ちょんまげぷりん 映画レビュー

今の東京が忘れかけているもの・・・



泣ける度★★★☆☆ オススメ度◎◎◎◎◎
ちょんまげぷりん
監督・脚本 中村義洋/ 原作 荒木源/音楽 安川午朗


【映画解説】
180年前の江戸から現代にタイムスリップしてきた侍が
ひょんなことからシングルマザーの家庭に居候してお菓子作りの才能を開花させ
人気パティシエになるてん末を描くハートフル・コメディー



【映画レビュー】
保育園に間に合わないので残業はできない
時間がないので食事はすべて冷凍食品をチン!
公共の場で子供が騒いでも厳しく注意しない
ふだん寂しい思いをさせているので
ついつい甘くなってしまう・・・
そんな母子家庭の典型ともいえる
ひろ子(ともさかりえ)と友也(鈴木福)
のっけから現代社会が抱える奥深い問題が山積という本作だが
それに気づかせてくれるのは
江戸時代からタイムスリップしてきた侍だ

木島安兵衛(錦戸亮)
はるか江戸時代から
突然現代の東京、巣鴨へタイムスリップしてきた直参だ

元来武士の生活はいい加減では成り立たない
特に安兵衛がタイムスリップしてきた江戸末期は
徳川幕府に仕える旗本のシステムが確立された
いわゆるサラリーマン侍の典型
ライバルも多く手柄を立てる機会もないから
毎日せっせと言われた仕事をキチンとこなしていかなければ
お役御免になってしまう
いいかげんでは武士は務まらないのだ

そんな勤勉で実直な性格が
現代社会の見て見ぬふりに納得がいくはずがない
キチンとしなければならないことはキチンとする
そこでハマったのがお菓子作り!
お菓子は他の料理より材料の分量で味に大きく差がでる
典型的なキチンとした料理
加えて刃物の扱いに関しては
誰よりも慣れている武士ですから!

そんな男性版キチンとさんが
パティシエコンテストで負けるはずもなく
更なる高みに向かって寝食を惜しんで猛勉強
そこで、またまた現代社会の働く女との雇用問題にぶち当たる

安兵衛の言うように江戸時代は
奥向きの御用は女の仕事
表向きの御用は男の仕事
というバランスで成り立っていた
だが現代は片方の収入だけでは子育てもままならぬ厳しさから
共働きぜざるを得ない家庭がかなりの割合で増えている
夫婦の共同作業としての子育てならば
女性が働いていてもなんとかなるとは思うが
母子家庭で子育てとなると
ありとあらゆる障壁が山積しているのが現代社会の現状だ

この映画は一風変わったハートフルコメディのようだが
江戸時代の侍の視点で
現代社会の問題点を鋭く抉っている
問題提起的な映画でもある

中村義洋監督らしく
細かい会話のひとつひとつに
思わず笑ってしまうのだが
気づくと笑いながら涙している自分がいる
さすが『ゴールデンスランバー』のヒットは伊達じゃない!


スイーツ好きな方はもちろん
シングルマザーも
シングルファザーも
ダブルインカム夫婦も
自分の子育てを改めて見直す気になる
子育て奮闘中の方々に是非見てもらいたい秀作です!





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