映画 『マイレージ、マイライフ』 レビュー

あなたの人生でいちばん大切なモノとは?


泣ける度☆☆☆☆☆ オススメ度◎◎◎◎
マイレージ、マイライフ
監督・脚本 ジェイソン・ライトマン/脚本 シェルドン・ターナー/原作 ウォルター・カーン
製作総指揮 トム・ポロック、ジョー・メジャック、テッド・グリフィン、マイケル・ビューグ
音楽 ロルフ・ケント


【概要】
ウォルター・カーンの同名小説を基にリストラ請負人として全米を駆け巡る男の
一見身軽そうだが実はそうでもない人生を軽快なテンポで描くヒューマンドラマ。


【レビュー】
この映画を観て最初に思ったことは
日本とアメリカではリストラもそのやり方が
ずいぶんと違うんだなぁ…?ということ

少し前に読んだ小説、垣根亮介氏の「君たちに明日はない」「借金取りの王子」も
大企業に雇われて人事部の代わりに社員にクビを宣告するリストラ請負人の話だが
この映画のように突然呼び出され、クビを宣告されて
数時間後には荷物をまとめて出ていかなければならない
というほどドラスティックなことはなく
リストラを宣告される方にも
それを受け入れるかどうかの時間的余裕を与えてくれ
あくまで本人の意思で選択するというカタチを取っている。

それはたぶん日本とアメリカの雇用形態や
労働基準法などの違いによるものだろう

戦後、私の母がGHQの食堂で働いていたとき
食糧事情もまだ良くなく
日本国民には十分な食べ物が行き渡らなかった
終戦時に17歳だった母は
5人兄弟の長女だったこともあって
食事時に弟や妹たちに自分の食べ物を分けてあげていたため
とてもお腹が空いていて
ついキッチンにあった惣菜をつまみ食いしてしまった。
運悪くその現場を見回りに来ていた将校に見られてしまい
その場でクビになったらしい
それもすぐに荷物をまとめてその場から立ち去れ!
というようなクビの切られ方だったと何度か聞かされた記憶がある。

他の映画でもよく会社を辞めて去っていくシーンがあるが
クビになった場合も自分で辞表を出した場合も
皆そのすぐ後で、段ボール箱に荷物をまとめて
それを抱えながら会社を出ていく
もともと日本のような終身雇用的な習慣や考え方が無い
アメリカならではの、雇う側と雇われる側のドライな関係が
そんなシーンにも見てとれる


リストラ請負人という職業は
冷酷非情な人間ならば誰にでもできそうだが
本作のシーンにもあるように、年配の社員などは
「何十年もこの会社の為に捧げてきたのに、なんでこんな小娘に
クビを切られなきゃならんのだ!」といった具合に
感情を露わに逆上する場合も、ままあるようで
やはり大学出たての若い人がすぐにできる職業ではないようだ

マイレージ、マイライフ2

主人公のライアン(J・クルーニー)は
自分の人生にバックパックに入らない荷物を背負うことを嫌う
結婚もしていなければ、家も待たず、もちろん子供もいない
気ままな独身生活で1年のうち322日も
企業のリストラ対象者に解雇通告するため出張するという生活

「君たちに明日はない」の村上真介もそうだが
リストラ屋が変に家庭など持ってしまうと
リストラされた人の家族などの悲惨な状況を
リアルに感じてしまうため
あえてそういう身の置き方をしているのだろう

そんなライアンが自分のバックパック人生に
疑問を感じ始める出来事がいくつか起こる

ひとつはナタリー(アナ・ケンドリック)という自分とは正反対の
人生観を持つ新入女性社員と
アレックス(ヴェラ・ファーミガ)という仕事も人生観も共通する
キャリアウーマンの2人の女性との出会い

もうひとつは結婚式当日に突然「結婚を辞めたい」と言いだした
妹の婚約者を説得しながら自分の言葉に矛盾を感じたとき

それまで人との深いつながりを避けてきた彼の中に
人との“つながり”の大切さが芽生え始める
そして新たな人生へと1歩踏みだそうと決心した彼に
待っていた現実とは・・・



仕事は誰にとっても人生の大半を占める大事な要素
でも会社にどっぷりと人生を捧げてしまうと
結局、会社に守られて、会社に依存している人ほど
真っ先にリストラされていくことが多いのも事実

今の世の中、自分の人生を会社中心に考えてはダメなのだと
改めて教えてくれる映画だけど
実際リストラされた人には、けっこう堪える映画です。


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