映画 『ソラニン』 レビュー

忘れていたあの頃の気持ちを思い出させてくれる・・・



泣ける度★★☆☆☆ オススメ度◎◎◎◎
ソラニン
監督 三木孝浩/脚本 高橋泉/原作 浅野いにお/音楽 ent



【概要】
60万部を売った浅野いにおの原作コミックを
音楽系PV監督の三木孝浩が映像化した青春恋愛ストーリー


【レビュー】
学生時代に音楽系サークルでバンドをやっていた私には
この映画はグッときた・・・

それまで何とか音楽の仕事に携わりたいと思っていた私は
卒業してある仕事でCMの音楽録音の現場に行く機会があり
初めてスタジオミュージシャンの演奏を聴いて
そのあまりのレベルの違いに愕然となり
その日限り、スッパリと音楽を諦めた

それ以来それまで毎日弾いていたギターを封印し
今の自分の仕事に打ち込んだ
幸い美術系の大学を出てそちらの方を仕事に活かせたので
進んだ仕事も自分の好きなことの一つだったため
音楽を仕事にできなくてもさほど苦にならず
40代になるまで殆どギターには触らなかった

でも、ある日電車の中でS社の車内吊り広告に
「いつの間にか大人になって、いつの間にか音楽のそばにいない」
というコピーを見て≪これは自分のことだ!≫とショックを受け
再びギターを手に取った

それ以来、学生時代に買えなかったブランドのギターを買って
弾けなかった曲や、やりたかった曲などを毎日練習し、
再び昔の仲間とバンドを組んで、今もバンド活動を続けている。

私の場合、進んだ仕事も多少、音楽に関わる仕事だったため
いろんなプロのミュージシャンたちの歌や演奏を
何度もスタジオで生で聴く機会があった

そのつど感じたことは、音楽業界はとても層が厚く
本当に音楽で食えている人はその中のほんの一握りで
それでも音楽と離れたくない、ほとんどの人は
その周りの音楽に関わる仕事で食べている
(この映画の冴木隆太郎のように)

生活の為にやりたくない仕事を続けていると
体の中にソラニン(毒)が溜まっていくと
この映画は表現している
私は音楽ではないけど、やりたいことをずっと続けてきたので
その辺りのストレスはあまり感じたことはないが
高給の為に毎日人の金を数えている人
朝早くから夜遅くまでPCの前に釘付けになっている人など
確かにソラニンが溜まっていきそうな気もする

でも青春時代の一時期、真剣に音楽に打ち込んだ人は
中途半端な練習量じゃ上手くなれないこと
オリジナル曲を生み出す苦しみ
バンドメンバーとのコミュニケーションの難しさ、など
音楽の難しさを痛いほど解っているだろうから
本作の“種田”の葛藤や“加藤”“ビリー”の気持ち
並大抵の練習量じゃ実現しなかったであろう
ラストのライブの予想以上の迫力や完成度など
涙しながら心の中で拍手を送ったのではないか?

この映画の評価は賛否両論、
中にはけっこう厳しい評価もあるようだけど
この映画を観ていたら
好きなことに打ち込んだあの頃の情熱が
ふつふつと甦って来て
忘れかけていたあの頃のピュアな感覚や想いを
改めて感じて思い出させてくれた
私にとっては“ど真ん中のストライク”な
“青春情熱想起ムービー”だった

でも私が今もバンドでやっている曲は
20歳の頃に聞いていた
“EAGLES”や“DOOBIE BROTHERTH”で
ほとんど進歩がないのだけれど
多くの人の音楽は20歳くらいで止まったままなんじゃない?



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