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武士道シックスティーン 映画レビュー

剣の道を通じて清々しい涙を流そう!


泣ける度★★★☆☆ オススメ度◎◎◎◎
武士道シックスティーン
監督・脚本 古厩智之/脚本 大野敏哉/原作 誉田哲也/音楽 上田禎



【映画解説】
同じ剣道をやりながらも、まったく勝負に対する考え方の違う二人の女子高生が
剣道を通じて、戦うこと、勝つこと、真の強さの意味を学んでいく青春剣道ムービー


【映画レビュー】
主演の二人の男性ファン狙いのただの青春映画か?
と、思いきやとんでもない!
観ているうちに目頭が熱くなり
ラスト近くで思わず感涙!
なかなかいい映画を観させてもらいました。

特にキャスティングが良い!
主演の二人、“香織”と“早苗”が生き生きしてるし
観ていて気持ちがいい

いまどきこんな素直な女子高生いる?
と、ちょっと思ったりしますが
題材が剣道なだけに、いてもおかしくないかも?
と、納得したりして…
出てくる男子高校生もとてもさわやかで
やっぱりうちの息子にも武道をさせるべきかなぁ?
と、考えさせられました。



16歳と言えば青春まっただ中
勉強以外に楽しいことがいっぱいあって、謳歌したい時期
でも、香織(成海璃子)は道場主の父に
幼いころから剣道だけをやらされて、剣の道一筋
剣道で勝つこと以外、眼中に無い
一方、早苗(北乃きい)は剣道もするが勝ち負けにこだわらず
他の女子高校生と同じようにオシャレをしたりして
高校生活を楽しんでいる


主人公の二人の描き方も対照的で
初めこそ香織が強く、早苗が弱そうに見えるが
途中で自分の剣道人生に疑問を持ち始め、葛藤する香織は
純粋に何かに打ち込んできた人が、躓いたときに崩れてしまう
ガラスのような弱さも合わせ持つ
早苗が勝負になると逃げるようにしてきたのは
父の人生を見てきて自然と身に付いた、ある種の防衛本能で
普段はその強さを見せずに
ひ弱なキャラで周りを安心させつつ
いざという時、芯の強さを発揮する
本当に強いのは早苗のような人なのでは?
(社会でも意外とこの手の人が出世する…?)


その辺りの人間の本当の強さや心の機微を
剣道と言う勝ち負けのはっきりしている題材を通して
観客に語りかけてくるこの映画は
主演の二人の実年齢と近い違和感のない好演と相俟って
純粋に楽しめる青春映画に仕上がっている



古厩監督の演出にかなり厳しい批判もあるようだが
特に泣けるようなストーリーがあるわけでもないのに
じわりと感動の涙がいつの間にか頬を伝わっていて
観たあとに清々しい気持ちにさせてくれる
インディーズ青春映画の雄の本領を発揮したと思える
おすすめ映画です!

追伸
映画を観た後で誉田哲也氏の原作を読んで
ここを映画でサラッと流しちゃだめでしょ!
思ったシーンがあったので追記しますが

香織がふと己の剣道に疑問を感じ、部活を休んで
抜け殻のようになってしまうシーン
映画ではあまり深い心理描写は描かれていないが
原作(文庫の267P~272P)では幼い時から父に剣道一筋で鍛えられ
子供らしい遊びも満足にさせてもらえなかった兄と香織が
剣道の稽古へ行くときに通る近くの児童公園には
いつも同級生たちが遊んでいて
「香織ちゃん、また剣道?いつ遊べるの?」と訊かれるが
物心ついたときから、剣道しか知らない香織は答えられない。
いつも隣にいた兄が「また今度ね」と代わりに言ってくれたが
その公園で同級生たちとの遊びが実現した事は一度もなかった。
道場での稽古帰り、真っ暗になった公園には子供たちの姿はなく
稽古で、打たれても蹴られても、転ばされても泣かなかった香織が
なぜだか急に悲しくなり涙をこぼす
そんな香織に小さくしゃがみこんで、兄は優しくこう言う
「・・・香織。剣道。やめたいの?」
「もしそうなら、僕が、父さんにいってあげるよ」
答えない香織に
「香織、つらかったら、僕には、そういっていいんだよ」
と言ってくれる兄に、つらいのではなく
暗く、誰もいなくなった公園が、ただ寂しいと感じ、涙がこぼれただけ
でも、その一言すら飲み込んだ香織は、兄にこう言う
「あたしは・・・兄ちゃんが、いてくれれば・・・いい・・・」
その香織の一言に、兄はどう言葉を継ぐべきか、迷ったような顔をする。

このたった1~2ページのくだりを読んだだけで
目頭が熱くなった
言わば、この作品のハイライトとも言うべきシーンを
何でもっと時間をかけて描かないのか?

映画だけを観た時は、それなりに良くできていて、オススメしたが
原作を読んで、いちばん大事なこのシーンが
サラッと描かれていることを知り
ちょっと演出と脚本に疑問を感じた

もしDVDで観る予定がある方は
ぜひ原作本も読んで、映画の描き方との違いの感想を
聞かせて欲しいものである。




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