スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
category
スポンサー広告
Relation Entry

愛する人 映画レビュー

母と娘の絆と背負わされた十字架


泣ける度★★★☆☆ オススメ度◎◎◎◎
愛する人
監督・脚本 ロドリゴ・ガルシア/ 製作総指揮 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
音楽 エドワード・シェアマー


【映画解説】 公式サイトはこちら⇒
生まれたばかりの娘を手放した母と生まれてすぐに里子に出された娘
37年間互いを知らずに生きてきた母と娘の運命とそれに纏わる
不思議な絆を綴ったヒューマンドラマ


【映画レビュー】
原題は『MOTHER AND CHILD』
文字通り母と子の物語だ

私は父親なので子供に対する感覚は
母親である妻とは違うと思うが
それでも生れたばかりのわが子を
何らかの理由で手放さなければならず
別々に生きていかなければならなかったら
やはり本作のカレン(アネット・ベニング)のように
いつも心のどこかでわが子の事を
気にしながら生きていることだろう・・・


私たち夫婦もルーシー(ケリー・ワシントン)夫妻のように
結婚後8年間も子供ができず
諦めて養子を貰う話を妻が言い始めた矢先
突然、子宝に恵まれた

その時の喜びといったら
とても口では言い表せないくらいの嬉しさで
無信仰の私が、思わず神に祈ったほどだ

生れた息子は毎日のように
私の胸の上で
私の心臓の音を聞きながら、安心して眠ってしまい
そんな息子の寝顔を見ながら
至福のひとときを味わったものだ

あの幸福な時間は
子供が好きで、子供をずっと待ち望み
待望の子供を授かった人にしか解らないのではないか?

その子供との幸せなひとときを
まったく味わえずに
離れ離れにさせられてしまったカレン
届くはずの無い娘への手紙を
毎日書き続けるカレンの気持ちは
察して余りあるものがある

里子に出されたエリザベス(ナオミ・ワッツ)も
自分の親がどんな人なのか
ずっと思いめぐらせながら生きてきたのだろう・・・
ときには哀しみ、自分を捨てた親を恨んだかも知れないが
それを通り越し自分も親になる年齢に達したときは
本心から実の親に会いたかったに違いない

その辺の心理描写をロドリゴ・ガルシア監督は
実に上手く演出している

母の愛を知らずに生きてきたエリザベスは
あえて結婚もせず家族は作らないように
米国では受けられない卵管結紮手術を受けていた
それなのに何の因果か妊娠してしまう

成功した弁護士というキャリアと
未婚の母となってしまうことを考えると
当然、堕胎するだろうと手術の手配をする会社の担当医に
怒りをぶつけるエリザベスの複雑な気持ち

自分を堕胎せず生んでくれた母親と
同じ気持ちを知りたくて
医者から安全な帝王切開を勧められても
あえて危険な自然分娩を選んだエリザベスの気持ちは
痛いほど伝わってくる


子供は3歳までは親のエネルギーを吸収し
3歳以降は、そのエネルギーを発散しながら育つらしい
だから、小さい時に子供と離れてしまうと
親は吸収されたエネルギーを取り戻すことができずに
グッと老け込んでしまうという・・・

自分の肉の一部として
十月十日もの間、おなかの中で大切に育てた命
その命と別々に生きていかなければならない運命
母と娘が背負わされた十字架の重さは
アレハンドロ・ゴンザレス色ならではだ


子供と一緒に生きてゆきたくても、生きられない母
子供が欲しくてたまらないのに、授からない母
母にとって子供とは?
子供にとって母とは?
そんな母と子の絆や心理描写を通して
改めて命の大切さ、愛情とは何か?を考えさせられる
涙なくしては観られない
永遠のテーマの秀作映画だ!


※P.S
映画の中にナオミ・ワッツが裸で、自分の大きなお腹を
愛しそうにさするシーンがあるのですが
最近の特殊メイクは凄いなぁと思っていたら
なんとその時のナオミ・ワッツは実際に妊娠していて本物だったんですね!
そんな体で本作に挑んだナオミ・ワッツの意気込みも
本作をすばらしい作品にしているのだと思います。




ためになったらポチっとね!
人気ブログランキングへ ブログランキング blogram投票ボタン にほんブログ村 映画ブログ 新作映画・試写会へ

関連記事
スポンサーサイト
category
最新映画レビュー
genre
映画
theme
映画情報
Relation Entry

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。