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LAギャングストーリー 映画レビュー

史実に基づくギャング映画+エンターテイメントで通好みのおもしろさ!


泣ける度★★★★☆ オススメ度◎◎◎◎◎
LAギャングストーリー
監督 ルーベン・フライシャー
脚本 ウィル・ビール
製作総指揮 ルーベン・フライシャー、ポール・リーバーマン、ブルース・バーマン
原作 ポール・リーバーマン
音楽 スティーヴ・ジャブロンスキー


【映画解説】公式サイトはこちら☜
ポール・リーバーマンによる実録ルポを基に、1949年のLAを牛耳った実在のギャング
ミッキー・コーエンとロス市警との壮絶な抗争を描いたクライム・アクション、ムービー


【映画レビュー】
「アイアンマン3」を観に行く予定だったが、
上映時間の都合で急遽「LAギャングストーリー」を
観てしまったが、これが大正解!

タイトルからすると、LAのギャングたちとロス市警が
バンバン銃を撃ちまくるだけの映画のように思われるが
危険な任務を請け負った警察官たちの家族や
そのまわりの人たちなどの心の描き方など
ジーンとさせる場面もあったりして
なかなか極上のエンターテイメントに仕上げられている。

特に特命チームのリーダーを勤めるジョン・オマラ巡査部長の
自宅が襲撃されて、必至に家族の無事を確かめにいくシーンなど
思わず目頭が熱くなるシーンもあって
『ゾンビランド』のルーベン・フライシャー監督
これからも期待できそうな、なかなかの新鋭監督です。

映画が描いているのは1949年という終戦から4年後のLA
戦場でお国のために戦って帰ってきた米軍上がりの男たちが
ギャングに牛耳られてしまったLAという別の戦場で
警察官対ギャングという新たな戦いを強いられることになる。

以前に観た“ウォーレン・ベイティ”主演の『バグジー』という
ラスベガスを造った男の片腕として活躍していたのが
この映画の主人公“ミッキー・コーエン”
バグジー亡き後、LAの半分を支配していた実在の人物で
そのコーエンを撲滅するために結成された特命チームを
描いているのが、この『LAギャングストーリー』なのだ。

1949年という、アメリカがいちばん元気だった頃の演出は見事で
当時の風景、走っているクルマ、ハリウッドブールバード辺りの店構えや
ナイトクラブで歌う歌手や楽団、そのまわりの人たちの
衣装ひとつとってみても、なかなか監督のセンスが光っている。

特にエンドロール前に使用されている昔のLAのイラストなども
ロスの様々な名所が当時のタッチで描かれていて
こんなところにも監督のセンスが光っている。

夫婦50割引が適用されるので、妻を誘ったが
「私は血なまぐさい映画は好きじゃない」と一蹴されてしまったので
仕方なく1人で観に行ったが
確かに血なまぐさいシーンは多く、なのでR15+なのだが
ミッキーの情婦のグレイス役の“エマ・ストーン”が
怖さを覚えつつジェリー巡査役の“ライアン・ゴズリング”に
惹かれていく心の葛藤など、ただのギャング映画にはない
ルーベン監督の見事な演出も一見の価値はあると思うので
ギャング映画があまり好きでない人にもお勧めしたい。




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最新映画レビュー

舟を編む 映画レビュー

すべてが上手い!大人の映画の説得力


泣ける度★★★☆☆ オススメ度◎◎◎◎◎
船を編む
監督 石井裕也
脚本 渡辺謙作
原作 三浦しをん
音楽 渡邊崇


【映画解説】公式サイトはこちら☞舟を編む
2012年本屋大賞に輝いた“三浦しをん”の小説を、『川の底からこんにちは』の石井裕也監督が実写映画化。
二十数万語が収録された新辞書『大渡海』を作るため、出版社の寄せ集め編集部が気の遠くなるような歳月をかけて挑む姿を淡々と描く。

【映画レビュー】
上手い!
まず、役者が上手い!
そして、絶妙なキャスティングが上手い!
当然、脚本が上手い!
だから、セリフ回しも上手い!
その演出も、上手い!

と、すべてが上手い!という字を使ってしまったが
この映画を観たら「上手い」「巧い」「旨い」を
使い分けなければと思ってしまいますね(笑)

私は文庫派なので、まだ「船を編む」は読んでいませんが
この映画を観て読んでみたくなりました。

始めから終わりまで淡々と進む、とても静かな映画ですが
さすがに辞書を編集する物語なので
台詞のひとつひとつが、とても考えられていて
心に染み込んできます。

全体的に激しい台詞もシーンも無く
名優たちの抑えた演技がとてもよかったです。

主演の“馬締光也”の松田龍平と“西岡正志”のオダギリジョーの
対照的な二人のコンビネーションも抜群で
そのまわりのベテラン編集者“荒木”の小林薫
国文学者?で辞書監修“松本”の加藤剛
契約社員でPC入力担当“佐々木”の伊佐山ひろ子
女性誌編集から移動してきた新人“岸辺みどり”の黒木華
馬締の下宿のお婆ちゃん“タケ”の渡辺美佐子
営業で西岡の同棲相手“三好麗美”の池脇千鶴
辞書編集部を心良く思っていない局長“村越”の鶴見辰吾
印刷屋の営業“宮本”の宇野翔平
松本を陰で支える妻“千恵”の八千草薫
と、どれをとっても出版社やそのまわりに、いかにもいそうなキャラクターを
見事に演じきっていて、映画を観ながら心の中で
(いるいる、こういう人)と思って笑いをこらえてました。

そして馬締が一目惚れした“林香具矢”の宮﨑あおいも
いつもの満面の笑顔を一度も出さずに、でもしっかりと
自分の志した道を歩みながら馬締を支える、
芯の強い女性像が板についていて
この映画のトーンの一翼を担っています。

普段何気なく使っている辞書の編集が
こんなにも多くの人たちの努力の積み重ねで
出来上がっていたことを初めて知らされ
改めて日本語の奥深さを感じ、辞書の扱いも考えさせられました。

この映画に出てくる『大渡海』という辞書の編集が始まったのが1995年
まだ、携帯電話も今ほど種類が無く
ネットが辞書代わりに何でも教えてくれる今とは違って
紙のページをめくりながら分からないことを調べる辞書の役割は
とても大きかったと思います。

でも完成までに13年もの歳月を費やしてこの世にデビューした途端に
馬締とベテラン編集者、荒木のポケットには
もう新しいコトバを採集したカードが何十枚も入っていて
年代と共に変わってゆく日本語の使い方に
「言葉は生きているんだなぁ」と改めて考えさせられました。

そして、最後に字幕ロールを観るまで気づかなかった
本好きで有名なピースの又吉直樹のさりげない演技も
なかなか良かったですよ!



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