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あの夏の子供たち 映画レビュー

フランス映画観賞論???



泣ける度☆☆☆ オススメ度◎◎ 
あの夏の子供たち
監督・脚本 ミア・ハンセン=ラヴ




【映画解説】
尊敬する映画プロデューサーの自殺という経験を基に
自ら命を絶ってしまった父親の死に戸惑いながらも
その悲しみを乗り越えようとする家族の再出発の人生の光と影の物語を
ミア・ハンセン=ラヴ監督が繊細に描いた人間ドラマ


【映画レビュー】
「あの夏の子供たち」 LE PERE DE MES ENFANTS/THE FATHER OF MY CHILDREN
原題に夏という単語は入っていないが
タイトルから察するにスポットは子供に当てられている

本作の主人公の父は小さな映画制作会社の社長で
映画プロデューサーだ
映画の仕事でいちばん大変なのは制作資金集めだろう
最近日本でも「○○制作委員会」なるファンドを組んで出資者を集め
儲かったら興行収益をその出資者に分配する
方式が取られているようだが
それは一種の博打のようなもので
本の段階で資金集めをするので
出来上がりの良し悪しで観客の入りが大きく変わり
興行成績が悪ければ
まったく元が取れない事も大いにあるわけだ

本の段階でどのくらいの規模で
どんな監督と役者を使い
どんな映画にしていくか
どのくらいプロモート費をかけて宣伝するか
その辺のことを仕切っていくのが
映画プロデューサーという仕事だと
私は理解している(間違ってたらごめんなさい)

いちばん神経を使い
あらゆる面に豊富な人脈と気配りが必要な
最も過酷な職業ではないだろうか?

ただ、自分がすべて仕切った映画が
大成功を収めたときの快感と報酬は、計り知れないので
(『アメリ』は1作品でビルが建ったとか?)
この大きなギャンブルにのめり込み
映画プロデューサーという仕事に
魅せられていくのだろう…

本作の父グレゴワール・カンヴェル(ルイ=ド・ドゥ・ランクサン)は
仕事が忙しい分
家に帰ると、家族、特に娘たちを溺愛した

ただ、職業柄、家族で旅行している時も
常に携帯電話は手放せず仕事の電話をしっぱなし
妻も娘たちも判ってはいるのだが
そんな父に少し不満気味だった・・・

だが、父の会社も近年はヒット作に恵まれず
次第に資金繰りが上手くいかなくなり
借金を返せない日々が続く
会社をなんとか立て直そうと奔走するが
にっちもさっちもいかなくなって
ついに父親は自殺してしまう

妻と娘たちにとっては
自分たちをこよなく愛してくれた父親の突然の死に
ただ、ただ、呆然とする
後に残ったのは膨大な借金と
未完成の映画のみ

妻は哀しみの中、夫の会社を受け継ぎ
未完成の映画を完成させようと
奔走するのだが…

タイトル通り、妻を含め残された子供たちが
父の死を、どう受け止め
どう変わってゆくのか
そこがこの映画の表現したかったポイントだと思うが
そこの心理的描写がもうひとつだった気がする

幼い下の娘二人は難しいかも知れないが
父の死後知らされる意外な事実も含め
分別のつく年頃の長女の微妙な感情の変化などが
もう少し表現されても良かったように思う


私が過去にいくつかのフランス映画を観て感じたことは
フランス映画はアクションより人の心の描写を描いたものが多く
その点は日本映画に近いのだが
日本映画のような観客に訴えかけるようなものが少なく
抒情詩のように坦々と表現されている映画が多い気がする
あえて結論めいたものは出さずに
それをどう感じるかを観客にゆだねる
観方によっては「えっ?ここで終わっちゃうの?」
みたいに思えるような
悪く言えば中途半端なまま終わってしまう
そんな映画が多いように感じる

本作も冒頭の父の映画プロデューサーの仕事の多忙さと
それと対照的に家に帰ってくると
家族を溺愛する描写が延々と続き
それまでの娘たちの幸せそうな表情と
父が亡くなった後の娘たちの
どうしたら良いのか判らない表情や振る舞いを坦々と見せ
それを観た観客にどう感じるかをゆだねる
といった作りになっている


仕事の事でいろいろトラブッて悩んだ時に
死にたくなる気持ちは私にもわかる
だが、無様な姿をさらけだしても
それを子供たちに見せて
そんな生きざまもあるんだと教えるのが父親の役目なのではないのか?

本当に子供たちや家族を愛していたのなら
死んではダメなんじゃないのか?
苦しみも分かち合って乗り越えていかなければ
本当の家族とは言えないのではないか?

フランス映画ファンにはどう映るのか?判らないが
映画についつい感情移入してしまう私には
ちょっと物足りない映画だった・・・






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