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酔いがさめたら、うちに帰ろう。 映画レビュー

アル中をなめたらいかんぜよ!



泣ける度★★★☆☆ オススメ度◎◎◎◎◎
酔いがさめたら、うちに帰ろう
監督・脚本 東陽一/原作 鴨志田穣


【映画解説】 公式サイトはこちら⇒
人気漫画家・西原理恵子の元夫で戦場カメラマンの鴨志田穣が
自身のアルコール依存症の経験をつづった自伝的小説を
ベテラン、東陽一監督が映画化したヒューマンドラマ。


【映画レビュー】
飲み屋のカウンターで酔いつぶれてしまい
イイ気分で家に帰って、トイレに入ったと思ったら
いきなり大量の吐血をして救急車で病院へ
そのまま3日間も昏睡状態で眠り続ける・・・
目覚めた安行と母の会話から
その吐血が10回目だと知り
主人公“塚原安行”(浅野忠信)のアルコール依存症が
半端じゃないことを見せつけられる。


昔からアル中と言われていた【アルコール依存症】とは
薬物依存症の一種で、飲酒などアルコール(特にエタノール)の
摂取によって得られる精神的、肉体的な薬理作用に強く囚われ
自らの意思で飲酒行動をコントロールできなくなり
強迫的に飲酒行為を繰り返す精神疾患である。(ウィキペディアより)
と言われる通り、りっぱな精神病なのだ。

本篇でも安行が治療のために入れられるのが精神病院で
アルコール依存症患者専用の病棟があり
体だけではなく心も治療していかないと
立ち直ることはできないのか・・・と
改めてこの病気の恐ろしさを思い知らされる。

軽いものであれば、頭痛、不眠、イライラ感、発汗、
手指や全身の震え(振戦)、眩暈、吐き気など主に身体的な症状だが
重度になってくると「誰かに狙われている」といった妄想や振戦せん妄
痙攣発作(アルコール誘発性てんかん)なども起こり
幻覚(幻視・幻聴)も頻繁に起こる症状で
小さな虫のようなものが見えたり
いるはずのない人が見えたり
耳鳴りや人の声が聞こえたり
怒りっぽくなったり、抑うつ状態になるなど
完全に精神的な疾患症状が表れる。

本作でも安行には幻覚症状がでたり
ふだん温厚な性格なのに急に怒鳴ったり
同じ病棟の患者に、突然殴られたりするが
当の本人は、まるで覚えていないという
かなり重度のアルコール依存症なのだということがわかる。

この病気は本人が努力して克服する以外に治しようがなく
まわりの家族たちは、ただジッと見守るしかない
そんな、元妻であり母である“園田由紀”役の永作博美の
苦しいけれど逃げずに
すべてを受け入れる芯の強い女の演技が光っている。
父を「おっとしゃん!」と呼ぶ娘と兄の二人の子供たちの
けれんみの無い自然な演技も好感が持てた。

脚本を読んだ途端、この役を好きなように演じたいと
心から思ったというだけあって
あまりお酒が飲めないので酔っ払う機会が無いという
浅野忠信の酔っ払いぶりも、なかなか様になっている。

生来、心優しい性格の安行が
戦場カメラマンという職業上
世界各地の厳しい現実に耐えられず
お酒に逃げてしまったという悲しいエピソードを
退院間際の自己紹介スピーチで語る場面では
思わず目頭が熱くなった。


アルコール依存症患者の治癒率はとても低いらしいが
それを見事に克服し
離婚していた西原理恵子さんとその家族のいる「うち」に帰り
癌で亡くなるまでの半年間を
家族と一緒に穏やかに暮らしたという鴨志田穣氏

「最後にちゃんと帰ってきました。いい男でした。」
という西原さんの残した言葉に
アルコール依存症の夫と向き合い
共に戦い抜いた妻ならではの深い愛情を感じる。

エンディングの忌野清志郎の「誇り高く生きよう」の歌詞も
まるでこの映画のために作ってもらったようで
心にじわ~っと沁みてきた・・・





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