり
直之の母、猪山常役の松坂慶子のお気楽さ
おばばさまの草笛光子の凛とした感じも
すべての役者がそれぞれの役回りにピッタリと嵌っていて
森田監督の力量を改めて感じた

時代劇が苦手な人にも
食わず嫌いせずにぜひ観て欲しい
新しいタイプの時代劇だと思う





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