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05/11のツイートまとめ

takes47

板垣 誠 Live in Bonnenuit「Love Castle」: http://t.co/hwkUNJTXnA、@YouTube がアップロード
05-11 19:26

板垣 誠 Live in Bonnenuit「Waltz for Debby」: http://t.co/UdF1UR5hm3、@YouTube がアップロード
05-11 19:20

板垣 誠 Live at Bonnenuit「Love Castle」: http://t.co/ItN2Ip2xHj、@YouTube がアップロード
05-11 17:03

板垣 誠 Live at Bonnenuit「Waltz for Debby」: http://t.co/WGU1cSqExY、@YouTube がアップロード
05-11 16:57

「アールくんと行くごみ処理見学ツアー」: http://t.co/ZwBrq5Iy5V、@YouTube がアップロード
05-11 16:41

SoNice 森スタ・バンドライブパーティ2014.4.27: http://t.co/jXiX10U1x9、@YouTube がアップロード
05-11 16:09

SoNice「光速道路」 森スタバンドライブパーティ2014.4.27: http://t.co/JL0sJ0pBLV、@YouTube がアップロード
05-11 15:54

村松さんと名曲セッションNo.3: http://t.co/sb6K5N98hE、@YouTube がアップロード
05-11 14:12

村松さんとの名曲セッションNo.2: http://t.co/V5I1hBgNuJ、@YouTube がアップロード
05-11 13:34

村松さんと“DOWN TOWN”: http://t.co/e6F35ldoX9、@YouTube がアップロード
05-11 13:20

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最新映画レビュー

アメリカン・スナイパー

なぜ『アメリカン・スナイパー』はアカデミー賞を取れなかったのか?


泣ける度★★★★★オススメ度◎◎◎◎◎
poster.jpg
監督 クリント・イーストウッド
脚本 ジェイソン・ホール
原作 クリス・カイル、スコット・マキューアン、ジム・デフェリス
製作 ティム・ムーア、ジェイソン・ホール、シェローム・キム
ブルース・バーマン


【映画解説】アメリカン・スナイパー☜公式サイトはこちら
アメリカ軍で最強の狙撃手と呼ばれアメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズ所属の
スナイパーであったクリス・カイルが、イラク戦争で数々の戦果を挙げながらも
心に傷を負っていくさまを描いた自叙伝的ムービー


映画レビュー
この映画を観るまでイラン・イラク戦争は日本人の私にとっては
対岸の火事的できごとだったが、
本作を見て今の米国が抱えている陰の部分を垣間見た気がする。

ベトナム戦争の悲惨さや、それによって被った元兵士の精神的、肉体的疾患を
取り上げた映画は何作か観てきたが、
イラン・イラク戦争のもたらした米国への影響を扱った映画は
あまり観る機会がなかった。

アカデミー賞を獲得した爆弾処理班の精神的苦悩を描いた「ハート・ロッカー」や
帰還した兄のPTSDを描いた「マイ・ブラザー」が記憶に新しいが、
それ以降では特に話題になったイラン・イラク戦争映画はなかったのではないか?

本作は、そのイラン・イラク戦争を題材に、元兵士でネイビー・シールズの狙撃兵
“クリス・カイル”の半生を描いているが、
映画の中で使用されている「レジェンド」という言葉とは裏腹に
イーストウッド監督は彼のこともイラン・イラク戦争もけして賛美はしていない
むしろイラン・イラク戦争がもたらした米国の光と陰を繊細に描いている。

主人公の“クリス・カイル”は実在の人物でレジェンドと呼ばれ、
敵を160人も射殺した伝説のネイビー・シールズ狙撃兵だ。
最前線で敵に向かう兵士たちにとっては
自分の身辺を遠くから見張り、危ない時は間一髪で敵を射殺してくれる。
これほど頼もしく心強い見方はいないだろう。

だが味方にとっては頼もしく誇らしい狙撃兵も、
全世界の平和的な観点から見れば、
敵兵を含め人間を160人も殺した殺人者なのだ。

そんな彼等に課せられている任務は想像以上に彼等の心に負担をかけ
蝕んでいるということが、本作でも浮き彫りにされている。
それ故に自分の妻や子供との平和な暮らしとのギャップに悩み、
自分でも知らないうちにPTSDに陥ってゆく。

米国内でも本作は賛否両論が飛び交い、評価は真っ二つに別れたという。


つい先日、ヨーロッパ旅行から帰ってきた息子が、
飛行機内で「バードマン」や「イミテーション・ゲーム」が観られるのに
なんでこの「アメリカン・スナイパー」を観られないのか疑問に思っていたら、
隣席のフランス人との会話で「私はアメリカン・プロパガンダ的な映画は絶対観ない」
という一言に妙に納得したと言っていた。

本年度のアカデミー賞をこの映画に与えたら
全世界から米国に嵐のような批判が相次いでいたのでは?
本作がアカデミー賞にノミネートされただけで終わったのは
そんな理由かも知れない・・・?




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最新映画レビュー

インターステラ−

これは、ただ宇宙を題材にした父娘愛の映画ではない!


泣ける度★★★★★オススメ度◎◎◎◎◎
インターステラ−
監督/脚本 クリストファー・ノーラン
脚本 ジョナサン・ノーラン
製作 ジョーダン・ゴールドバーグ、ジェイク・マイヤーズ、
キップ・ソーン、トーマス・タル
音楽 ハンス・ジマー

【映画解説】インターステラー☜公式サイトはこちら
劇的な環境の変化によって人類滅亡が迫る地球、それを回避するミッションに挑む男が
地球に残した家族への愛と地球を救おうとする使命の狭間で葛藤する姿を描く
クリストファー・ノーラン監督の壮大なSFヒューマンドラマ



映画レビュー
トレーラーだけ見ると宇宙を題材にした父娘愛の
お涙頂戴的な映画に見えてしまうのがとても残念だが
だからこそ実際に見た人たちが、この映画の壮大さ
映像美、宇宙観やその理論的な説得力、映画全体の完成度の高さに
度肝を抜かれ話題になっているのかもしれない?

昔から人類を救うために宇宙に旅立っていく
勇敢な宇宙飛行士の話は何度か観た記憶があるが
そのどれもがお涙頂戴的なヒーロー物に終わっていて
う〜む・・・となる作品ばかりだったが
本作は監督の訴えているポイントがまったく違う!

前半の地球が滅亡の危機にあることを訴えるくだりが
少し長いようにも感じるが
それがかえって後半の地球環境と全く違う異星で
ミッションを全うしようとする宇宙飛行士が体験する
脅威や恐怖に厚みを出していると思う。

特に宇宙空間や異星の自然現象の描写
宇宙船内部の細かい機器やロボットなどの精密な表現は
クリストファー・ノーラン監督ならではのリアリティで
観ている者も同じ宇宙にいるような感覚に引き込んでいく。

相対性理論に基づいた時間の表現もしっかり生きていて
異星での時間の進み方が違うことで起こる
歳の取り方の差などの演出が
より一層リアリティを感じさせる。

この映画のもう一つのテーマとも思えるのは
人間が感じる孤独感ではないかと思う。

地球に置いていかれた娘が感じる孤独感
幼い娘を地球に残して宇宙で耐える父の孤独感
先発隊として異星で救助の手を待つ別の飛行士の孤独感
異星に向かう調査隊を母船で何十年も待つ仲間の孤独感

人間は一人では生きては行けない
地球に暮らしていてもいろんな事情で
孤独を感じることもあるが
たったひとりぼっちで未知の異星に取り残される孤独感ほど
恐ろしい体験はないのではないか?

でもラスト近くに娘から言われる一言で
クーパー(マシュー・マコノヒー)が起こす行動が
観ている私たちの心に新たな希望の火を灯してくれる。

2001年宇宙の旅に並ぶ、永遠に語り継がれそうな
他に類を見ないスペースファンタジー+
ハートフル・ヒューマンストーリーMovieだと断言する!




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最新映画レビュー

ジャージー・ボーイズ

ミュージカル俳優の本物の歌に酔う!


泣ける度★★★★☆オススメ度◎◎◎◎◎
ジャージーボーイズ
監督 クリント・イーストウッド
脚本 ティム・ムーア、ティム・ヘディントン、ジェームズ・パッカー
ブレット・ラトナー、マーシャル・ブリックマン、リック・エリス
製作 フランキー・ヴァリ、ボブ・ゴーディオ


【映画解説】ジャージャー・ボーイズ☜公式サイトはこちら
1960年代に全米で人気を誇ったアメリカのポップスグループ、
ザ・フォー・シーズンズの光と影を、名匠クリント・イーストウッド監督が
ブロードウェイの大ヒットミュージカルを基に数々の名曲と共に描く
ミュージカルヒューマンドラマ。


映画レビュー
最高でした!特に音楽が好きな人は必見の映画だと思います。
イーストウッド監督も自ら楽器を演奏する音楽好きで有名ですが、
フォーシーズンズ役の4人のうち3人はミュージカルの舞台俳優を起用しているので
アテレコではなく実際に撮影現場で歌わせているそうです。

年代的には私よりも少し前の世代の音楽ですが、
えっ?この曲も?この曲も?と思わせるくらい有名な曲が頻繁に流れます。
特に『君の瞳に恋してる』が生まれた背景にこんなエピソードがあったなんて、と
あの曲を聞くたびに胸がジーンとなりそうです。
作曲担当のボブ・ゴーディオはコンポーザーとしても最高の一人だと改めて思い知らされました。

ラストシーンはミュージカル映画のように全員が歌いながら踊るという、
『ブルース・ブラザース』のワンシーンのような大サービス!
クリストファー・ウォーケンが踊っている姿を初めてみました!(笑)

土曜日なのに客席はガラガラだったので、こういう音楽系の映画はヒットし難いんですかねぇ・・・?
まだ観ていない方は打ち切り前に観ておいたほうがいいと思いますよ。
大音響で聴く音楽も素晴らしいからDVDではきっと後悔すると思います。




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最新映画レビュー

エクソダス 神と王

『十戒』『ベンハー』を超えた?壮大なリドリー エピック・アドベンチャー


泣ける度★★★☆☆オススメ度◎◎◎◎◎
エクソダス
監督/製作 リドリー・スコット
脚本 アダム・クーパー、ビル・コラージュ、ジェフリー・ケイン
スティーヴン・ザイリアン
音楽 アルベルト・イグレシアス
製作 ピーター・チャーニン、ジェノ・トッピング
マイケル・シェイファー、マーク・ファハム


【映画解説】エクソダス 神と王☜公式サイトはこちら
「グラディエーター」「ブレードランナー」の巨匠リドリー・スコットが描く
未だ嘗てない奇跡のスペクタクル・アドベンチャー・ムービー


映画レビュー
私が小学生の頃、社会科の授業で鑑賞させられた映画が
『十戒』と『ベンハー』だった
当時小学校の3〜4年生だった私は
どうせ授業で見させられる映画なんてつまらないだろうと高をくくっていたのだが
モーゼが祈ると突然、海が真っ二つに割れるシーンには度肝を抜かれ
その映像は40年以上たった今でもはっきりと脳裏に焼き付いている。

『ベンハー』も当時CGやSFXなどない時代に
戦車レースの迫力あるシーンと試合会場の壮大なスケールには
本物の遺跡で撮影したのでは?と疑わなかったほど
この2作品は歴史映画ではその後超えられることはない
大スペクタクル・アドベンチャームービーの金字塔だった!

そんな私の概念を見事に覆してくれたのが
この『エクソダス 神と王』だ!

冒頭シーンから期待させるリドリー・スコットテイスト
俳優も女優もこの人しかいないという選び抜かれた人選
美術・衣装・ロケ地・CGと決して妥協を許さない
リドリー監督ならではの緻密な映像表現
特に『十戒』で割れた海はどう表現するのかと思っていたら
さすがリドリー演出はそのシーンには変なCGを使って海を割らせるのではなく
自然現象を巧みに利用したシーンに上手くCGとFSXを取り入れて
観客の納得できる大迫力シーンに仕上げている。

チャールトン・へストンの演じたモーゼ
子供心にも近寄りがたい神がかった人物像に映ったが
今回のクリスチャン・ベールのモーゼ
悩み、弱みも見せる人間味のある人物像で
小学生の頃にこういうモーゼを観せられていたら
もう少し旧約聖書の出エジプト記に興味を持っていたかもしれない?

『十戒』でも10の奇跡は表現されていたと記憶しているが
本作のこの部分のリアリティ溢れる映像表現が
より一層、神の力と恐ろしさを見せつけられるようで
さすが妥協を許さないリドリー監督ならではの説得力と感じた。

私は3D映画はあまり好まず2D派なのだが
この映画だけは3Dで観た方が
よりリドリー監督の映像マジックに浸れるかも知れない?
(ちなみに試写会は3Dでした)

それにしてもブレードランナーのレイチェル(ショーン・ヤング)といい
本作のツィポラ(マリア・バルベルデ)といい
リドリー・スコット監督は美人好きですなぁ・・・




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最新映画レビュー

スター・トレック イントゥ・ダークネス 映画レビュー

こんなに泣けるSF映画は初めてだ!


泣ける度★★★★★ オススメ度◎◎◎◎◎
スター・トレック-イントゥ・ダークネス02
監督 J・J・エイブラムス
脚本 ロベルト・オーチー、アレックス・カーツマン、デイモン・リンデロフ
原作 ジーン・ロッデンベリー
音楽 マイケル・ジアッキノ
製作総指揮 ジェフリー・チャーノフ、デヴィッド・エリソン、
      デイナ・ゴールドバーグ、ポール・シュウェイク

【映画解説】スター・トレック イントゥダークネス☜公式サイトはこちら
前作に引き続きJ・J・エイブラムスが監督を務めるSFアクション大作の続編。
謎の男によってUSSエンタープライズが最大の危機を迎える人類の未来を懸けた
壮大な戦闘を人間味あふれるタッチで描く。

【映画レビュー】
SF映画というと、どちらかといえばSFXを駆使した戦闘シーンや
アクションに膨大な費用をかけて、大スクリーンの迫力も加わり
ストーリーよりもビジュアル重視の映画になりがちな作品が多いが
この「スター・トレック イントゥ・ダークネス」はちょっと違う

もちろん監督が特撮を得意とするJ・J・エイブラムスなので
ビジュアル面も十分に見応えあるものに仕上がっているが
人間同士?(本作の場合は人間と宇宙人?)の
心の葛藤や機微の描写が秀逸で
まるで東映の任侠映画を観ているような
思わずホロリとさせられてしまう憎い演出が随所に出てくる

前作でも破天荒で突っ走りぎみの若き日のカーク船長と
常に冷静で正しい答えを導きだすスポックという
動と静の組み合わせの描き方が
何とも言えずこの映画の世界観を作り出していたのだが
今作ではあの沈着冷静なスポックの心に
ある出来事がきっかけで熱い炎が灯される瞬間を
垣間見ることができる
しかもその描き方が実に見事なのだ

前作や「SUPER 8」のときにはそれほど感じなかった
人間味の描き方が
本作では磨きがかかって特撮の大迫力に
圧倒されていたと思ったら
知らない間に涙がホホを伝っていて
悔しいけど思わず「ウーム、やるなJJ・エイブラムス」と
うなってしまった(笑)

また本作ではヒーロー以上に印象に残る
新たなヒールが誕生している
「戦火の馬」「裏切りのサーカス」などで印象深かった
英国俳優“ベネディクト・カンバーバッジ”だ

イギリス人特有の気位の高さを感じさせる彼の表情が、
自分の目的のためならば
平気で人類など皆殺しにする
冷酷無比な“ジョン・ハリソン”の役所に見事にハマった!

本作のおもしろさは
カークの熱さとスポックの冷静さという対比に
もうひとつジョン・ハリソンの冷酷さという
また別のベクトルが加わることで
常に沈着冷静なスポックの心にも
熱いものが芽生え始める点ではないだろうか?
あのスポックを本気にさせるほど、
この新たなる敵は手強かったということだ!

とにかく、上映され始めた“マン・オブ・スチール”もいいけど
こっちも観て損はしないから、騙されたと思ってご覧あれ(笑)




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最新映画レビュー

華麗なるギャツビー 映画レビュー

リメイク版はオリジナル版を超えているか?


泣ける度★★☆☆☆ オススメ度◎◎◎◎◎
華麗なるギャッツビー
監督/脚本 バズ・ラーマン
脚本 クレイグ・ピアース
原作F・スコット・フィッツジェラルド
製作総指揮 バリー・M・オズボーン、ブルース・バーマン
音楽 クレイグ・アームストロング

【映画解説】華麗なるギャッツビー☜公式サイトはこちら
F・スコット・フィッツジェラルドの名作、あの「グレート・ギャツビー」を
『ロミオとジュリエット』『ムーラン・ルージュ』のバズ・ラーマン監督が
レオナルド・ディカプリオを主演にリメイク
大富豪J.Gの絢爛豪華な世界を得意のビジュアル感覚で見事に再現している。

【映画レビュー】
コッポラ脚本の「華麗なるギャッツビー」を知らない世代には
結構おもしろい映画として観られたのでは?
でも、あの「華麗なるギャッツビー」を知っている私たちより上の世代には
なんか、役者が子供っぽすぎるように感じてしまうのは何故???

かくいう私もロバート・レッドフォードが演じたオリジナル版を
殆ど覚えていなかったので、DVDを借りて観直しました(笑)
その第一印象が昔のギャッツビーは大人っぽかったなぁ・・・でした

日本人もそうだけど、昔の人は今の人と同じ年齢で比べると
とても大人っぽく見えるのは、やはり精神的に大人だったから
ではないでしょうか?

私はけして“レオナルド・ディカプリオ”も嫌いじゃないし
“キャリー・マリガン”も「17歳の肖像」を観た途端
彼女のファンになったほどだが、
やはりこの役は“ディカプリオ”より
“R.レッドフォード”が似合っていたし
“C.マリガン”より“ミア・ファロー”の方が
弱いのに狡い女の役はハマっていた気がするのです。

でもバズ・ラーマン監督の美的センスとスケール感は
この世界的不況の時代に、全盛期のハリウッド映画か?と見紛うくらい
ギャッツビーの絢爛豪華な生活ぶりを描いていたし
「ロミオ&ジュリエット」や「ムーラン・ルージュ」のような
華麗なる美術セットデザインの奇抜さと色彩感覚はこの映画でも健在です。

2013年という今現在で描くギャッツビーの世界より
以前のギャッツビーの方が描いている時代が近かったということも
観ていて気持ちに入ってくる感覚に無理がないと
感じてしまうひとつの理由かも知れません。
というのも1974年当時はアメリカ文化のリアル情報は
今ほど日本には入ってこなくて
それを日本人が知るようになる雑誌のポパイやブルータスも
まだ発刊されていなかったから
アメリカで大儲けした富豪たちのド派手な生活ぶりに
あまり違和感は感じなかったのですが
情報化社会の現在ではアメリカのリアル情報が
ネットを通じて毎日のように日本に入ってくるので
この映画の描いている世界がとても昔の遠い世界に見えてしまうから
ではないでしょうか?

でも当時でもR.レッドフォードの友達だったラルフ・ローレンが
映画の台詞にも出てくるピンクのスーツを
衣装提供したことは話題になりましたよね
今作ではギャッツビーの衣装はブルックスブラザースらしいですが

あと、以前のジャック・クレイトン監督の演出なのか
コッポラの脚本がそうなっていたのか
事故を起こした時、運転していたのがギャッツビーだったのか
デイジーだったのかが何となくボカされていて
“トム・ブキャナン”の屋敷に突然現れた“ジョージ・ウイルソン”に
ブキャナンが入れ知恵して、その後ギャッツビーの屋敷に現れるという設定になっていて
ブキャナンの自分とデイジーの生活を守ろうとする姑息さが
殺されたギャッツビーの哀れさと無念さを増長させ
観客の涙を誘う設定になっているのですが
今作ではそのシーンはカットされていて
事故現場でマートルの死体を見たブキャナンのシーンでまとめられているのも
情報化社会故の省き方なのでしょうか?

いずれにしろ以前のギャッツビーを知らない若い世代の方達も
この映画を観た後でも観る前でもいいので
1974年に制作された『華麗なるギャッツビー』を
レンタルして比べてみるのもおもしろいと思いますが・・・

ps.
後から分かったのですが“L.ディカプリオ”って1974年生まれなんですね!
そういう意味でも何かと因縁めいた作品ですね!




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最新映画レビュー

オブリビオン 映画レビュー

謎に満ちたストーリー展開と緻密な映像マジックに酔う


泣ける度☆☆☆☆☆ オススメ度◎◎◎◎◎
オブリビオン
監督/原作 ジョセフ・コシンスキー
脚本 カール・ガイダシェク、マイケル・デブライン
製作総指揮 デイヴ・モリソン、ジェシー・バーガー、ジャスティン・スプリンガー

【映画解説】オブリビオン☜公式サイトはこちら
2077年エイリアンからの攻撃を受け壊滅した地球を舞台に繰り広げられる
壮大なSFサスペンス超大作ムービー


【映画レビュー】
観終わって最初に出た言葉は「う〜む、完璧だ!」でした。

『トロン:レガシー』のジョセフ・コシンスキー監督が作る
人工的に作られた世界ではないSF超大作
という前情報に、かなり期待して観に行ったけど
これがなんと大正解でした!

『トロン:レガシー』でもあれだけの世界観を作り上げた
想像力はただ者ではない感を漂わせていましたが
今作でもそのクリエイティビティを存分に発揮させ爆発させた(w)
と言ってもいいくらい完璧な映像美です。

物語の想定は2077年エイリアンの攻撃を受けて壊滅した地球が
舞台となって展開していきますが
冒頭から何やら謎めいた進み方に、ホラー映画を思わせるドキドキ感や
サスペンス映画のワクワク感で観客を独自の世界に引き込んでいく
新しいタイプのSF映画になっています。

人によっては冒頭から中盤までの展開は
退屈さを感じるかもしれませんが
後半からの立て続けに起こる思いもよらぬ展開に
冒頭の部分が効いているんだなと
後から気づかされる憎い演出
私はマイケル・チミノ監督の『ディア・ハンター』で感じた
あの前半と後半とのギャップによる演出効果を本作にも感じました。

作中に登場するスカイタワーやバブルシップなど
『ブレードランナー』のシド・ミードのデザインに
勝るとも劣らない完璧なデザインで
そのすべてが監督自ら考案したり構想を練っていたものらしく、
コシンスキー監督の想像力には改めて感心させられます。

主演の“トム・クルーズ”も
50歳という年齢を感じさせない鍛え上げられた
肉体美と自らこなしているスタントアクション
次第に明らかになってゆく謎と共に変わっていく表情の演技など
さすが30年以上のキャリアを持つ正統派俳優の魅力を
存分に見せつけています。

映像面でも新しい挑戦が随所に見られます
まず劇場用長編映画では初となるソニーの4K出力対応カメラ
CineAlta F65を使用し、圧倒的な景観はもちろん
人物の肌の色や他の色彩表現にも、かなりの拘りを持って撮影されています。

中でも地上1000mに浮かぶスカイタワーから見える空は
あえてブルースクリーンを使わず
スカイタワーそのものをほぼ全面ガラス張りにし
そこから見える空はハワイのマウイ島のハレアカラ火山の
登頂3000mから実際に変化してゆく空を撮影したものを
14m×174mのスクリーンに20台のHDプロジェクターと
34のビデオフィードで映し出されたものらしく
とても気持ちのいい映像にのっけから圧倒されます。

ロケ地もアイスランドを選び
その空気感や荒涼感が
エイリアンによって壊滅的な被害を受けた地球という設定に
より一層のリアリティを加えています。

他にもオデッセイ号墜落現場のシーンでは
フライング・カムが駆使されており
空を飛び回るドローンの目線からのスピード感は
特筆ものです。

とにかく、役者、ストーリー展開、演出、美術、映像美など
どれをとっても完璧で、
我々の想像を遥かに超えたSFサスペンス超大作にし上げられています。

音楽は特に話題になっていませんが、エンドロールに流れる美しいピアノ曲も
『ブレードランナー』の“Memories Of Green”を
彷彿とさせる出来だと私的には思うんですが・・・

というわけで私としては『クラウドアトラス』に続き
ぜひとも観ていただきたいSF映画です!




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最新映画レビュー

アイアンマン3 映画レビュー

すばらしい発明も使い方次第で最悪の発明に・・・


泣ける度★★★☆☆ オススメ度◎◎◎◎◎
アイアンマン3
監督 シェーン・ブラック
脚本 ドリュー・ピアース、シェーン・ブラック
製作総指揮 ジョン・ファヴロー、ルイス・デスポジート
チャールズ・ニューワース、ヴィクトリア・アロンソ
スティーヴン・ブルサード、アラン・ファイン
スタン・リー、ダン・ミンツ
音楽 ブライアン・タイラー

【映画解説】アイアンマン3 ☜公式サイトはこちら
マーベル・スタジオ人気アクション・シリーズの第3弾
天才発明家トニー・スターク=アイアンマンの《最後の戦い》を描いたアクション超大作。


【映画レビュー】
最初に観た時、よく出来たストーリーに感心し、即
“アイアンマン”ファンになった私は1、2、3と欠かさず観てきましたが
やはり今回も1を超えることは出来ませんでしたね・・・
というのが素直な感想です。

それは多分、豪快なアクションもこの映画の魅力のひとつですが
やはりストーリーの出来ではないかと思います。

『アイアンマン1』ではトニー・スタークという天才科学者が
世界一性能の良い武器を作っている会社の経営者で
自分の会社が供給する武器で戦うアメリカという強い国を
裏から支えている陰のヒーローだと思っていたのに
運悪く中東で敵に捕まった時に
その敵が使っている武器も、自分が開発したものだったことに
ショックを受け、武器開発をキッパリと止めて
世界平和のために貢献できるモノ造りに
自分の才能を役立てようという決意のもと
誕生したのが“アイアンマン”だったという
非常によく出来たストーリーに、誰もが感心したのでは?
ないかと思います。

続く『アイアンマン2』ではロシアの天才科学者が
自分の才能の方がトニー・スタークよりも優秀だ
ということを認めさせるために
自らもっと強い“アイアンマン”になって
戦いを挑んでくるというものでしたが
その根底にはその昔スターク社に勤務していた時に
自ら発明した技術を盗まれた「裏切られた」という恨みのエネルギーが
ねじ曲がった形で現れたことになっています。

今回の『アイアンマン3』でも、やはり天才科学者が
トニー・スタークに自分の才能を売り込みにくるが
トニから言われた約束をスッポカされ
2時間以上も寒い屋上で待つうちに、
その優れた発明を悪の道に使用するようになる、という
やはり、恨みからくる負のエネルギーが
ねじ曲がった形で膨れあがり、アイアンマンの前に
立ちはだかるというストーリーになってます。
(キリアンは恨んではいないと言ってたけど・・・)
アイアンマンといえども、やはり人の心を踏みにじると
とんでもないしっぺ返しがくる、ということを
2と3では感じましたが・・・
このトニーという天才科学者は
お坊ちゃん育ちのせいか、人の心に鈍感なところがある
ちょっとダメ人間的な部分を持ったヒーローで
その辺りの人間臭さもアイアンマンファンにとっては
魅力のひとつなんでしょうが・・・


特に今回、残念に思ったのは
人の脳とDNAの操作で、組織を再生できる
不死身の肉体を武器に、アイアンマンに挑戦してくるのですが
見方を変えれば、世の中の身体障害者は
この発明で、すべて健全な肉体を手に入れることができ
健常者として生活が可能になる
まさにノーベル賞が貰える発明ではないか?
ということを考えたのは私だけでしょうか???

映画の中に左手のない女性がこの実験で
手が再生してくるシーンがあったのですが
私はそのシーンが凄く眼に焼き付いて
こりゃあ凄い発明だなぁ・・・と
遠隔操作で飛んでくるアイアンマンスーツよりも
妙に感心してしまったのです。(笑)


人間は心の弱い生き物なのか
こんな凄い発明も平和的利用に役立てようとせず
お金儲けや復讐のように使ってしまうのが
何とも悲しいことですが
あのとき、トニーが約束した待ち合わせの屋上にちゃんと行っていたら
もしかしたらそのすばらしい発明や技術が
良い方向に使われていたかも知れないと思うと
やはり人を裏切ったり、人の心を踏みにじったりしてはいけないという思いと
(トニー、もう少し人の気持ちを考えて行動しろ!怒)
やはり人の恨みは恐ろしいなと
人に恨まれるような事はしてはいけないなと
改めて考えさせられた映画だったと思います。(笑)

それにしても、アイアンマンスーツって誰が装着しても
あんなに、強くなれるんならば、
もうアメリカはすべての武器をアイアンマンスーツ1本にして
他の兵器製造は止めるべきですね・・・




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最新映画レビュー

LAギャングストーリー 映画レビュー

史実に基づくギャング映画+エンターテイメントで通好みのおもしろさ!


泣ける度★★★★☆ オススメ度◎◎◎◎◎
LAギャングストーリー
監督 ルーベン・フライシャー
脚本 ウィル・ビール
製作総指揮 ルーベン・フライシャー、ポール・リーバーマン、ブルース・バーマン
原作 ポール・リーバーマン
音楽 スティーヴ・ジャブロンスキー


【映画解説】公式サイトはこちら☜
ポール・リーバーマンによる実録ルポを基に、1949年のLAを牛耳った実在のギャング
ミッキー・コーエンとロス市警との壮絶な抗争を描いたクライム・アクション、ムービー


【映画レビュー】
「アイアンマン3」を観に行く予定だったが、
上映時間の都合で急遽「LAギャングストーリー」を
観てしまったが、これが大正解!

タイトルからすると、LAのギャングたちとロス市警が
バンバン銃を撃ちまくるだけの映画のように思われるが
危険な任務を請け負った警察官たちの家族や
そのまわりの人たちなどの心の描き方など
ジーンとさせる場面もあったりして
なかなか極上のエンターテイメントに仕上げられている。

特に特命チームのリーダーを勤めるジョン・オマラ巡査部長の
自宅が襲撃されて、必至に家族の無事を確かめにいくシーンなど
思わず目頭が熱くなるシーンもあって
『ゾンビランド』のルーベン・フライシャー監督
これからも期待できそうな、なかなかの新鋭監督です。

映画が描いているのは1949年という終戦から4年後のLA
戦場でお国のために戦って帰ってきた米軍上がりの男たちが
ギャングに牛耳られてしまったLAという別の戦場で
警察官対ギャングという新たな戦いを強いられることになる。

以前に観た“ウォーレン・ベイティ”主演の『バグジー』という
ラスベガスを造った男の片腕として活躍していたのが
この映画の主人公“ミッキー・コーエン”
バグジー亡き後、LAの半分を支配していた実在の人物で
そのコーエンを撲滅するために結成された特命チームを
描いているのが、この『LAギャングストーリー』なのだ。

1949年という、アメリカがいちばん元気だった頃の演出は見事で
当時の風景、走っているクルマ、ハリウッドブールバード辺りの店構えや
ナイトクラブで歌う歌手や楽団、そのまわりの人たちの
衣装ひとつとってみても、なかなか監督のセンスが光っている。

特にエンドロール前に使用されている昔のLAのイラストなども
ロスの様々な名所が当時のタッチで描かれていて
こんなところにも監督のセンスが光っている。

夫婦50割引が適用されるので、妻を誘ったが
「私は血なまぐさい映画は好きじゃない」と一蹴されてしまったので
仕方なく1人で観に行ったが
確かに血なまぐさいシーンは多く、なのでR15+なのだが
ミッキーの情婦のグレイス役の“エマ・ストーン”が
怖さを覚えつつジェリー巡査役の“ライアン・ゴズリング”に
惹かれていく心の葛藤など、ただのギャング映画にはない
ルーベン監督の見事な演出も一見の価値はあると思うので
ギャング映画があまり好きでない人にもお勧めしたい。




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最新映画レビュー

クラウド アトラス

ウォシャウスキー監督恐るべし!


泣ける度★★★☆☆ オススメ度◎◎◎◎◎
クラウド アトラス
監督・脚本 ラナ・ウォシャウスキー 、トム・ティクヴァ 、アンディ・ウォシャウスキー
原作 デイヴィッド・ミッチェル
音楽 トム・ティクヴァ 、ジョニー・クリメック 、ラインホルト・ハイル


【映画解説】公式サイトはこちらクラウド アトラス
“すべての人生はつながっている”というテーマで
19世紀から24世紀へと六つの時代と場所を舞台にした
人間の神秘を描く壮大なスペクタクル・ドラマ


【映画レビュー】
日本アカデミー会員資格を剥奪されてから、
しばらくブログをお休みしていましたが、
ポツリポツリと気になった映画を紹介しながら、
また書き続けようと思いキーを叩いています。

ブログ復帰第一弾は「クラウド アトラス」です。

やっぱり、ウォシャウスキー兄弟監督はただ者じゃないと
改めて実感させられますね!
“すべての人生はつながっている”というテーマのもと、
過去、現在、未来のそれぞれの登場人物の選択と出会いが
絶妙なタッチで描かれていて深く考えさせられます。

マトリックスの時よりもさらに心の深い部分にスポットを当てている演出、
格段に進化し妥協を一切許さない映像美とSFX、
どこを取ってみても超 一級の映画に仕上げられています。
兄が性転換を経て兄弟から姉弟となったラナ、アンディ・ウォ シャウスキー監督、
女性(?)になったからか分かりませんが、
さらに感性が磨かれたような描写の連続に
うならされる場面が多く、ファンがさらに増加しそうな感動作です!


出演している俳優陣も豪華な顔ぶれ!
私が気になったのはキーマン?(キーウーマン)的な役所の、
あの『空気人形』で見事なプロポーションを魅せていた“ペ・デゥナ”

彼女の役所はティルダ、メーガン(シックススミスの姪)の母親、
違法工場のメキシコ人女性、ソンミ451、ソンミ351、売春婦ソンミと1人5役

特に2144年のネオソウルの “ソンミ351”というクローンの役が
スタイルのいい彼女にはうってつけのハマリ役でした。
演出的に特に新しいなと思ったシーンは、そのネオ・ソウルで
“ソンミ351”を連れて逃げる“ジュ・チャン”のチェイスシーンで
彼らが乗るモービルの重力装置をOFFにして
半透明のハイウェイを突き抜けていく演出が、
いかにもウォシャウスキー監督ならではの理論に基づいて計算された、
SFファンも納得のシーンでした。

あとは1人が何役もこなしている出演者たちの特殊メイクによる七変化
誰が何の役をやっているのか?見つけるのも観ていて楽しいですよ!

監督が描きたかった“すべての人生はつながっている”というテーマは、
仏教で言うところの輪廻天性に通じるものがあり
日々の生活でも改めて自分の行動を見直さなければと、
考えさせられました(笑)





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最新映画レビュー

アイ・アム・ナンバー4 映画レビュー

超能力者ではない?異星人なのだ!


泣ける度☆☆☆☆ オススメ度◎◎◎◎
アイ・アム・ナンバー4
監督 D・J・カルーソー
脚本 アルフレッド・ガフ、マイルズ・ミラー、マーティ・ノクソン
原作 ピタカス・ロア
製作総指揮 デヴィッド・ヴァルデス、クリス・ベンダー、J・C・スピンク
音楽 トレヴァー・ラビ


【映画解説】公式サイトはこちら☞
潜在的な特殊能力を持つ9人の若者たちが、自分の能力や使命さえ知らぬまま
命を狙う者から逃げ惑う日々を送るうち、やがて自分たちの能力に目覚め
その能力を発揮して、敵たちとの戦い挑むサスペンス・アクションムービー。


【映画レビュー】
『X-MEN』や『ファンタスティック4』のような
超能力ものは大好きなので、予告編を観て
ワクワクしながら観に行ってきた・・・が
のっけから異星人もの(私の中では明確な線引きがある)
と知り、ガックシ・・・
でも、観ているうちに、なかなか良くできた構成と
主人公がだんだんと自分の能力に目覚めていく様が
『スパイダーマン』や『X-MEN』にも通じるものがあり
けっこう楽しめました。


主人公のナンバー4ことジョンは惑星ロリアンの末裔で
モガドリアンの攻撃に星を滅ぼされ、命からがら地球に逃げてきた
9人の異星人のひとりだ。
地球では父ということになっている守護者ヘンリーと共に
彼らの能力が成長し覚醒するまで身を隠し続けてきた。
だが、ナンバー1、ナンバー2、ナンバー3と
次々にモガドリアンの執拗な追跡に命を落とし
いよいよ、ナンバー4の所へも追っ手が迫る。
それまではひっそりと身を隠しながら
転々と住むところを変え逃げ回ってきた生活だったが
自分の能力の覚醒とともに、迫り来る敵に
勇敢に立ち向かい、戦いを挑むことを決める
さて、ナンバー4の運命はいかに・・・?

といったあらすじ

私たちがよく知っている有名な俳優は一人も出てこないが
主人公を始めとする登場人物は、いずれも美男美女ぞろい。


主演のアレックス・ペティファーは
2006年の『アレックス・ライダー』でも
主演を務めたらしいが、この映画自体が
すみません、全く記憶にありません(w)

ナンバー6役のテリーサ・パーマーは
『ディセンバー・ボーイズ』『ベッドタイム・ストーリー』と
知る人ぞ知るファンも多い若手美人女優。
最近では『魔法使いの弟子』のデイヴの恋人
ベッキー役が記憶に新しいが
本作ではガラリとイメージを変え
炎に強い能力を持つ女として
過激なアクションに挑んでいる。

ジョンが恋に落ちる相手、サラ役のダイアナ・アグロンも
少したれ目がちのコケティッシュな魅力の美人。
あの『バーレスク』に出ていたらしいが
こちらも記憶に残らないほどの役だったらしく
すみませんが覚えていません(w)

とかく異星人が出てくるようなストーリーだと
とんでもないハチャメチャな展開や
何でもありの展開に走り
お話の内容自体が稚拙なモノが多いが
本作はストーリー、構成、展開と派手さはないが
人間的な描写も程よく盛り込まれ、なかなか良くできている。

特に敵から身を隠すために一つ所にいられず
転々と名前や住む場所を変えているため
ティーンエイジャーなのに友達ができないジョンの寂しさと
親が宇宙人を追いかけて行方不明になってしまったため
変人扱いされ、仲間はずれにされている
サムの心情との対比など
異星人と人間ではあるが
最近のいじめにも通じる心理描写が
なかなか興味深かった。


順番からして期待されるナンバー5を飛ばして
いきなりナンバー6が出てきたり
残りのナンバー9までの4人の異星人たちの能力が
どんな能力の持ち主なのか?など
続編を期待させる構成に
今後が楽しみなサスペンスアクション映画だ!





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最新映画レビュー

ハリー・ポッターと死の秘宝PART2 映画レビュー

スネイプの涙がすべてを語っている・・・


泣ける度★★★☆☆ オススメ度◎◎◎◎◎
ハリーポッター死の秘宝P2
監督 デヴィッド・イェーツ
脚本 スティーヴ・クローヴス
原作 J・K・ローリング
製作総指揮 ライオネル・ウィグラム
音楽 アレクサンドル・デプラ


【映画解説】公式サイトはこちら☞
世界的大ヒットを飛ばした“ハリー・ポッター”シリーズ映画版最終章がついに完結。
PART1に続く後編になるPART2で主人公ハリーと宿敵ヴォルデモート卿の本格的決戦により
魔法界全体を二分する壮絶な戦いがついに始まる!


【映画レビュー】
2001年以来10年間、“ハリー・ポッター”を家族4人で欠かさず観てきた
この映画を観ることは我が家の年中行事でもあり
家族のコミュニケーション手段でもあった。
第1話を初めて観に行ったとき、長男は8歳で次男は3歳
その長男も今年大学生になり次男も中学2年生になった。
ハリー・ポッターシリーズの歴史はそのまま
我が家の子育ての歴史でもあった。

そんなハリー・ポッターシリーズも
ついに完結することになった。
感慨無量の気持ちとともにもちろん、今回も前売り券を4枚きちんと購入し
期待に胸を膨らませながら観に行った。

そして、泣けた・・・!


初めて見せたスネイプの涙に泣けた!
ハリーの母リリー・ポッターの愛ある言葉に泣けた!
これ以上仲間を死なせるわけにはいかないというハリーの死の決意に泣けた!
苦渋の決断をしたドラコの母ナルシッサ・マルフォイの嘘に泣けた!
誰もが諦めたときのネビルの勇気に泣けた!
ハリーを守るため必死に戦い、次々と死んでいく仲間の魔法使いたちの勇気に泣けた!

本作はもう魔法大戦争と言うにふさわしい!
大迫力のVFX映像と見事なストーリー展開に
一瞬たりとも気が抜けない。

これまでハリーの行く先々に立ち塞がってきたスネイプが
とんでもない秘密を隠し持っていたことが
本作を盛り上げる大切なファクターだが
あの、暗くどちらかというとマイナスイメージで
性格の悪そうなスネイプがなぜそうだったのかという謎が解けて
シリーズをずっと観てきたファンみんなの
心の中のもやもやも晴れたことだろう。

ハリーポッターと死の秘宝P2-2

昔から本当に大事な秘密は誰にも明かさず
お墓の中まで持っていくというが
普通の人ならいざ知らず
魔法使いだからこそ判ってしまうストーリー展開に
誰もが心を熱くさせられる。


まさに10年間の集大成と呼ぶにふさわしい
すべてが納得の『ハリー・ポッターと死の秘宝PART2』
ポッターリアンに限らずすべての映画ファンに観て欲しい大作だ!
(できれば第1話から観ると面白さも倍増します。)
惜しむらくは字幕版の2Dが選べなかったこと


最近3Dと謳いながら観てみると
殆どのシーンが2Dの映画が多いが
本作もその感が否めない。
400円多く取りたいがために
半強制的に3D上映にするのは止めて頂きたい!と
WBを始めとする大手のディストリビュータに
声を大にして言いたい!





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最新映画レビュー

マイティ・ソー 映画レビュー

兄弟は分け隔てなく育てましょう!


泣ける度☆☆☆☆☆ オススメ度◎◎◎◎◎
マイティ・ソー
監督 ケネス・ブラナー
脚本 アシュリー・エドワード・ミラー、ザック・ステンツ、ドン・ペイン
製作総指揮 アラン・ファイン、スタン・リー、デヴィッド・メイゼル
パトリシア・ウィッチャー、ルイス・デスポジート
音楽 パトリック・ドイル


【映画解説】公式サイトはこちら☞
父の怒りに触れ、地球に追放された神の世界の最強戦士ソーが、巨悪の敵に立ち向かう
マーベルコミックの人気ヒーローの一人、マイティ・ソーが活躍するアクション大作ムービー。


【映画レビュー】
いやーっ、面白かったです!
ひさびさ文句なしの娯楽超大作って感じです。
なんせ主人公が神様ですから
何が起こってもおかしくない(w)

そう言った点では「SUPER8」みたいに現実の話だと
あんな大事故で子供たちは何でかすり傷一つないの?とか
エイリアンの知能が人間より進んでいるのに
何で捕まっちゃったの?とか
いろいろ考えてしまうのですが、
相手が神様だと何でも納得できちゃうんです(w)

ただ、この映画の中では
地球からずっと離れた別の惑星系に存在する
異星人的な扱いなのに、姿形も人間とそっくりで
食べてるものまで似てたような???

でも、昔からあるギリシャ神話の神々も
容姿は人間に近かったから
そんな異星人がいてもおかしくはないのかも?
と、思ってしまうのはやはり神様だから?(w)

そして、そんな神様を演じるソー役のクリス・ヘムズワースも
無敵の神様だけに凄い肉体美なのです。
脇を固める俳優陣もそれなりに鍛えているようで
日本人の浅野忠信も頑張っていました。

神様の相手役のジェーンを演じるナタリー・ポートマンも
『ブラック・スワン』の時とはまた別の美しさで
人間なのに神様も惚れてしまうのも納得(w)

原作はこれも言わずと知れたマーベルコミックの
大人気ヒーローで、奇想天外で
なかなか面白い内容に根強いファンも多いらしい。

映画を観ていて神様でも兄弟を平等に育てないと
諍いの原因になってしまうのか?と
改めて子育ての難しさを考えさせられました(w)


日本のTVドラマや映画もそうなんだけど
米国でも最近映画のネタ基がコミック化しているようだが
文章だけではなく絵になっている方が
コミックで育ってきた若い監督たちには映画にしやすいのだろうか?
それだけ映画のスタッフたちも
何も無いところからキャラクターを作り上げていく
想像力が欠乏しつつあるのか?

ともすれ、原作が小説でもオリジナルでもコミックでも
お話の発想や構成や展開が面白ければ
映画化しても面白い映画のなるという
いい例の映画なのではないだろうか?

後は世界にムービーマーケットを持つハリウッドならではの
投資力と特撮技術を駆使して大スクリーンで圧倒し
プロモーションで宣伝しまくれば
しっかり元が取れる米映画業界が羨ましいけど
そのおかげでこんな面白い映画が観られるという恩恵に
預かっているのだから文句は言えないのだ(w)


惜しむらくは、せっかくハリウッドデビューを飾った
浅野君がもう少し活躍して欲しかったと思うが
ラストシーンの何やら続きそうな気配に
次回作での活躍を大いに期待しましょう!





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最新映画レビュー

SUPER 8/スーパーエイト 映画レビュー

こりゃ反則だ!と思ってしまうてんこ盛りムービー


泣ける度★☆☆☆☆ オススメ度◎◎◎
SUPER 8/スーパーエイト
監督・脚本 J・J・エイブラムス
製作総指揮 ガイ・リーデル
音楽 マイケル・ジアッキノ


【映画解説】公式サイトはこちら☞
1979年にアメリカで実際に起こった事故をもとにアメリカ政府がひた隠しにする秘密と
映画撮影に夢中な映画少年たちが真実を暴く冒険と成長を描く、超大作SFムービー。


【映画レビュー】
J・J・エイブラムスの作品の中で
私が一番好きなのが『心の旅』(原題:REGARDING HENRY)だ
この作品は映画館で観て号泣した後
たまたま出張でLAに行く機会があり
その飛行機の中でまた観て涙が止まらなくなり
隣の席の外国人の女性に
奇妙な目で見られた記憶がある(W)

そのときの私の心情に
ハリソン・フォード演じるヘンリーの
心情が重なり、泣けて泣けてしょうがなかった。
J・J・エイブラムスはこの時は脚本のみで
監督はマイク・ニコルズだったが
お話がよくできていたので
とっても印象深い作品だった。

実際にJ・J・エイブラムスが監督を務めたのは
『MISSION: IMPOSSIBLE III/M:I:III』からだが
その後の『スター・トレック』も
実に見応えのある作品に仕上がっていて
監督としての手腕もかなりある人なんだな
という風に記憶している。

そのJ・J・エイブラムスがメガホンを取り
スティーヴン・スピルバーグが製作を努めるとあっては
観ないわけにはいかないなと
わくわくしながら映画館に足を運んだのだが
観終わった第一印象は「う~む・・・」である。


映画自体は8ミリで仲間たちと自主制作の映画を作る
映画少年たちが偶然起こった列車事故から
軍がひた隠しにする大事件に巻き込まれていく
という内容だが
その主人公やヒロインの置かれた境遇や設定が
いかにも悲しみや哀れみをそそる設定で
見え見えだなぁ・・・と思いながらも
そこはやはりJ・J・エイブラムスの本なので
泣いてしまうのですが・・・(W)


監督になってからはアクションものや
特撮ものが多く、そちらも見応えはあるのだが
とにかくJ・J・エイブラムスの少年時代の思い出と
泣かせるストーリーの巧さ
プラスアクションと特撮を駆使した
娯楽超大作に仕上がっていて
もうてんこ盛り状態(W)

という印象で、その割には見終わった後の
感動がイマイチ残らないという点で「う~む・・・」なのです。

でもヒロインのアリスを演じたエル・ファニングの
13歳とは思えない色っぽさは
思わぬところで宝物を見つけた様な感覚で
今後を大いに期待させてくれる逸材の発見に
大拍手を送りたいです!

PS エンドロールで展開される8ミリ映画は
映画少年だったJ・J・エイブラムスとS・スピルバーグが
絶対やりたかったオマケなんだろうなと
思いながら観ていました。(W)





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最新映画レビュー

X-MEN:ファースト・ジェネレーション 映画レビュー

なかなか奥の深い極上エンタテインメント


泣ける度★★☆☆☆ オススメ度◎◎◎◎◎
X-MEN
監督・脚本 マシュー・ヴォーン
脚本 ジェーン・ゴールドマン
製作総指揮 スタン・リー 、タルキン・パック
音楽 ヘンリー・ジャックマン


【映画解説】公式サイトはこちら☞
ご存知マーベルコミックスの代表作「X-MEN」の起源に焦点を絞り
第一世代のミュータントたちの苦悩や成り立ちをVFXアクションと
奥の深いストーリーで描いたSFアクションムービー


【映画レビュー】
X-MEN 原作は言わずと知れたマーベルを代表する
アメリカンコミックだが
本作はその起源を描いた原点とも言うべき作品。
しかもその内容がなかなか深い!

最強のテレパス、若き日のプロフェッサーXと
こちらも若かりし頃のマグニートの運命的な出会い
だが同じミュータントでも彼らの育ってきた境遇は全く違う
チャールズ(プロフェッサーX)は
裕福な家に生まれ名門大学に通いながら
自分に備わった特殊能力を研究しつつ
自分のようなミュータントを世間の迫害から守り
仲間たちを保護してきた。
一方、ナチスの収容所で母を殺されその怒りとともに
特殊能力が覚醒していったエリック(マグニート)は
復讐を心に誓い一人で生き抜いてきた。

チャールズはそんなエリックの悲しみに満ちた心を読んで
彼を救おうとし、二人の間に友情が芽生える。

折しもキューバ危機に乗じて
第三次世界大戦を起こそうとする
エリックの仇で元ナチのミュータント
“セバスチャン・ショウ”の企て阻止するべく
人類の味方になって救おうとするチャールズ
エリックも同じ気持ちで戦ってたと思ったのだが
エリックの目的は違った。

しかもショウを抹殺し、こと無きを得た人類が
次に狙ってきたのはエリックが言っていたように
なんと人類の危機を救ってやった
自分たちミュータントだった・・・

と、あらすじはこんな感じだが
映画を観ていて、ふと思った
これはミュータントという特殊な能力を持って生まれた
人類の進化形?を題材にしてはいるが
人種差別の激しい人種の坩堝アメリカという国に対する
いや、地球に住む人すべてに対して
警鐘を鳴らしている映画なのではないか?と・・・


人は自分たちと違った形で生まれてきたり
自分たちとは違う能力を持って生まれてきたりするモノを
とっても怖がり排除しようとする。
それは一種の種族保存本能なのだろうけれど
ミュータントに限らず現代社会にも
そういった人たちは数多く存在する。
人々はそれをハンディキャッパーという言葉で
ひとくくりにくくっているが
もしかしたらそれは
人類が進化を遂げる前触れかも知れないのだ。

実際にハンディキャッパーと呼ばれる人の中には
極端に聴覚が発達した人や
常人にはない色彩感覚にあふれた絵を描く人
トランプの数字をパッと見ただけで覚えてしまったり
計算能力が突出した人が存在する。

そんな人たちと共存し
新しい進化の形を見極めていかなければ
めまぐるしく変化する地球環境の中で
人類は存続できないかも知れない?

本作の中でもエリックがミスティークに言う
「自分を隠そうとするな、変異にプライドを持て」
という台詞が、とても印象的だ。

奇しくも先の福島原発事故による放射能汚染の影響で
10年後20年後に生態系に変化が生じる可能性も無いとは言えない今
人類は自分たちとは違うものを持った異分子を
差別したり避けたり排除するのではなく
いかに共存していくべきか?を
考えなければからない。という裏メッセージを
この映画は訴えているのかも知れない。





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最新映画レビュー

ブラック・スワン 映画レビュー

経験に勝る表現勉強はない?


泣ける度★☆☆☆☆ オススメ度◎◎◎◎◎
ブラッックスワン
監督 ダーレン・アロノフスキー
脚本 マーク・ヘイマン 、アンドレス・ハインツ 、ジョン・マクラフリン
製作総指揮 ブラッドリー・J・フィッシャー 、アリ・ハンデル 、タイラー・トンプソン
ピーター・フラックマン 、リック・シュウォーツ 、ジョン・アヴネット
音楽 クリント・マンセル


【映画解説】公式サイトはこちら⇒
プリマを目指す純真で内気なバレリーナが大役射止め、それを演じるプレッシャーに耐えきれずに、
次第に心のバランスを崩してゆく様を描く心理スリラー


【映画レビュー】
ちょっと訳あってレビューをお休みしていたので
少し前の映画になってしまいますが
『ブラック・スワン』は凄い映画でした。

何が凄いって、そりゃ、やっぱり何たって
ナタリー・ポートマンの体当たりの演技です。

ストーリー概要は
プリマ・バレリーナを目指す内気な“ニナ”という
バレリーナが見事、「白鳥の湖」で大役を射止めるが
男性経験の少なさから、
清楚な白鳥は完璧に演じられても
官能的な黒鳥を演じることができず
そのプレッシャーに段々と心のバランスを
崩していく様を描いた心理スリラーだが

完璧な演技を求めようとする
芸術監督の執拗な、セックスアピールを要求する指示に
歯を食いしばって耐えながら応えようとする
ナタリーのいじらしい演技が
とってもいいのです。

演出とはいえ、アソコまでぐりぐりいじられても
じっと耐えながら何とか芸術監督の要求に
応えようとするナタリー
これで、オスカーが取れなきゃ
ナタリーファンでなくても、みんな怒っちゃうと思いますね!

そもそもバレエというもの事態が
踊りで芸術を表現する世界だから
非常にきわどい表現場面も当然出てくる訳で
酸いも甘いも噛み分けた大人の女にしか判らない
セクシーさも時には必要になるんだろうなぁと
映画を観ながら思ったのですが
私の記憶では白鳥と黒鳥は別の人が演じていたような
「白鳥の湖」もあったのではないかと???

ずっとバレエに真面目に打ち込んできたがために
処女?に近い初心な女の子に
あんなセクシーさを求める芸術監督に
そりゃねーだろうと思いながら
観ていた中年男性は私だけではないはず(笑)

でも、何でふっっきれたのか
別人のようにセクシーになっていく
映画後半のナタリーの演技には正直ビッックリしました。

ついこの間までジャン・レノの後を怖々ついてきた
「レオン」の幼気な少女ぶりや
汚れ泣き女王がぴったりだった「スター・ウォーズ」の
クイーン・アミダラと同じ人とは思えない
まさにセクシーで怖い黒鳥になりきっていたナタリー

いやーやっぱり女は恐ろしいですなぁ・・・・





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最新映画レビュー

トゥルーグリッド 映画レビュー

本当の意味での“真の勇者”とは・・・


泣ける度★★☆☆☆ オススメ度◎◎◎◎◎
トゥルー・グリッド
監督・脚本 ジョエル・コーエン 、イーサン・コーエン
原作 チャールズ・ポーティス
製作総指揮 スティーヴン・スピルバーグ 、ロバート・グラフ
デヴィッド・エリソン 、ポール・シュウェイク 、ミーガン・エリソン
音楽 カーター・バーウェル


【映画解説】公式サイトはこちら☞
コーエン兄弟が初めて挑んだウェスタン・ヒューマンドラマ
製作総指揮をスティーヴン・スピルバーグが努め
殺された父親の仇を取るべく伝説の保安官との追跡の旅を描く。


【映画レビュー】
トレーラーを観たときから気になっていた
コーエン兄弟とスピルバーグが作った西部劇
『トゥルーグリッド』をついに観てきた。
今までのハリウッドウェスタンとはどこか違い
コーエン兄弟らしさが散りばめられた
なかなか面白いウェスタンに仕上がっていた。


物語は父を殺して金貨を奪い逃走した元使用人を
父の敵を討つために“トゥルーグリッド”と呼ばれる
伝説の保安官を雇い復習の旅に出る話だが
その伝説の保安官ルースター・コグバーン役に
酔いどれ中年を演じさせたらこの人の右に出るものはいない
『クレイジー・ハート』のジェフ・ブリッジス
ルースターと一緒に犯人を追うことを頑として譲らない
勝ち気な14歳の少女マティ役には
長編映画初出演となるヘイリー・スタインフェルド
そこに別件で同じ悪党を追うテキサ・スレンジャーの
“ラビーフ”マット・デイモンが加わり
先住民の居留地に逃げ込んだ悪党たちを追
う 波瀾万丈な復習の旅が展開される。

コーエン作品を見ていつも思うのは
画角と映像の美しさだが
本作も期待に違わぬ大胆なアングルと美しい映像が
観客の“映画を観た”という満足感を思う存分満たしてくれる。

特にガラガラヘビに咬まれたマティを救うべく
荒野のど真ん中から夜通し馬を走らせて医者のいる
民家のある場所までたどりつくシーンは
月灯り中を駆け抜ける人馬のシルエットが
まるで絵画のように美しく
観る者を別世界へと引きずり込んでしまう。
普通ならグロくなりがちな悪党どもの残虐ぶりも
なぜかコーエン兄弟の手にかかると
サラリと受け流せるから不思議だ。

アメリカ大陸の広大な荒れ果てた大地を
見つけられるかも判らない父の敵を追う少女と
その少女に雇われた飲んだくれ保安官
ほんの些細なことがきっかけで
ちっぽけな人間の命など、あっという間に消えてなくなる
だが助かる可能性のある命はどんな無理をしても助ける
本当の意味での“トゥルー・グリッド”(真の勇者)とは
通り一遍の優しさなどではなくても
いざという時に体を張れる
強い意思と精神の持ち主のことなのだと
この映画を観て思い知らされた。

映画のラストの25年後の少女の姿が
飲んだくれ保安官ルースターを真の勇者と認めたことを
証明しています。





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最新映画レビュー

英国王のスピーチ 映画レビュー

人前でしゃべらなければならない人の苦悩


泣ける度★★★★☆ オススメ度◎◎◎◎◎
英国王のスピーチ
監督 トム・フーパー
脚本 デヴィッド・サイドラー
製作総指揮 ジェフリー・ラッシュ、ティム・スミス、ポール・ブレット
マーク・フォリーニョ 、ハーヴェイ・ワインスタイン 、ボブ・ワインスタイン
音楽 アレクサンドル・デスプラ


【映画解説】 公式サイトはこちら⇒
幼いころから吃音というコンプレックスに悩む英国王ジョージ6世が
妻の愛情や型破りのセラピストなどの周囲の力を借りながら克服し
国民に愛される強く優しい王になるまでを描く実話に基づく感動ストーリー。


【映画レビュー】
人前でしゃべるのは、それ相応の訓練を積まないと難しく
誰にでもできることじゃない
人前でしゃべるのが苦手な人は
あえて人前に出るのを避ければいいと言えばいいのだが
立場上どうしても人前でしゃべらない訳にはいかない人も
世の中にはたくさんいる。

例えば、どこの会社でも会議なので必ず必要になる
プレゼンテーション
たかだか10数人の会議でさえ
説得力を持って流暢にしゃべるのは
それなりの練習や経験を積まないと難しい。
ましてや英国の全国民が聞いているラジオ放送で
しかも吃音症というハンデを背負っている国王が
説得力のあるスピーチをするとなると
もうこれは限りなく不可能に近い作業だ!
だがそんな難事業を
ジョージ6世とひとりのオーストラリア人治療士が
成し遂げる物語がこの『英国王のスピーチ』だ。

本年度のアカデミー賞で
作品賞、主演男優賞、脚本賞、監督賞の
4つのオスカーを獲得した評価は
映画を観れば誰もが納得いくはず。


ひと口に吃音症といってもその原因は様々で
治すには何故そうなったか?を知るために
患者の生い立ちとか、幼少期のできごとなどを
探っていかなければならないようだ。
本作で、幼いころのことを聞く言語療法士のライオネルに
あまり語りたがらなかったジョージ6世がついに心を開き
少年期に父親から愛されなかった寂しさ
利き手や脚の矯正などを受けた抑圧
それ故、父の知らないところで乳母からいじめを受けて
自分だけ食事を与えられなかったことを父に言えなかったこと
など彼の心の奥のある種の怒りをライオネルに語るシーンは
思わず目頭が熱くなる。

小学校のころ、私のクラスにも
首が傾いてまっすぐにしていられない子がいたが
その原因も父親が厳しく怒り過ぎて
怖くて父の方を見ることができず
曲がってしまったらしい。
幼い時のガラスのような心には
大人たちが気にも留めないそうした心ない行為が原因で
深く傷つき、身体の変化として現れてしまうことも
少なからずあるようだ。

私たちの知る有名人の中にも未だに
チック症や顔面神経痛のような症状を抱えた人がいるが
もしかしたらその人たちの症状も
幼い時のそういった出来事に起因しているのかもしれない。


兄の退位で仕方なく即位したジョージ6世だが
第一次大戦が終結したとはいえ
世界的不況は続き、ヒトラーがドイツの政権を掌握して
ファシズムの嵐が吹き始め
即位した年にスペインの内戦が勃発し
第二次世界大戦に突入していきそうな
英国民にとってはいちばん不安な時代。
そんな国民たちを勇気づけ、奮い立たせるのは
他ならぬ英国王のスピーチなのだ!
だからこそ苦手な人前でのスピーチも
勇気を振り絞り、自分を奮い立たせて
しゃべらなければならず
英国王というプライドを捨て
吃音症を克服できるように
ひとりのオーストラリア人に頼ることを決断する。


映画全体に漂う英国王室の歴史やプライドを感じさせる
独特の雰囲気や数々のユーモア
如何にもイギリス舞台演劇出身の上手さを魅せる
“コリン・ファース”(ジョージ6世)の英国人ぶり
彼を支える妻のエリザベスを演じる
“ヘレナ・ボナム=カーター”の母親的献身さも
癖のあるオーストラリア人言語療法士ライオネルを見事に演じた
“ジェフリー・ラッシュ”も観ていてすべて安心し納得できる。
さぞかし年季の入った大監督の作品かと思いきや
若干38歳のトム・フーバーという若手監督の演出と聞いて
改めて驚かされた。

劇中、治療士の資格を持っていないライオネルを
お払い箱にし、自分の知っている医者を
ジョージ6世に勧める大司教コスモ・ラングが
ライオネルに向って言う台詞
「ここはウエスト・ミンスターですよ!」という一言が
いかにも英国の階級社会を象徴しているが

この映画がアカデミー作品賞を始め
4つのオスカーを獲得したのは
題名どおり英国王の事実を基にした物語だが
特別な立場の人間の世界を描いているのではなく
身分を超えたひとりの患者とそれを治療してくれた
人と人の心の交流を描いた
友情物語になっているからだろう。

同じ島国なのに似ているようでまったく違う
日本とイギリスの違いを
ちょっと垣間見られるという意味でも
日本人のみなさんには
ぜひ観ていただきたい秀作映画だ!





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最新映画レビュー

ヒア アフター 映画レビュー

死者たちに恥ずかしくないように生きる!


泣ける度★★★☆☆ オススメ度◎◎◎◎◎
ヒアアフター
監督 クリント・イーストウッド
脚本 ピーター・モーガン
製作総指揮 スティーヴン・スピルバーグ、フランク・マーシャル
ティム・ムーア、ピーター・モーガン
音楽 クリント・イーストウッド


【映画解説】 公式サイトはこちら⇒
死を身近で体験した3人の登場人物が、それぞれの体験から悩み苦しみ
あらためて生と向き合う姿を描くヒューマン・ドラマ


【映画レビュー】
人は死んだら何処へ行くのだろう?
誰もが思う素朴な疑問だが
死後の世界を信じる人もいれば
死んだら終わり、そんな世界など無い
と思う人もいると思うが
本作のワンシーンにもあったように
どう考えても守護霊に守られたとしか思えない体験を
何度かしている私は、死後の世界を頑なに信じている一人だ
そして、亡くなった人たちに恥ずかしくないように
今いる世界を精いっぱい生きることが
自分を守ってくれている霊たちへの
自分ができる精一杯の生き方なのだと
この映画を観て確信し、同時にそれが
イーストウッド監督からのメッセージなのだと感じた。


本作の主人公たちは皆、なんらかの形で死と関わりを持っている
津波に巻き込まれ臨死体験をしたキャスター
双子の兄を亡くしたショックから立ち直れないでいる少年
ある事故をきっかけに霊媒師として死者と語ることができる男
そして、それぞれが自分の中に
そんな体験をした者にしか解らない
ある種のわだかまりを抱えている。
そしてそんな思いを解放してくれる何かを求めている。
だが本作は『ヒア アフター』という題名どおり
死後の世界を題材にしてはいるが
オカルト的な表現は一切出てこない。
むしろ“今をどう生きるべきか?”を観客に問う
生き方をテーマにした映画だと思う。



私は6年前に母を亡くしたが
それまでは死にたくないと思って生きていたのに
母の死をきっかけに
母の傍に行けるのならばいつ死んでもいいや
という思いに変わってしまった。

こんなことを言うと妻や子供たちに申し訳なく思うが
最愛の母を亡くしてから何をやってもやる気が起きず
生きることに張りあいを失くし
それまで勤めていた会社も辞めてしまった。

それほど母の死は自分の人生において
大きな出来事だった。

だが、それからいろんな面で人生が思うようにいかず
自分がやりたいことが出来ぬまま月日が経ち
母の死後めっきり弱ってしまった父も
昨年、他界してしまった。

そんなとき、初めて夢の中に母が現れた
それまで一度も出てきたことはなかったので
「なんで今まで会いに来てくれなかったんだよ!」と
夢の中で私は母に文句を言った。
死に目に会えなかった後悔の念もずっと抱いていたので
そんな言い方になってしまったのだが
夢の中の母は何も言わずに心配そうに
黙って私をじっと見つめていた。
目覚めたときに私は泣いていた
夢の中の母が笑ってくれずに
ただ黙って心配そうに私を見ていたことに
情けなさと、悔しさと、済まない気持ちが入り混じった
何とも言えない涙だった。

それから私は生き方を改めようと思った
「いつ死んでもいいや」という思いは捨て
「生きている限り精一杯生きよう」と
次に母が夢に出てく来てくれるときは
笑顔で出て来てくれるように
あっちの世界に行った母を心配させないように
そう生きることを心に誓った。


人は後悔ばかりして生きていると
マイナスのフォースを呼び
運気も下がってしまうような気がする。
宗教的な考え方には、この世は修業の場で
生かされている間は一生懸命努力しなければならない
その修業を終えたときに初めてお迎えが来るのだという
考え方があるようだが
死後の世界があるとすれば
自分を守ってくれているご先祖様の霊も含め
亡くなった人たちを心配させるような生き方を
してはいけないのだと
自分自身に言い聞かせながら
日々の生活を送るように努力している。


おりしも一週間前の大地震により
この映画以上の大津波が東北地方沿岸を襲った。
日が経つに連れその被害の甚大さは
我々の想像をはるかに超えたものとなっている。
亡くなった方々の数も計り知れない。
でも、どんな逆境に立たされても
生き残った人たちには、生き残った理由があるはず
亡くなった人たちを心配させない為にも
潰れそうな心を奮い立たせて
頑張って生き抜いて欲しい!と願っている。


※P.S
現在、この映画は被災者の方々を気遣ってか
上映が中止されてしまった。
この映画の津波シーンがあまりにもリアルなため
いたしかたない処置だとは思うが
1日も早く町も映画館も復興し
心に傷を負った方々が元気になるような映画を上映して欲しいと思う。






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最新映画レビュー

太平洋の奇跡‐フォックスと呼ばれた男‐ 映画レビュー

情報操作・洗脳教育・利用された武士道


泣ける度★★★☆☆ オススメ度◎◎◎
太平洋の奇跡
監督 平山秀幸
原作 ドン・ジョーンズ[作家]
脚本 西岡琢也、グレゴリー・マルケット、チェリン・グラック
音楽 加古隆


【映画解説】 公式サイトはこちら⇒
太平洋戦争の激戦地サイパン島でFOXと呼ばれアメリカ軍から恐れられ
たった47人の兵力で4万5,000人ものアメリカ軍を翻弄(ほんろう)し続けた
実在の日本人、大場栄大尉の実話を映画化した戦争映画。


【映画レビュー】
中国の改革は日本の明治維新をお手本にしたが上手くいかななかった
その原因は彼らの中に日本人のような武士道精神が無かったから
と言われている。
日本人には主君のためなら、いつでも命を捧げ
死ぬことを厭わない武士道精神のDNAが
代々受け継がれているのかもしれない。

明治から大正、昭和へと軍国主義に走っていく中で
大日本帝国軍の士官たちは
そんな日本人の潜在意識の中の武士道のDNAを巧みに利用し
“一億総玉砕、生きて虜囚の辱めを受けず”という誤った教育で
前途ある若者を洗脳し、大量に殺してしまったのではないか?

本作を観た率直な感想は
まさにそんな大日本帝国の間違った教育
隠蔽された情報から生まれた悲惨さ、過酷さ、と
その中で起きた“奇跡”ともいうべき物語というものだった


敵を殺さなければ殺されてしまう
戦場という殺し合いの最前線では
どんな過酷な状況でも負けない体力
どんな時も冷静に判断できる知力
どんな悲惨な体験をしても狂わない精神力
そして、奇跡としか思えない強運がなければ生き残れない。
でもいちばん大切なのは“生きたい”という
生への執着心ではないだろうか?

戦後28年目にしてグアム島で発見された横井庄一さんも
その翌年にルバング島から帰国した小野田寛郎さんも
生き抜いてゲリラ戦を継続し友軍来援に備えていたという
小野田さんは上官の横山静雄中将から
「玉砕は一切まかりならぬ。3年でも5年でも頑張れ、必ず迎えに行く。
それまで兵隊が1人でも残っている間は、
ヤシの実を齧ってでもその兵隊を使って頑張ってくれ。
いいか、重ねて言うが、玉砕は絶対に許さん。わかったな」という命令を受け
その命令を忠実に遂行し29年もの間あらゆる手段を使って敵を翻弄し続け
1974年に、かつての上司である谷口義美元少佐からの
任務解除・帰国命令が下るまで戦い続けた。
フィリピン軍司令官に軍刀を渡し、降伏意思を示した小野田さんは
処刑される覚悟だったという
横井庄一さんの帰国第一声「恥ずかしながら、帰ってまいりました」からも解るように
当時は、上官の命令は絶対で
やはり生きて帰ってくることは、許されない教育を受けていたのだろう。

本作で負傷兵が総攻撃に参加して華々しく散りたいと言った時
「我々は死ぬために戦っているんじゃない」
「生きて敵を倒すために戦っているのだ!」と応える
大場大尉の台詞が印象的だったが
“生きて虜囚の辱めを受けず”という教育を受けてきた
当時の若者たちの潜在意識には、戦場で潔く死ぬことが
生きて一人でも多くの敵を倒すことよりも
優先されてしまっていることに
洗脳教育の怖さを感じた。

あの当時、部下たちの命を預かる士官に
大場大尉のような合理的なモノの考え方ができる士官が
果して何人いただろうか?
自分の上につく士官の考え方ひとつで
多くの兵隊の命が奪われたり、救われたりしたのが
何とも言えない理不尽さを感じてしまう。

大場さん自身は当時”玉砕死”のみを考えていたという
「玉砕で死ぬべきところを生き残ったことについて、
果たして正しかっただろうか?という思いが常にあった」と
命を懸けて護った祖国日本の、帰還後の風当たりは、
常軌を逸し、冷たいものだったらしい。
だが原作者のドン・ジョーンズ氏は
その部分は唯一フィクショナイズにこだわった
「大場の本音は、”生き残って最後まで戦っての死”で、”玉砕死”は建前、
本音が”玉砕死”なら、当の昔に死んで、記録されることなどなかった」
大場さんにとっては、戦友への配慮や、本人の謙遜があっての発言だろうと、
その理由を述べている。


実際にはこの映画の米兵のように
紳士的で冷静な兵隊ばかりではなく
投降した民間人や日本兵も
映画で描けないようなひどい扱いを受けた
という記録も残っていて
※サイパンの戦い、生還した田中徳祐の証言を参照
当時は投降することさえ決死の覚悟だったのだろう

人格を保つことさえ難しい戦場という場所で、知略の限りを尽くし
敵を翻弄しながら46人の部下の命を守り
512日間も戦い続けた、士官としての大場大尉の精神力は並大抵ではなく
その結果200人近くの民間人と兵隊の命が救われたことは
8000~10000人の犠牲者を出したサイパンでの戦いでは
まさに奇跡としか言いようがない。


最前線で死力を尽くして戦って
奇跡的に生きて帰ってきた人たちがいなければ
私を含む“戦争を知らない子供たち”は
この世に存在していないかもしれない。
そういう意味でも多くの犠牲者を出した南方の戦場で
200人近くの命を救った一人の士官の奇跡の物語は
一度は観ておかなければならない貴重な記録なのではないだろうか?


※P.S
私の父は昭和3年9月生まれで、終戦を16歳と11カ月で迎えたため
最前線へは行っておらず、静岡の武器工場で働かされていた。
育ち盛りということもあって、おなかが空いて空いてたまらなかったらしく
我慢できずに、近くの農家の作物を盗んで食べたと言っていた。
終戦になり「武器弾薬庫なので絶対に近づくな!」
と言われていた倉庫を開けたら、なんと、将校たちの食糧庫で
自分たちに饑じい思いをさせながら
将校たちは毎日美味いものを食べていたのか!という怒りが爆発し
みんなでで簀巻きにして、川に放り込んで
その軍服を引っぺがして着て帰ってきたら
駅まで迎えに来たお祖父ちゃんが、
将校の軍服を着たわが子に、思わず敬礼してしまった
というエピソードを酔った父からよく聞かされた。
父の母と姉はこの映画に出てくるサイパンから飛び立ったB‐29による
昭和20年3月10日の東京大空襲で焼夷弾に当り亡くなってしまった。

20代の最後に会社を変わる狭間を縫って
父とサイパンに旅行に行ったのだが
観光で立ち寄ったバンザイクリフでは
慰霊塔に向い静かに手を合わせる父の姿が、今も記憶に残っている。

そんな父も昨年他界し、
段々と戦争の悲惨さを語り継ぐ人たちがいなくなると
このような映画が代わりに戦争の真実を伝えていくことが
とても重要になってくるのではと、つくづく感じる。




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最新映画レビュー

RED/レッド 映画レビュー

現役を退いても超エリートはやっぱり別格?


泣ける度☆☆☆☆☆ オススメ度◎◎◎◎◎
RED
監督 ロベルト・シュヴェンケ
脚本 ジョン・ホーバー 、エリック・ホーバー
原作 ウォーレン・エリス[ライター] 、カリー・ハムナー
製作総指揮 グレゴリー・ノヴェック 、ジェイク・マイヤーズ
音楽 クリストフ・ベック


【映画解説】 公式サイトはこちら⇒
引退し年金生活を送っていた元CIAのエージェントが
ある襲撃事件をきっかけに、かつての仲間たちと伝説のチームを再結成し
巨大な陰謀に立ち向かう、スパイアクションムービー


【映画レビュー】
日本で東大を首席で卒業するような人たちが目指すのは
さしずめ大蔵省⇒大蔵官僚といったところだろうか?
では米国のハーバードを首席で卒業するような人たちが目指すのは?
CIAやペンタゴンか、今ならNASAといったところだろうか・・・
日本では戦争が身近に感じられない為か
エリートたちが挙って防衛省を目指すという話はあまり聞かないが
米国では国民の国防意識が高いのか
エリートたちが目指すのは、やはりペンタゴンやCIAのようだ。

そのエリートたちの中にも当然、能力に違いは出てくる
常人にはとても達成できない特殊任務を担い
そんなエリート中のエリートたちが体を張って
アメリカという国を守っているのだろうか?

本作は、そんなかっての超エリートスパイたちが
RED(Retired Extremely Dangerous)のタイトル通り
超ド級のアクションで巨大な陰謀に立ち向かう。
引退はしてもエリート中の超エリートスパイだから、
現役のCIA相手に1歩も引けを取らない戦いぶり
むしろ現役たちは太刀打ちできない(笑)

豪華俳優陣の実年齢も
フランク役のブルース・ウイリスが1955年生まれの55歳
マーヴィン宅のジョン・マルコ・ヴィッチが1953年生まれの57歳
ヴィクトリア役のヘレン・ミレンが1945年生まれの65歳
ジョー役のモーガン・フリーマンが1937年生まれの73歳
ブルースとジョンはまだ年金を貰っていないだろうが
ヘレンとモーガンは実年齢でも立派な年金受給者なのだ!

全世界的に高年齢化が進んでいるからか
高年齢者をターゲットにしたような
第一線を退いた年金受給者が元気に大活躍するアイデアは
なかなかの反響のようで
高齢者レビュアーからの
「観ていてやる気を貰いました」とか
「私もまだまだ負けていられない」といったレビューが多く
制作者のねらいはバッチリ当ったようだ。

これだけの名優たちが勢ぞろいする機会も貴重だが
それぞれが独自の個性を発揮して
癖のあるスパイ役を演じきっているのも
この映画の観どころの一つ
特にヴィクトリアがマシンガンを撃ちまくる姿は
65歳とは思えない迫力とヘレンならではのお色気があって
ヘレンファンならずとも必見です。

アクションこそなかったものの
資料保管室の番人役のアーネスト・ホーグナインは
1917年の1月生まれだから、なんと94歳!!!
『ポセイドン・アドベンチャー』のときの
鍛え抜かれた身体とアクションを思い出し
やっぱり若い時に鍛えていた人は長生きするのかなぁ?
と、感心させられました(笑)


リチャード・ドレイファス演じる
“アレクサンダー”の小ずるく、ひ弱な悪党ぶりや
ブライアン・コックス演じる、ヴィクトリアの元恋人
“アイヴァン”のダンディなロシア人も
非の打ちどころがないほど完ぺきな配役。

特にフランクの年金担当で事件に巻き込まれる
“サラ”メアリー・ルイーズ・パーカーは
スパイとは程遠い退屈な職業とビミョ―な年齢設定が
引退した元スパイのオヤジが恋をする相手としては
あるよねぇ…と思わせる、ごく普通の美人で
殺伐としそうな本作に花を添えてます。


※P.S
広告代理店時代に、提携しているアメリカの代理店から
現地の担当CDがやって来て、一緒に仕事をしたのだが
私たちに打ち解けようと、やたらとジョークで笑わせたり
わざとゲップをしたりして、大声で笑うキャラクターの持ち主だったが
あるとき、目だけは笑っていないことに気づいた
あとで解ったのだが、彼は元CIAで
その後広告会社に入り、CDになったらしいのだが
CIAを辞めてから10年間は国外に出てはいけない契約らしい
CIAを退職して10年たったので、やっと国外渡航の許可が下りて
その最初の国が日本だったと嬉しそうに話していた。
機密保持契約というやつらしいが
実際にそんな話を聞くとやっぱり日本とは違うのね、と
あらためてアメリカの恐ろしさを感じました・・・





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最新映画レビュー

グリーン・ホーネット 映画レビュー

アメリカン・ヒーローは、みんなお金持ち?


泣ける度☆☆☆☆☆ オススメ度◎◎◎◎◎
グリーン・ホーネット
監督 ミシェル・ゴンドリー
脚本 エヴァン・ゴールドバーグ、セス・ローゲン
原作 ジョージ・W・トレンドル
製作総指揮 セス・ローゲン、エヴァン・ゴールドバーグ
オリ・マーマー、マイケル・グリロ、ジョージ・W・トレンドル・Jr
音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード


【映画解説】 公式サイトはこちら⇒
1966年~1967年に米国で放送されたTVドラマ「グリーン・ホーネット」を
ミシェル・ゴンドリー監督がリメイクしたアクションムービー
ブルース・リーが演じた相棒カトー役を台湾出身のジェイ・チョウが演じる


【映画レビュー】
いやーっおもしろかったです!
スキッとしたい方にはオススメです。

もともとはアメリカで1966年から1967年にかけて放映されたTV番組だが
日本でも1967年より、NTV系で放映されている。
TVでは助手のKATOをスターになる前のブルース・リーが演じていて
この番組で人気が出て一気にスターダムに伸し上がった。
後にブルース・リー中心に再編集した『ブルース・リーのグリーン・ホーネット』
『ブルース・リー電光石火』の2作が劇場公開されたらしい。

今回はそのリメイク版になるのだが
ブルース・リーとまではいかないにしろ
KATO役のジェイ・チョウのカンフーも
キレがあってなかなか良かった。

本作のもう一つの楽しみは
ブリット・リイドの財産にモノを言わせて、カトーが作った
ハイテク装置満載の愛車を始めとする、数々のカスタム兵器だ。
“バット・マン”ではバットモービルやバットプレーン
“アイアンマン”ではアイアンマンスーツなど
夢のハイテク機器のカッコよさも
この手のヒーロー映画ファンには欠かせない大切な要素だが
改めて見てみると、どのヒーローも
そんな、とてつもない兵器を平気で作れるほど
とんでもなくお金持ちなのが、どうも納得がいかない。

逆に言うと、お金持ちじゃなければヒーローにはなれないの?
という疑問が湧いてきて
子供たちにとっては現実感の無い
ものすごく遠い存在になってしまっているのでは?

そういう意味では、ごく普通の高校生がヒーローになる
『キック・アス』のほうがとっても身近に感じられる分だけ
現実感があり、人気が出たのもうなずける。

まあ、“007”に出てくるボンドカーにしたって
いつも、とんでもない高級車に
とんでもない装置がカスタマイズされていて
男の子だったら、一度でいいから乗ってみたくなる
そんな、夢を抱かせるのも
この手の映画がヒットする大切なアイテムなのだから
細かいことは気にせずに
思いっきりド派手なアクションとハイテク機器を
楽しんじゃえばいいのだが・・・

ラスト近くの新聞社の普通のオフィス内を
メチャメチャにしながらの銃撃戦は
『ダイ・ハード』ばりの派手さで気持ち良かったが
川崎109で、3D上映しかなかったので(なんで???)
仕方なく+400円を支払って3Dで観た割には
最初の格闘シーンくらいしか3D効果が感じられず
「ざけんな!金返せ!」という心境になったのが
ちょっと残念だったです。

でもキャメロンのお色気は、抑え気味だったので
子供と一緒に観ても大丈夫なのが、唯一の救いでした(笑)





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最新映画レビュー

僕が結婚を決めたワケ 映画レビュー

イケメンが一人も出てこないリアルなラブコメ?


泣ける度☆ オススメ度◎◎
僕が結婚を決めたワケ
監督 ロン・ハワード
脚本 アラン・ローブ
製作総指揮 トッド・ハロウェル 、ヴィクトリア・ヴォーン 、キム・ロス
音楽 ハンス・ジマー 、ローン・バルフェ


【映画解説】 公式サイトはこちら⇒
プロポーズを決意した40歳の男が、親友の妻の浮気を見てしまい
それを話すべきか否かやきもきする姿をベテランヒットメーカー
ロン・ハワード監督がユーモラスに描くアラフォーラブコメ


【映画レビュー】
普通、ラブコメ映画といえば
イケメンの俳優と美人女優が
何かのきっかけで恋に落ちたりして
その俳優や女優ファンが
「○○様が出ているから、取りあえずチェックしなくちゃ!」
的な動機で観に行き
「やっぱり、かっこいいわ~」
「私もあんな恋がしてみたい!」
とか思ってしまうのが、よくあるパターンだが
この映画はそんな期待を見事に裏切ってくれる(笑)


そもそも、この映画は本当にラブコメなのか?
という疑問がまたしても邦題のミスマッチから感じるのだが
原題は『THE DILEMMA』で、文字通りあの“ジレンマ”
内容を観ても監督の描きたかったことは、そっちのほうがシックリくる。

あらすじは、大学時代からの親友
ロニー(ヴィンス・ヴォーン)とニック(ケヴィン・ジェームズ)が
シカゴで車のエンジンデザインの会社を営んでいるのだが
ロニーが恋人のベス(ジェニファー・コネリー)に
なかなかプロポーズしないのを
ニックとジェニーヴァ(ウイノナ・ライダー)夫妻が
ずーっと、やきもきしている。
そんなとき、ロニーの営業力とプレゼンが功を奏し
二人の考える理想の電気自動車で
大手の自動車会社の契約が取れそうになり
エンジン設計に張りきると同時にプレッシャーを感じるニック。
この成功を機にドラマチックなプロポーズをしようと決意したロニーは
候補場所の植物園に交渉に行った矢先で
なんとジェニーヴァの浮気現場を目撃してしまう!
親友の妻の浮気現場を目撃してしまったロニーは
それをニックに言うべきかどうかひとり思い悩む
だがニックは新しいエンジンの設計に追われ
胃を痛めながら取り組んでいる毎日で
大事な仕事を成功させるためには
とてもそんな話はできそうもない。
ジェニーヴァも同じ大学時代からの友達だからと
ジェニーヴァに会って忠告をするロニーだが
「夫婦の問題に口を挟むな!」と一蹴されてしまう。
そればかりか、大学時代のたった一度のロニーとの関係を
ニックにばらすと逆に脅され唖然とするロニー。
ジェニーバの友達でもあるベスにも言えず
一人でどうするべきかやきもきするニック・・・

と、あらすじを読んでいただければわかるように
親友どうしのお互いの“ジレンマ”を描いた作品なのだ。

邦題の『僕が結婚を決めたワケ』は
結局、映画をみても解らないし
主人公の二人の男優は全然イケメンじゃない
40代のメタボ体型のおっさんで
監督のねらいなのか?今のアメリカの現実をリアルに描くと
こんなになっちゃうの?という映画なのである。

ただ、女優陣は監督の趣味なのか?
“ジェニファー・コネリー”“ウイノナ・ライダー”と
美女二人が演じているので
かろうじてラブコメとして鑑賞に堪える作品になってはいるが・・・


親友のニックのためにジェニーバに詰め寄り
すべてをニックにばらすと言うロニーの前で
そんなことをしたら「学生時代の関係をもとに
ロイに肉体関係を迫られていて、どうしていいか判らない」と
ニックに言うわ、と泣きながら演技するカフェのシーンは
女の怖さを見せつけられたようで正にリアル!


若い時は可愛かったウイノナ・ライダーは
年齢からくる頬のコケ具合のせいか
夫婦生活の不満から、浮気してしまう悪妻を演じるにはリアルだったけど
とても40歳とは思えないジェニファー・コネリーは
『フェノミナ』の時から変わらず、いつまでも美しくて
彼女が出ていなかったら絶対に観ていない映画でした(笑)




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最新映画レビュー

愛する人 映画レビュー

母と娘の絆と背負わされた十字架


泣ける度★★★☆☆ オススメ度◎◎◎◎
愛する人
監督・脚本 ロドリゴ・ガルシア/ 製作総指揮 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
音楽 エドワード・シェアマー


【映画解説】 公式サイトはこちら⇒
生まれたばかりの娘を手放した母と生まれてすぐに里子に出された娘
37年間互いを知らずに生きてきた母と娘の運命とそれに纏わる
不思議な絆を綴ったヒューマンドラマ


【映画レビュー】
原題は『MOTHER AND CHILD』
文字通り母と子の物語だ

私は父親なので子供に対する感覚は
母親である妻とは違うと思うが
それでも生れたばかりのわが子を
何らかの理由で手放さなければならず
別々に生きていかなければならなかったら
やはり本作のカレン(アネット・ベニング)のように
いつも心のどこかでわが子の事を
気にしながら生きていることだろう・・・


私たち夫婦もルーシー(ケリー・ワシントン)夫妻のように
結婚後8年間も子供ができず
諦めて養子を貰う話を妻が言い始めた矢先
突然、子宝に恵まれた

その時の喜びといったら
とても口では言い表せないくらいの嬉しさで
無信仰の私が、思わず神に祈ったほどだ

生れた息子は毎日のように
私の胸の上で
私の心臓の音を聞きながら、安心して眠ってしまい
そんな息子の寝顔を見ながら
至福のひとときを味わったものだ

あの幸福な時間は
子供が好きで、子供をずっと待ち望み
待望の子供を授かった人にしか解らないのではないか?

その子供との幸せなひとときを
まったく味わえずに
離れ離れにさせられてしまったカレン
届くはずの無い娘への手紙を
毎日書き続けるカレンの気持ちは
察して余りあるものがある

里子に出されたエリザベス(ナオミ・ワッツ)も
自分の親がどんな人なのか
ずっと思いめぐらせながら生きてきたのだろう・・・
ときには哀しみ、自分を捨てた親を恨んだかも知れないが
それを通り越し自分も親になる年齢に達したときは
本心から実の親に会いたかったに違いない

その辺の心理描写をロドリゴ・ガルシア監督は
実に上手く演出している

母の愛を知らずに生きてきたエリザベスは
あえて結婚もせず家族は作らないように
米国では受けられない卵管結紮手術を受けていた
それなのに何の因果か妊娠してしまう

成功した弁護士というキャリアと
未婚の母となってしまうことを考えると
当然、堕胎するだろうと手術の手配をする会社の担当医に
怒りをぶつけるエリザベスの複雑な気持ち

自分を堕胎せず生んでくれた母親と
同じ気持ちを知りたくて
医者から安全な帝王切開を勧められても
あえて危険な自然分娩を選んだエリザベスの気持ちは
痛いほど伝わってくる


子供は3歳までは親のエネルギーを吸収し
3歳以降は、そのエネルギーを発散しながら育つらしい
だから、小さい時に子供と離れてしまうと
親は吸収されたエネルギーを取り戻すことができずに
グッと老け込んでしまうという・・・

自分の肉の一部として
十月十日もの間、おなかの中で大切に育てた命
その命と別々に生きていかなければならない運命
母と娘が背負わされた十字架の重さは
アレハンドロ・ゴンザレス色ならではだ


子供と一緒に生きてゆきたくても、生きられない母
子供が欲しくてたまらないのに、授からない母
母にとって子供とは?
子供にとって母とは?
そんな母と子の絆や心理描写を通して
改めて命の大切さ、愛情とは何か?を考えさせられる
涙なくしては観られない
永遠のテーマの秀作映画だ!


※P.S
映画の中にナオミ・ワッツが裸で、自分の大きなお腹を
愛しそうにさするシーンがあるのですが
最近の特殊メイクは凄いなぁと思っていたら
なんとその時のナオミ・ワッツは実際に妊娠していて本物だったんですね!
そんな体で本作に挑んだナオミ・ワッツの意気込みも
本作をすばらしい作品にしているのだと思います。




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最新映画レビュー

ソーシャル・ネットワーク 映画レビュー

傷ついたプライドと孤独から生まれたSNS


泣ける度☆☆☆☆☆ オススメ度◎◎◎◎◎
ソーシャルネットワーク
監督 デヴィッド・フィンチャー/脚本 アーロン・ソーキン/原作 ベン・メズリック
製作総指揮 ケヴィン・スペイシー/音楽 トレント・レズナー、アッティカス・ロス


【映画解説】 公式サイトはこちら⇒
ハーバード大学在学中に世界最大のSNS「Facebook」を立ち上げたマーク・ザッカーバーグ
その誕生にまつわる様々なエピソードを描いた伝記ドラマ


【映画レビュー】
全国の秀才たちが目指すT大学
その学生や卒業生たちに共通するとよく言われるのが
「日本一の教育を受けてきた自分たちが、間違っているはずはない」
という独自の自信とプライド。

私のような凡人には、彼らの考え方も価値観も
たぶん一生、理解できないのではないかと思う。

本作の主人公マーク(ジェシー・アイゼンバーグ)も
その種の価値観を持つ、天才学生の一人だと思う。
名門ハーバードでトップの成績を持ち
自分がいかに優秀かまくし立てた挙句、彼女に振られたマークは
酒に酔った勢いで大学内のコンピュータに侵入し
全女子学生を比較し、よりセクシーな方を選ぶ
“フェイスマッシュ”というサイトを一晩で立ち上げ
たった2時間で22000アクセスを稼ぎ出して
ハーバード大学全体のシステムをクラッシュさせてしまう。

一躍、ときの人となったマークだが
その結果、ハーバード大学の全女学生を敵に回してしまい
酔いに任せてブログに書いた彼女の悪口も見られてしまい
彼女との関係は最悪の状態に・・・
ただでさえ人付き合いが苦手で友達の少ないマークは
ますます孤立する。

だが彼の才能に目をつけたエリート候補の先輩学生たちが
(米国のエリートは知力と体力を兼ねていることが必須らしい?)
ハーバードの名簿を利用して友達の輪を広げ、エリート人脈作りに利用できる
新しいサイトの話を持ち込んでくる
それが世に言う“フェイスブック”の始まりだ。

ただ、マークは先輩たちの言う事は聞かずに
ルームメイトのエドゥアルドに資金援助させ
自分たちだけでthefacebook.comを立ち上げてしまう。

やがて、そのサイトを見た
すでに“ナップスター”という音楽サイトで成功し
ネットビジネス界の寵児となっていたが
全米レコード工業会からの著作権裁判で負け
巨額の賠償金を抱えていたショーン・パーカーが
それを一気に挽回するチャンスとばかりに、マーク達に近づいてくる。
CDを売れなくした伝説の超有名サイトの創始者ショーンに認められたことが
マークの自尊心を更に勇気づけ
ショーンに勧められるまま、大学を中退して西海岸へと渡り
フェイスブックに専念する道を選ぶ。

ショーンの考え方に共感したマイクは
彼の紹介で“フェイスブック”をシリコンバレーのIT関連の投資家たちに売り込み
潤沢な資金を基にショーンと組織を拡大させてゆく。
そして、ついにフェイスブックは100万人を突破する巨大サイトへと進化してゆくが
その陰には、裏切り、やっかみ、嫉妬、権力争い、の末の代償が待っていた。


天才ハッカーから10億ドル企業のCEOへと一気に上り詰めたマークの情熱の源
それはプライドを傷つけられたというとてつもない怒り
そして5億人と友達になれる巨大サイトが生れた理由は
人付き合いが下手な彼がいつも感じていた孤独感
彼が他人を気遣い思いやる心を持ち、たくさんの友人を持っていたなら
このサイトは決して生まれなかったろう・・・

それはたぶん、T大学の学生たちにも通じる
ある種の自信とプライド
自分と同等かそれより上の能力しか認めず寄せ付けない独自の価値観
心で通じ合える友ができないという寂しさが
本名で登録し知らない人でも5億人と友達に慣れる
フェイスブックというまったく新しいSNSサイトを作り上げたのだ。

ルームメイトで初期の共同経営者でもあるエドゥアルドに
6億ドルの訴訟を起こされたのに
マークは大切な友を裏切ったとは感じてなかったのかも知れない?
フェイスブックというサイト自体に
とてつもない可能性を感じていたマークやショーン
反対に広告を入れないと利益は生まれないと思っていたエドゥアルド
商品化することはフェイスブックの価値を殺すこと
だから、ああするしかなかったのだと平然と語るマイク
二人を決裂させた理由は
一言でいえば価値観の違い?


富、権力、社会的地位、知識、アイデア、友情、愛情・・・
人それぞれに、一番たいせつにしているもの、価値を感じているものは違う
天才と言われる人たちは、何をたいせつにしているのか?
日本でも実際にX世代といわれる、IT分野で巨万の富を築き
六本木ヒルズ辺りに暮らす人たちが、手に入れたもの、失ったものは計り知れない?


デヴィッド・フィンチャー監督の
リアルさを追求するために計算された猛スピードのセリフ回しの応酬
今の米国を象徴する、人付き合いは苦手だが孤独はもっといやだ
という想いから広まった、SNSというPCを相手に語るシステムの光と影
天才ハッカーが最短距離で250億ドルの資産価値を持つ
ネットビジネス会社のCEOへと上り詰める
現代ならではのシンデレラストーリー


本当にたいせつなものとは何なのか?を
改めて自分自身に問いかけるきっかけとなった
貴重な映画だった・・・





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最新映画レビュー

 キック・アス 映画レビュー

名作の陰にブラピあり?


泣ける度☆☆☆☆☆ オススメ度◎◎◎◎◎
キック・アス
監督・脚本 マシュー・ヴォーン/脚本 ジェーン・ゴールドマン
原作 マーク・ミラー[コミック]、ジョン・S・ロミタ・Jr
製作総指揮 ピエール・ラグランジェ、スティーヴン・マークス
マーク・ミラー[コミック]、ジョン・S・ロミタ・Jr、ジェレミー・クライナー
音楽 ジョン・マーフィ、ヘンリー・ジャックマン、マリウス・デ・ヴリーズ、アイラン・エシュケリ


【映画解説】 公式サイトはこちら⇒
ごく普通のコミックオタクのさえない高校生が、ある日突然コスチュームを着て
“キック・アス”というなりきりヒーローになって悪を退治し始める
痛快、新ヒーローアクションムービー


【映画レビュー】
とにかく観た方がいい!!!
ぶっ飛びました!『キック・アス』

特殊能力ゼロ(スーパーマンのような超能力はない)
運動能力ゼロ(スパイダーマンのような俊敏さもない)
資金力ゼロ?(アイアンマンのようなお金持ちでもない)
体力ゼロ?(バットマンのようにマッチョでもない)
間違いなく世界一弱いヒーロー
その名は“キック・アス”


■プチSTORY
デイヴ(アーロン・ジョンソン)は
アメコミ好きでスーパーヒーローに憧れる
ごく普通のさえない高校生
毎日ニュースで繰り返される事件を見るたびに
「どうして誰もスーパーヒーローになろうとしないのだろう?」
という疑問がムクムクと湧きおこり
とうとうインターネットで注文したコスチュームを着て
悪党を退治するべく、勝手にパトロールを始める。
しかし現実は厳しく、最初に出会った車泥棒にナイフで腹を刺され
走ってきた車に跳ねられてしまう。
だが怪我の治療で背中に金属板を入れたため
神経が鈍くなった彼は、痛みに耐える能力がアップしていた。

そのせいか、二度目の戦いぶりも無様なものだったが
ボロボロになりながらもなんとか耐えているうちに
パトカーのサイレンの音に悪党たちが諦めて退散してしまう
それを目撃していた若者たちが撮影した映像がYouTubeにUPされ
一躍なりきりヒーロー“キック・アス”として大フィーバーに!

自分がヒーローになったという自信から、気を良くしたデイヴは
ゲイと間違われても、彼女の相談相手を快諾してしまう。
その結果、思い焦がれていた彼女の悩みを解決するべく
キックアスの出で立ちで、チンピラのアジトへ単身乗り込むが
反対に危うく殺されそうになりかけたところへ
突然、本物のヒーロー?のような鍛えられた動きを見せる
“ヒット・ガール”と“ビッグ・ダディ”が現れ
悪党どもを一網打尽にしてしまう。
自分の手下を殺されたマフィアのボス“ダミコ”は
“キック・アス”のせいだと勘違いし、始末しようと
子分たちに命じ、血眼になって彼を探し始める。
さて、なりきりヒーロー“キック・アス”の運命は・・・?

キック・アス2


『パルプ・フィクション』しかり『スナッチ』しかり
今までにないタイプの映画を目の当たりにすると
この映画を撮ったのはどんなスタッフだ???
と、思わずパンフレットを買ってしまう。
私は1本でも多く映画を観たいので
極力パンフレットは買わないようにしているのだが
その映画に感動して、制作者が知りたくなると
やはり詳しく載っているパンフレットを買ってしまう。
今年は『アバター』『レオニー』に続き
この『キック・アス』で、3冊目のパンフを買ってしまった。
それほどショックを受けた、まったく新しいタイプの
ヒーロー・アクションムービーだ!

原作(作画)は「アイアンマン」「デアデビル」の
コミックを手掛けた“ジョン・ロミータ・Jr”
製作はあのブラッド・ピットが代表を務める
〔プランBエンターテインメント〕で
『チャーリーとチョコレート工場』『ディパーテッド』
『食べて・祈って・恋をして』など
近年、なかなかいい映画を世に送り出している制作会社なので
現在、制作中の『TREE OF LIFE』にも期待が高まる。

監督・脚本は『ロックストック』や『スナッチ』で
プロデューサーを務めた“マシュー・ヴォーン”
原作・製作総指揮は「ウルヴァリン」「ウォンテッド」
などを手掛けたコミック作家の“マーク・ミラー”
と、見れば納得のスタッフ陣に加え
キャスティングにもセンスが光る

主演のさえないヒーロー【キック・アス】は若き日のジョン・レノン
『ノーウェアボーイ…』の“アーロン・ジョンソン”
キュートで大胆なヒロイン【ヒット・ガール】は
若干13歳の“クロエ・グレース・モレッツ”
彼女のキレのいいアクションときわどい台詞が
この映画の最大の見せ場でもある。

そして彼女の父【ビッグ・ダディ】は
自身も大のアメコミファンの“ニコラス・ケイジ”
マフィアの大ボス【フランク・ダミコ】は
最近すっかり悪役の不動の地位に納まった感のある
名優“マーク・ストロング”
その息子の【レッド・ミスト】役は
人気の若手コメディ俳優“クリストファー・ミンツ”
と、これだけでも観る価値ありでしょ!


自らの自伝的ヒーローが“キック・アス”と語るのは
原作者でコミック作家のマーク・ミラー
スコットランドとブルックリンの違いこそあれ
ミラーが育ったのも労働者の町、コートブリッジ
デイヴと同じく勉強も運動もからきしで
コミックに逃避する、いじめられっ子だったという
そんな彼が学生時代に憧れたのは
スーパーマンのような超能力はなくても
傷だらけで悪に立ち向かう
『ウォッチメン』のロールシャッハのようなリアルヒーロー
スーパーパワーのない“キック・アス”が
戦いの果てに奇跡を起こす
そんな誰の心にも潜んでいるヒーロー魂に
少年たちは感動するのではないか?と
このダメダメヒーローを思いついたらしい。

それだけにラストの見せ場で自分を奮い立たせる
キック・アスの頑張りには
胸の中のもやもやが晴れて
相手のケツを蹴り返したような
スッキリした気分になれるのだ(笑)
バックに流れる「夕陽のガンマン」の曲もGOOD!

映画の最後に“レッド・ミスト”が口にする
『バットマン』のジョーカーの口癖
「俺様の登場を期待しな」という一言に
早くも製作発表された『キック・アス2』への期待が高まる!


※P.S
余談ですがTOHO川崎に行く予定を間違えて109川崎に行ってしまい
受付で「キック・アス」と言ったら「ハッ?もう一度お願いします」と言われて
始めて、(しまったTOHOシネマズだった)と気づいた。
こんなにおもしろい映画なのに
シネコンの受付の人でさえ知らないくらいメジャーじゃないのが不思議で
配給会社の人にもっと多くの映画館で上映できるよう、頑張って欲しいです!www





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最新映画レビュー

 バーレスク 映画レビュー

本場ハリウッドのショーがスクリーンで観れる幸せ・・・


泣ける度☆☆☆☆☆ オススメ度◎◎◎◎◎
バーレスク
監督・脚本 スティーヴン・アンティン
製作総指揮 ステイシー・コルカー・クレイマー、リサ・シャピロ
音楽 クリストフ・ベック


【映画解説】 公式サイトはこちら⇒
世界的人気のアーティスト、クリスティーナ・アギレラが映画初出演で主演を務め
圧倒的なパフォーマンスとその実力を魅せつける、本物のエンターテイメントムービー


【映画レビュー】
ラスベガスやブロードウェイで
ショーを観たことがある人はわかると思うが
ショービジネスの世界では、アメリカの右に出る国は無い!
ミュージカル、バレエ、イリュージョンなど
一流といわれるエンターテイナーたちが
歌って、踊って、笑わせ、観客たちを心から満足させてくれる
『バーレスク』は、そんな本場アメリカのエンターテイメントを
たっぷりと堪能できる映画だ。

ステージで繰り広げられる
美女たちのセクシーなダンスと圧倒される歌声
厳しいアメリカのショービジネスの世界で頭角を現し
世界的な人気を誇る“クリスティナ・アギレラ”の歌は本物だ!
過去にも『シカゴ』『キャバレー』など
エンターテイメントの名作は数多くあったが
この手の映画を作らせたら、ハリウッドにはかなわない。

バーレスク2

バーレスク・クラブのステージを
縦横無尽に動き回るダンサーたちの迫力は
まるで実際にその店の客席に居るかのようで
これもデジタル映像とデジタル音響の恩恵か?

アギレラだけではない、往年のミュージカルスター
“シェール”の素晴らしい歌声も健在で
カラダの芯まで痺れさせる二人の歌唱力は
音楽好きにはたまらない!

ストーリーにも無理がなく
歌手になる夢を追い掛けている“アリ”の役も
その道で苦労してきたアギレラには
等身大で演じられたのでは?


暮れから新年に向けて、時間とお金のある人は
本場ニューヨークやハリウッドに行って
本物のショーを満喫してくればいいと思うが
そうでない人は
1800円で、しかも日本で
本場ハリウッドのショーを満喫できる
極上のエンターテイメントムービーだ!


※P.S
先日ケーブルTVでローリング・ストーンズの『シャイン・ア・ライト』をもう一度観ていたら
途中にでてきた白人の女性歌手が“クリスティーナ・アギレラ”だったと気づいた。
映画を観たときは、小さいのにものすごいパワーの声の持ち主だな!?
と驚いた記憶があったのだが
それがアギレラだったとは今まで気づきませんでした。
ミック・ジャガーとデュエットで1曲だけ歌ったのですが
あのミック・ジャガーが圧倒されるほどのパワーで
ミックも映画の中で「気に入った!」とべた褒めでした!
みなさんも機会があったら観てみてください。





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最新映画レビュー

トロン レガシー 映画レビュー

このスケール感とセンスがSBヤマトにも欲しかった!


泣ける度☆☆☆ オススメ度◎◎◎
トロン レガシー
監督 ジョセフ・コシンスキー/脚本 エディ・キッツィス、アダム・ホロウィッツ
音楽 ダフト・パンク


【映画解説】 公式サイトはこちら⇒
1982年に制作され話題になった『トロン』の続編
「コンピューターの中の世界が現実世界を侵食したら」という発想から作られた
“トロン”と呼ばれるコンピューターの世界へ導かれた若者が体験する
ゲームの世界に入り込んだような感覚を体感できるSFムービー大作


【映画レビュー】
28年前に制作された『トロン』の続編
前作も全編CGという映画始まって以来の快挙で話題になったが
あれから28年、IT技術もCGも進化した現在
3Dで更にパワーUPしたトロンワールドが展開される。

前作のデザインは『ブレード・ランナー』で世間を驚かせた
“シド・ミード”が担当したが
今回は“ベン・プロクター”を中心としたデザインチームが
各デザインを担当し、新たなトロンワールドを魅せてくれる。

まず独特の世界を醸しだす衣装だが
デザイナーは“クリスティーン・ビスリン・クラーク”
俳優の全身を3Dスキャンして、そのデータを元にZBrushで
コスチュームをデザインしていった
大変だったのはコスチュームの中に埋め込む発光体で
148回もトライ&エラーを繰り返したという。
ヘルメットも全部で60種類ものデザインを検証しているらしく
アーキテクチャ志向のジョセフ・コシンスキー監督の
デザインへのこだわりが感じられる。

そして前作でも話題になった“ライト・サイクル”(二輪型ビークル)
デザイン担当のダニエル・シモンが
「全てのアングルでカッコ良く見せることが、最大のチャレンジだった
なるべくオーガニックなシェイプにし、オリジナル版『トロン』で
シド・ミードが手掛けたデザインへのオマージュだが
さらに“アップ・グレード”したデザインを目指した」
と語っているように、ライトサイクルを始めとしたビーグル類も
この映画の世界観を決める重要なファクターになっている。

コシンスキー監督が
「いかにもCGという映画にはしたくなかった」と語るように
ナイトクラブのセットには、実際にプログラミングされて光る
巨大な強化LEDスクリーンがフロアに埋め込まれ、
ケヴィンの隠れ家には、ビクトリア調の透明なテーブルや
真っ白な暖炉が置かれるなど、魅惑的な異空間を作り上げている。

ストーリーはコンピュータの世界に閉じ込められた父を
20年経ち成長した息子の“サム”が
探し出し助けようとする、【父と子の物語】になっているが
コンピュータの中に入ったサムを待っているのは
なんと35歳の若い時のままの“ケビン”と
55歳の年老いた“ケビン”という二人の父なのだ!
ここにも『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』にて開発された
デジタル・ダブルの技術をさらに発展させた
最新のCG技術が使われていて
この映画の観どころの一つになっている。
(私的には歳とってからのジェフ・ブリッジスの方が好きですが)

この映画はストーリーよりも『アバター』のように
私たちがまだ観たことのない
新しい映像を楽しむ映画のひとつだと思う。
ただ、3D上映を一つの売りにしている割には
立体的に見えるシーンは少なく
字幕ばかりが浮いて見えていた。

少しでも鑑賞料金を取りたい関係者側の思いも判るが
ちょっと騙された感が否めない作品でもあったのが残念だ。





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最新映画レビュー

ロビン・フッド 映画レビュー

高倉健さんの言うとおり、これが映画だ!


泣ける度★★★☆☆ オススメ度◎◎◎◎◎
ロビン・フッド
監督 リドリー・スコット/脚本 ブライアン・ヘルゲランド
製作総指揮 チャールズ・J・D・シュリッセル、マイケル・コスティガン
ジム・ウィテカー、ライアン・カヴァナー
音楽 マルク・ストライテンフェルト


【映画解説】 公式サイトはこちら⇒
12世紀のイギリスを舞台にした、あの伝説の義賊“ロビン・フッド”誕生の物語を
『グラディエーター』のリドリー・スコット監督とラッセル・クロウの
黄金コンビが手掛けた歴史スペクタクル大作



【映画レビュー】
映画を観終わって、映画館を出てきた人たちの会話でよく聞くのが
「1800円の価値は無かったネ」とか
「DVDで十分だね」とかいう感想
その映画がどんなジャンルの映画だろうと
観た人の期待どおりか、期待以上の出来だった場合は
心から満足して「観てよかった!」と思う人がほとんどだろう
中には感動し興奮しながら
「3000円の価値はあったね!」とか言う人もいるくらいだ。

リドリー・スコット監督&ラッセル・クロウの黄金コンビ
『ロビン・フッド』もまさにそんな期待以上の
歴史スペクタクル大作映画だ!


理由その1.映画館ならではの大迫力!
『グラディエーター』のときも感じたが
どう見てもロケーション撮影としか思えない広大なシーンに
堅牢そうでリアルな古城がいくつも登場してくる
『ブレードランナー』のときの特撮とは思えない
大スケールの未来都市もみごとだったが
もともと美術大学を出て
BBCにセットデザイナーとして入社した経歴の持ち主なので
美術セットやCGに対する技術とこだわりは
ハンパじゃないことが本作でも改めて証明された。

理由その2.巧みな人間描写
美術セットのみごとさだけではない
この手の映画が見過ごしてしまいがちな
人間の心理描写もリドリー監督は実に上手い!
『ブレードランナー』でのレプリカントたちの
人間に対する恨みと故郷への思い。
『ワールド・オブ・ライズ』のベテランCIA局員と
それに雇われた元ジャーナリストとの心理的かけひき。
本作でも“マリアン”(ケイト・ブランシェット)と
“ロビン”(ラッセル・クロウ)の惹かれながらも
簡単には心を開かない微妙な心のかけひきや
“サー・ウォルター・ロクスリー”(マックス・フォン・シドー)への
恩義と、殺された悲しさ、無念さ、など
細やかな心理描写に、目頭を熱くさせられるシーンが少なくない。

理由その3.新しい視点
“ロビン・フッド”は、今までいく度となく語り継がれ、作られてきた
強気をくじき、弱きを助ける伝説の義賊だが
その“ロビン・フッド”がどのようにして誕生したのか?
という視点が、この映画をただの中世のヒーロー映画にしてない
おもしろさのひとつだ。

理由その4.比類なき映像センス
本篇の迫力ある映像や衣装にもセンスを感じるが
ラストのタイトルバックの実写を基にしたイラストにも
リドリー監督のセンスの良さが光っていて
エンドタイトルが終わるまで席を立たせない
最後までこだわった演出。

『ブレードランナー』のときも
カメラには映らない街角の新聞売りの新聞にも
未来の新聞記事を作らせたくらいだからネ・・・

と、観る人の期待を絶対に裏切らない出来の本作品
トレーラーのCMのスーパーにある
高倉健さんの「これが映画ですね!」の一言に
誰もが納得して、満足してしまうにちがいない。





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