スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
category
スポンサー広告
Relation Entry

映画 『ハート・ロッカー』 レビュー

祝!アカデミーショー

☆最優秀監督賞☆最優秀作品賞




死という恐怖に刺激を求める新たな狂気・・・


泣ける度☆☆☆☆☆ オススメ度◎◎◎◎◎
ハート・ロッカー
監督 キャスリン・ビグロー/脚本 マーク・ボール
製作総指揮 トニー・マーク/音楽 マルコ・ベルトラミ、バック・サンダース


【概要】
世界で最も危険な仕事、米軍爆発物処理班を
緊張感あふれるリアルな映像で描いた戦争アクション


【レビュー】
アカデミー賞の影響は恐ろしく
3月9日アカデミー賞発表の翌日
平日の火曜日だというのに映画館は満杯!
それもお年寄りの男性がかなり多かった

いつも平日の観客は多くてせいぜい数十人程度だが
この日は開演1時間前ですでにほぼ売り切れ状態
危うく観られないところだった・・・(汗)


なぜ『アバター』ではなく『ハート・ロッカー』が
オスカーに選ばれたのか?
やはり近未来の絵空事より超リアルな現実のほうが
説得力があったのかも知れない・・・?

この映画はイラク戦争のアメリカ軍爆発物処理班の兵士を
追った映画だが常時手持ちカメラの撮影は臨場感たっぷりで
音楽もほとんどなく、まるでドキュメント映像かと錯覚させる作りである。


イラク戦争自体、あまり戦場の詳しい情報が入ってこない日本人にとっては
対岸の火事的要素を否めないが
アメリカ人にとっては超現実的で身近な話なので
観る方の感情移入が日本とは比べ物にならないのだろう
しかもその中でも最も危険な任務である爆発物処理班の話は
アメリカ人でさえも詳しく知る人はそう多くはいないと思われ
この任務のリアルな緊迫感はかなりショックだったに違いない

キャスリン・ビグロー監督は冒頭で
“戦争は一種の麻薬みたいなもの”と語っている

この映画はひたすらドキュメンタリータッチで描かれており
メッセージ的なものはこの冒頭の一言だけである
それがこの監督が観客に投げかけた最大の狙いなのだ!

ハート・ロッカー2


アメリカ軍の為に最前線で常に死との恐怖に直面し続け
緊張感を強いられる爆発物処理という仕事
この映画は世界で最も危険な任務につく男たちにスポットを当て
軍を支えるヒーロー的存在に描いているようだが
実態は目の前で死んでいく人間を何人も見てきた一人の兵士が
死という刺激に麻痺し、平和な生活が続けられず
せっかく任務が明けてもまた死という恐怖を求めて
最前線へと自ら進んで身を置きに行く
戦争が生み出す新たな狂気、精神的弊害を
ドキュメントタッチでリアルに描き
観ている人々に判断を仰ぐという
全く新しいカタチの反戦映画なのだと感じた。



奇しくも夫婦対決となった今年のアカデミー賞最優秀作品賞
『アバター』は他の星を侵略する地球軍(米国)を批判的に描いているのに対し
『ハート・ロッカー』では、あえて批判めいた表現やメッセージは一切排除し
坦々とリアルな戦場を描いている。
なのに米兵が爆弾で死んだり撃たれたりすると
ああっと残念に思い、イラク兵が死ぬとホッとしている自分に
ナンデ?と、ふと疑問を覚えた。

どちらの命も人の命に変わりはなく
そういう風に思ってしまう私を含めた多くの日本人は
昔から米国のメディアに洗脳されているのではないのか・・・?と


私は戦争反対派だが
今までのベトナム戦争などをテーマにした多くの戦争映画は
どれも米軍が正義で敵は悪者的な作られ方をしており
知らず知らずのうちに本来平等であるはずの人の命に
優劣をつけるようになっている自分が恐ろしくなった。


結果として『アバター』ではなく
この映画がアカデミー賞最優秀作品賞に選ばれたのは
ベトナム戦争で犯した過ちを再び中東でも行っている米政府に
戦争が生みだす新たな狂気を見せつけ疑問を投げかける
驕れる国アメリカへの新しいかたちのメッセージなのだろう・・・


ためになったらポチっとね!
人気ブログランキングへ ブログランキング blogram投票ボタン にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ



関連記事
スポンサーサイト
category
最新映画レビュー
genre
映画
theme
映画情報
Relation Entry

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。