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 最後の忠臣蔵 映画レビュー

使命の為に生き続けるという武士道


泣ける度★★★★★ オススメ度◎◎◎◎◎ 最後の忠臣蔵
監督 杉田成道/脚本 田中陽造/原作 池宮彰一郎
製作総指揮 ウィリアム・アイアトン/音楽 加古隆


【映画解説】 公式サイトはこちら⇒
大石内蔵助率いる赤穂浪士の吉良邸討ち入り事件で、四十六士が主君に殉じ切腹したが
ひそかに生き残った知られざる二人の男の物語を描く池宮彰一郎の同名小説を
「北の国から」シリーズの杉田成道監督が映画化した、もうひとつの忠臣蔵物語


【映画レビュー】
泣けた!
今年、観た映画の中でいちばん泣けた!
『武士の家計簿』では
新しいカタチの時代劇に、暖かな涙を流したが
本作は忠義の中の忠義、あの『忠臣蔵』を
別の視点でとらえた、まったく新しい『忠臣蔵』だった。

武士道とは、主君の為に命をささげ
主君が果てるときには、潔くお伴をして命を絶つことを
何よりの喜びと感じるくらい
自分が信じて仕えた主のために人生を捧げている生き方
(死生観が現代の我々とはまったく違う生き方)
なのではないか?と思うのだが?


本作の主人公“瀬尾孫左衛門”(役所広司)は
その主君“大石内蔵助”に討ち入り前夜“密命”を託される
それは自分と共に討ち入りして死ぬことを許されず
生きて内蔵助の妾とそのお腹の中の子供を守り
無事育て上げるという大役

主君の命令は絶対の武士道
孫左衛門は泣く泣く、その密命を引き受ける
そして、出産のとき亡くなったのか?母“可留”の代わりに
“可音”と名付けた内蔵助の隠し子を
然るべき家に嫁がせるため、男手ひとつで
16年間育て上げる。

討ち入りで伝令役を務めた“寺坂吉右衛門”(佐藤浩一)も
内蔵助から、残った家臣と四十七士の家族を助け
討ち入りの詳細を後世に伝えよ、という役目を命ぜられ
死ぬことを許されなかった、もう一人の家臣

二人に共通しているのは使命を全うするために
「生かされている」という辛さ
主君を追って「死ぬことを許されない」悔しさ
赤穂四十七士の忠義が評判になり
武士の鑑として語り継がれれば継がれるほど
死に損なってしまった二人には16年もの間
世間の目や裏切り者という思いが強くのしかかり
自己嫌悪感に苛まれる日々を過ごしながら生きるという
屈辱に耐えねばならない
主君と共に命を絶つが武士道なら
主君の命で生き続けなければならぬのも武士道なのだ。


それぞれに生きろ!と命じられた二人だが、その立場はまたっく違う
使命を受けて生き残った藩士と四十七士の家族に
討ち入りの仔細を伝え続ける吉右衛門は
かろうじて日の当たる生き方をしてきたが
密命を受けて内蔵助の娘を育てる孫左衛門は
討ち入り前夜に逐電したとされている、いわば日陰の身
共に16年年の歳月を費やし
やっと使命を全うするときが来たのだが・・・


ほとんどの女の子は
いちばん最初にお父さんに恋をするという
生れて初めて触れる異性がお父さんで
その異性は無償の愛を与えながら育ててくれる
私のまわりにの父親も自分の娘は目に入れても痛くないほど
溺愛している人ばかりだ
幼いころの可音と孫左衛門も
まるで本当の父娘のような、そんな関係だったのだろう
16歳の娘に成長した可音も
御多分にもれず父親代わりの孫左に恋をする
だが、二人は親子ではない
主君の娘と家臣という身分の違いが歴然とあり
可音が成長するごとに距離を置き始める孫左に不満が募る・・・

最後の忠臣蔵2

武士道という厳しい戒律と
微妙な女心とのインモラルな描写も
この映画の見せ場のひとつだ
ふたりの心の葛藤を代弁するかのように
インサートされる人形浄瑠璃「曽根崎心中」
の語りが効いている。

使命を全うするために生き続けるという主君への忠義心
手塩にかけ育て上げた娘(主君の娘だが)への親心
さまざまな想いが重なるラストシーン
孫左衛門の脳裏をよぎる16年間のカットバックには
胸を熱くさせられ、涙が止まらない。

毎年、暮れになると、おきまりのように放映される
ちょっとマンネリ気味の「忠臣蔵」だが
この『最後の忠臣蔵』は今までとは違う
現代の私たちも十分に共感できる
どんな人の心にも通じる、新しい忠臣蔵だ!





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